足立としゆき夢だより【第299号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

12月になりました。すっかり日が短くなり、朝晩の寒さが身にしみるようになってきましたが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

11月28日(木)、第216(臨時)国会が召集され、1ラウンド目の本会議で議席の指定や常任委員長の選任が行われました。これにより私は財政金融委員長の職を解かれました。その後2ラウンド目の本会議が開催され、12月21日(土)までの 24日間の会期が決定しました。
また、翌29日(金)には、天皇陛下のご臨席のもと参議院本会議場で開会式が開かれ、その後、石破茂総理が衆・参本会議場で施政方針演説を行いました。
施政方針演説を受けての代表質問は、参議院では12月3・4日に行われています。なお、その後、令和6年度補正予算案などの審議が予算委員会で行われる見込みです。

私は、今国会では新たに予算委員会の次席の理事、災害対策特別委員会の筆頭理事、国土交通委員会の委員を拝命しました。予算委員会の理事としては、今国会では防災・減災、国土強靱化や能登半島地震などからの災害復旧を含む補正予算の成立に全力を尽くしてまいりますので、皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。

さて、私が本年7月に現地を訪問したトルコのイスタンブールにある海底鉄道トンネル「マルマライ」の難工事に挑んだ日本企業の物語が、11月30日(土)のNHK総合テレビ「新・プロジェクトX~挑戦者たち~」で紹介されました。トルコのボスポラス海峡の海底トンネル「マルマライ」は日本の大成建設が建設を担当したもので、私は平成21年3月、当時の谷口技監に同行して工事現場の視察をさせていただきました。まさに工事中の沈埋トンネルに、らせん階段で降りていったことを覚えています。

なお、今年7月の視察の際には、マルマライは既に完成しており、新・プロジェクトXにも登場した大成建設の今石さんに現地をご案内いただきました。トルコの皆さんから大いに歓迎されていることから最寄り駅での訪問者台帳の記名やマルマライの車両にも乗車させていただき、まさにヨーロッパとアジアを結んで有効に活用されていることを体感することができました。

今回の放映で、日本人技術者の数々のご苦労が実を結んでマルマライが開通したことを知ることとなり、改めて大きな感動を覚えました。日本の技術の素晴らしさを再認識させていただくとともに日本の企業が世界を舞台に活躍していることを目のあたりにさせていただきました。
なお、その再放送がNHKで12月7日(土)の午前8:15~午前9:00に行われます。見逃した皆さんは、ぜひともご覧下さい。

以下、最近の動向について報告します。

【国会の動き】

11月28日(木)、第216(臨時)国会が召集され、本会議で12月21日(土)までの 24日間の会期が決定しました。

11月29日(金)には、天皇陛下のご臨席のもと開会式が開催され、その後、石破茂総理が衆・
参本会議で施政方針演説を行いました。

12月3日(火)、石破茂総理の所信表明演説に対して参議院本会議で所信質疑が行われました。

【自民党の動き】

11月19日(火)、「公共事業有志の会」の梶山弘志衆議院議員、小渕優子衆議院議員、金子恭之衆議院議員、佐藤信秋参議院議員とともに、防災・減災、国土強靭化など公共事業予算の増額確保について、加藤勝信財務大臣に申し入れを行いました。

11月19日(火)、自民党の国土交通部会が呼びかけ、建設関係団体の幹部の皆さんにお集まりいただき、「予算・税制等に関する政策懇談会」が小渕優子組織運動本部長をはじめとする皆さんの出席のもと開催されました。予算の増額や、住宅ローン減税の見直しなど、予算・税制に関する要望事項が幅広く紹介されました。

11月21日(木)、自民党の「住宅土地・都市政策調査会」に出席し、事務局長の佐々木紀衆議院議員に代わり司会進行を務め、令和7年度税制改正要望に向けた業界団体ヒアリングを行うとともに、マンションの適正管理及び再生の円滑化に向けた方向性について意見交換を行いました。

引き続き、自民党の「政治改革本部総会」に出席しました。議題は、政治資金規正法の再改正に向けた基本的考え方(案) でした。

11月26日(火)、令和6年度補正予算の編成や令和7年度当初予算の編成に向け、海岸議連、安全・安心の道づくりを求める全国大会、砂防議連、水道・下水道議連が開催され、予算の拡大に向け、私を含め衆参国会議員の先生方から熱いご要望がありました。

11月27日(水)、自民党の政調全体会議が開催され、令和7年度予算編成の基本方針(案)について議論が行われました。
続いて、国土交通部会税制勉強会が開催され、税制調査会小委員会における部会等重点要望ヒアリングへの対応について議論が行われました。

また、近畿ブロック両院議員会が開催され、渡海紀三郎衆議院議員が会長に選任されました。

その他、参議院自民党の議員総会や執行部会、国会対策委員会の正副委員長会議、国土交通部会などに出席しました。

【都内の動き】

11月15日(金)、日建連の宮本会長・押味副会長・蓮輪副会長、全建の今井会長、道建協の西田会長に同行し、中野洋昌国土交通大臣のところに伺い、公共事業予算の確保、とりわけ防災・減災、国土強靭化予算の大幅な増額(5年で25兆円)の要望を行いました。党内で新たな経済対策の議論が進んでいますので、とてもタイムリーだったと思います。

11月18日(月)、「九州中央自動車道及び有明沿岸道路建設促進大会」が開催され、ご地元の坂本哲志衆議院議員、西野大亮衆議院議員、松村祥史参議院議員、馬場成志参議院議員をはじめ衆参国会議員の先生方、木村熊本県知事、沿線市町村長、県議会議員の先生方、山本道路局長、森田九州地方整備局長らとともに出席し、ご紹介をいただきました。
九州中央自動車道は、九州縦貫自動車道から分岐して私の事務所の本田秘書の故郷の山都町矢部まで開通していますが、1日も早い宮﨑・熊本間の全線開通が求められます。

11月19日(火)、関口昌一参議院議長のご紹介で、「全国鉄構工業協会青年部会」の皆さんの国会見学に同行させていただき、参議院議長応接室で日伸鉄工建設の金本社長他20名の皆さんと意見交換をさせていただきました。

続いて、「近畿自動車道紀勢線建設促進協議会促進大会」に、世耕弘成衆議院議員、鶴保庸介参議院議員、山本佐知子参議院議員、岸本和歌山県知事、一見三重県知事、山本道路局長、長谷川近畿地方整備局長、沿線市町長らとともに出席しました。
私からは、「近畿地方整備局企画部長の際には、ようやく御坊・みなべ間が開通したばかりの状況でしたが、かなり整備が進んできており、全線開通に向けて皆さんとともに頑張りたいので、よろしくお願いします」とご挨拶をさせていただきました。

続いて、全建の全国会長会議に佐藤信秋参議院議員、脇雅史元参議院議員、来年の参議院議員選挙に佐藤信秋先生の後継として出馬予定の「けんざか茂範」さんとともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。
その後、自民党本部において全建の今井会長をはじめ副会長の皆さんが、森山裕幹事長、鈴木俊一総務会長、小野寺五典政調会長に公共事業予算の拡大について要望活動をされましたので、佐藤信秋参議院議員とともに同行させていただきました。
引き続き、今井会長をはじめ副会長の皆さんが、中野洋昌国土交通大臣に要望活動を行われましたので、佐藤信秋参議院議員とともに同行しました。

11月20日(水)、国土交通省等に要望活動を行った東北連合会の千葉会長をはじめ幹部の皆さんとの意見交換会を行いました。

11月21日(木)、都内で開催された「コンサルティングエンジニア連盟意見交換会」で近況報告を行うとともに、私のあとに講演を行う「けんざか茂範」さんと幹部の皆さんとで、記念写真を撮らせていただきました。

11月22日(金)、旧交会秋季大会並びに叙勲祝賀会に遅れて出席し、ご挨拶をさせていただくとともに、出席していた「けんざか茂範」さんへの応援をお願いしました。

11月27日(水)、西脇京都府知事により、政府予算に関する重点要望に関する西田昌司参議院議員など京都府関係の衆参国会議員の先生方への説明会が行われました。私からは、新名神関連の周辺道路整備や物流関連施設の整備を急いで欲しいこと、昨年の舞鶴・綾部・福知山の豪雨災害を踏まえ河床掘削や堤防整備を継続すること、JR山陰線の駅周辺の利便性の向上のための整備を進めること、などお願いしました。

続いて、離島・半島振興特別委員会の半島振興小委員会に出席し、孤立を起こさない交通ネットワークの整備、復旧復興の拠点となる街の整備、豪雨災害に備える事前防災の推進、などお願いしました。

続いて、日建連の宮本会長、押味副会長、蓮輪副会長が、坂井学国土強靱化担当大臣に防災・減災、国土強靭化に関する予算の増額確保について要望しました。私も、同行させていただきました。

11月28日(木)、日本ダム協会が主催する「ダム建設功績者表彰式・ダム工事総括管理技術者認定証授与式」に出席し、写真家の西山芳一さんの記念講演を聞かせていただくとともに、表彰式、祝賀会に参加させていただき、押味ダム協会会長とともにご挨拶をさせていただきました。知り合いもたくさん受賞しておられましたので、私も我がことのように喜びました。

11月29日(金)、「第12回中央自動車道渋滞対策促進大会」が都内で開催され、堀内のり子衆議院議員など地元の衆参国会議員の先生方とともに出席し、小仏トンネル周辺の渋滞対策の必要性を訴えさせていただきました。

続いて、私が平成7年4月から2年間勤務をした水源地環境センターの「技術研究発表会」が開催され、平井理事長に続いてご挨拶をさせていただきました。私からは、今年8月の「欧州河川調査」を踏まえ、スイスにおいて河川環境の保全・再生とあわせて、超過洪水対策のための越流施設の整備や放水路の整備が行われており、日本でも温暖化対策の一環として検討すべきであること、イギリスのテムズ川に高潮対策で設けられたテムズバリアでは、温暖化に伴う高潮被害の拡大に備え、堰の改築や新設などの検討が始まっていることなど、お話しをさせていただきました。
なお、続いて懇親会が開催され、かつて一緒に勤務をした懐かしい皆さんと意見交換をすることができました。

続いて、「第39回建技クラブ総会」が開催され、国土交通省の技術調査課OBの皆さんにご挨拶をさせていただきました。

12月2日(月)、「下水道事業促進全国大会」に出席し、吉井章国土交通政務官、長谷川英晴総務政務官、大西熊本市長、松原上下水道審議官らとともに、下水道議連の事務局長として、ご挨拶をさせていただきました。

12月2日(火)、「紀の川大堰、和歌山環状北道路、紀淡海峡架橋に関する要望に伴う意見交換会」に鶴保庸介参議院議員らとともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。私からは紀淡海峡大橋の重要性について訴えさせていただきました。

【地方の動き】

11月17日(日)、「宮ケ瀬ダムコンクリート打設完了30周年のつどい」を、宮ヶ瀬ダムを管理している関東地方整備局相模川水系広域ダム管理事務所の斎藤所長にご協力いただき、ダムサイトで開催させていただきました。
宮ケ瀬ダムでは、世界的にも革新的なダム技術であった「RCD工法」によりダム本体の施工を行っていましたが、平成6年11月18日にダム本体コンクリートの打設を完了して以来、本年11月18日で30周年を迎えました。
それを記念して、1日早かったのですが、建設省の工事事務所長が私で、鹿島建設の田代さんがJV所長を務めていたその当時、宮ケ瀬ダム建設に携わっていた建設省宮ケ瀬ダム工事事務所関係者、その仕事をサポートしていた現場技術業務委託の関係者、本体建設工事JV(鹿島・大林・戸田)の関係者、インフォメーションレディなど約70名にお集まりをいただき、お祝いの会を開催いたしました。
まずは現地視察を行い、ダム管理所や堤体内部の放流設備、インクライン・ケーブルなどを見た後、一般のたくさんの小学生や家族連れの皆さんとともに、宮ケ瀬ダムの観光放流を見させていただきました。我々もその放流の迫力に歓声を上げて見させていただきました。ありがとうございました。

続いて、当時、工事課にいた石田さんの進行で意見交換を行い、全員から昔の思い出話を伺わせていただきました。地元の岩澤清川村長にも御出席いただき、ご挨拶をいただきました。
建設に携わった皆さんが「私が作ったダムだ!」と誇りを持って、めいめいの思い出を語り合う姿に、嬉しい限りでした。

11月18日(月)、滋賀県で西日本高速道路株式会社が建設を進めている新名神高速道路の城陽JCT・IC~大津JCT(仮称)間の大戸川橋と信楽川橋の工事現場に伺いました。
京都駅で、西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本)の芝村社長、安達支社長と合流し、車中で安達支社長より大型モニターを使い、詳しくご説明をいただきながら現地に向かいました。ご案内いただいた芝村社長、安達支社長には心から感謝を申し上げます。
現地では、和田新名神大津事務所長のご案内で、まずは大戸川橋の現場に伺いました。大津JCTの本線橋である大戸川橋は、全長約1.3kmの長大橋で、片側3車線の6車線で建設されています。橋梁形式は「波型鋼板ウェブ箱桁橋」で、重量の大幅な軽減が図れるとのことで、スパンの長大化と施工の省力化が可能となり、最長スパン長約160m、最大の橋脚高さは75mと迫力ある現場でした。
続いて、信楽川橋の現場に伺いました。最も高い橋脚は、97mと新名神高速道路の供用区間で最も高い橋脚の難工事箇所で、施工にあたってはハヤブサなど現地で生息・生育している動植物にも配慮した建設工事が行われていました。
いずれの現場でも、NEXCO西日本と受注企業が一体となって、一日も早い開通を目指して全力で事業を進めていました。

続いて、神戸市で開催された「兵庫県土木OB会第17回総会」後の懇親会に出席し、ご挨拶をさせていただきました。
私は、昭和54年 4月に建設省に採用され、直ちに2年間にわたり兵庫県庁の河川課に出向しました。兵庫県庁の先輩や同僚の皆さんと久しぶりにお会いし、思い出話しに花を咲かせることができました。ありがとうございました。
なお、代表世話人の田中稔さん(元県土整備部長)は大学の同級生で、今回もいろいろご配慮いただき、ありがとうございました。

11月20日(水)、新潟県で通水100年を迎えた信濃川の大河津分水路に伺いました。
越後平野の中央部で信濃川から分岐し、燕市・長岡市の境界付近を流れ、日本海まで至る全長9.1 kmの分水路で、越後平野を守るために明治時代につくられた人工の河川です。
現地を、信濃川河川事務所の福島所長、酒向事業対策官、横山河川計画課長にご案内いただき、現在進められている「令和の大改修」を視察させていただきました。
まずは、信濃川改修工事から100年を記念して建てられた大河津資料館に伺いました。4階には信濃川の洗堰や大河津分水路の大河津可動堰を一望できる展望スペースがあり、福島所長からこれまでの経緯と今後の計画等についてご説明いただきました。また、1F、2Fには常設展示室、3Fには情報ライブラリーもあり、見て体験して学べる展示が満載でした。小学生の皆さんなど沢山の方が来館されており、大好評のようでした。
なお、旧可動堰付近に工事に携わられた大先輩の技師 青山士(あきら)さんの「万象二天意ヲ覚ル者ハ幸ナリ 人類ノ為メ国ノ為メ」の言葉が刻まれた竣工記念碑があります。我々、土木技術者にとって大切な言葉であり、心して見学させていただきました。

次に、信濃川河川事務所の工事情報発信基地「にとこみえーる館」に伺い、屋上から「令和の大改修」で整備されている新第2床固、山地部掘削、野積橋架替などを一望させていただきました。
その後、新第2床固改築の現場を、鹿島・五洋・福田JVの荻野所長(鹿島建設)にご案内いただき視察しました。すでに現況河道側の本堤工と減勢工は完了しており、河道拡幅部側の施工が進められていました。本体の一部となる鋼殻ケーソン(幅:約15m、高さ:約12m、長さ:約28m、重さ:約450t)は、九州で制作され、船に載せて柏崎港の泊地まで運ばれてきているそうです。鋼殻ケーソン設置箇所には、泊地から曳航され設置されますが、設置作業は水面下で視界が30㎝程度の見にくい状況下で潜水士による作業となっており、波や川の流れの状況に左右される非常に厳しい条件下での作業とのことでした。なお、高さ9mの落差からの流れの勢いを弱めるための減勢工も整備が進められていましたが、塩水も遡上してくることから、材料にはステンレスを用いていました。

続いて、信濃川の河口部で川幅が狭くなっている箇所で、川幅を広げるため左岸側の山地部掘削を行っている現場に伺いました。東京ドーム約8杯分(約1000万m3)の掘削を施工中で、DXを活用したICT土工が行われていました。掘削土は、堤防整備や圃場整備、工業団地の造成など、地元自治体と連携して地域活性化につながるよう有効利用されているとのことでした。
なお、大河津分水の改修の完成は、2038年(令和20年)とのことでした。

11月23日(土)、愛知県設楽町内に国土交通省が建設中の設楽ダムの「本体工事着工式」に伺いました。
平成21年の民主党への政権交代に伴い、一旦事業が中止となり、私が中部地方整備局長の際の平成23年12月に「検証の場」を設置して事業の検証に着手した思い出深いダムです。こうしてダム本体工事の着工式を迎えることができて、誠に感慨深いものがありました。
まず、鹿島・戸田・竹中土木特定建設工事共同企業体(JV)の事務所に集合し、バスに乗り換え、ダムサイトで行われた工事の安全を祈願するための神事に参列させていただきました。私も玉串奉奠を行わせていただきました。
なお、神事に先立ち、JVの事務所を視察させていただきましたが、フリーアドレスのとても近代的な素晴らしいオフィスとなっており、カフェコーナーまで備わっていました。また、事務所の回りには宿舎3棟、協力会社用宿舎4棟も完成しており、3年後には約400人の生活の舞台となるとのことです。
JVでは、町民との防災協定や地域住民との交流をはじめJVの福井所長が陣頭指揮でいろいろと考えていただいており、今後の取り組みに大いに期待したいと思います。

続いて、設楽町の奥三河総合センター で開催された「設楽ダム本体着工式」に出席し、ご地元の今枝宗一郎衆議院議員、根本幸典衆議院議員、酒井庸行参議院議員をはじめ国会議員の先生方とともにご挨拶と鍬入れを執り行わせていただきました。
私からは、ご挨拶の中で、政権交代によってダム本体工事の着工が遅れたことをお詫び申し上げるとともに、これからは流域市町村、発注者、JV一体となって日本一のダムを作って欲しいとお願いを申し上げました。
国土交通省からは笠井治水課長、佐藤中部地方整備局長、田中設楽ダム工事事務所長、愛知県からは三河担当の江口副知事、地元の設楽町からは土屋町長や横山前町長、東三河地域の市町村長、議会議員の皆様、設楽ダム対策協議会の金田会長、地元の水没移転者の皆様、本体建設を担当している鹿島・戸田・竹中土木の共同企業体(JV)からは鹿島建設の風間副社長、戸田建設の藤田副社長、竹中土木からは大坪営業本部長、福井JV所長等が出席され、盛大に式典が執り行われました。なお、式典のあとにはアトラクションとして、地元伝統の田峯歌舞伎が着工を祝して披露されました。
設楽ダムは、愛知県の東三河地方を流れる豊川の河口から約70km上流に建設中のダムで、洪水調節、水道・農業用水確保、河川環境の保全などの目的で建設される重力式コンクリートダムで、高さ129m、長さ360.m、総貯水容量98百万m3で、2034年度の完成を目指しています。

設楽ダムの式典終了後、三遠南信自動車道の静岡県と長野県の境に位置している「青崩峠トンネル(全長4,998 m)」の建設現場に伺いました。このトンネルは、私が中部地方整備局長の際の平成23年にはすでに着工していましたが、日本最大の断層帯である中央構造線に並行した線形となる超難工事で、昨年5月にようやく貫通し、現在開通に向け覆工や照明などの設置、舗装の工事が進められています。
静岡側坑口で佐藤中部地方整備局長、大口道路調査官、飯田国道事務所の浅井副所長等、安藤ハザマの小林三遠南信池島トンネル本坑工事作業所長、村上営業本部副部長に合流いただき、視察をさせていただきました。
中央構造線の500m西側に位置する池島トンネルには1mあたり最大で3,000t以上の土圧がかかり、土圧の大きい箇所では支保工は標準品よりも高い強度を持つ高規格鋼製支保工が使用され、吹付けコンクリートも標準的な吹付けコンクリート(設計基準強度18N/㎟)の2倍の強度をもつ高強度吹付けコンクリート(設計基準強度36N/㎟)が使用されたそうです。コンクリート吹付け後に打ち込むロックボルトにも高耐力ロックボルトと呼ばれる通常の約1.6倍の耐力を持ったボルトが用いられたそうです。
発注者及び小林三遠南信池島トンネル本坑工事作業所長はじめ工事にあたった皆様は「最難関への挑戦。難攻不落の峠を突破せよ」と一致団結、住民の皆様の期待に応えようと掘り進められたそうです。正に「未来につながる命の道」です。

11月25日(月)、大阪で開催された 『けんざか茂範「未来創生セミナー」』に伺い、谷口元国土交通事務次官、藤井聡京都大学大学院教授、池田香川県知事、押味日建連副会長とともに激励のご挨拶をさせていただきました。
会場は、けんざか茂範さんを応援いただく皆様で溢れんばかりの大盛況でした。けんざか茂範さんの熱い決意も皆さんによく伝わったと思います。皆さん、「けんざか茂範さん」をよろしくお願いいたします。

12月1日(日)、高知県大月町に伺い、「春遠第1ダム定礎式」に出席いたしました。
春遠第1ダムは、重力式コンクリートダム(堤高31.0 m、堤頂長112.0 m、総貯水容量 63万m3)で洪水調節、流水の正常な機能の維持、水道用水の供給を目的とした県管理ダムで令和8年の竣工予定です。
このダムも、平成21年の政権交代に伴い、一旦事業が中止され高知県により検証作業が行われました。これに伴い約5年、本体工事が遅れてしまったため、当時四国地方整備局長としてかかわっていた立場から皆様にお詫びを申し上げました。
式典では、快晴の青空のもと、浜田高知県知事の式辞に続いて豊口四国地方整備局長とともにご挨拶をさせていただきました。定礎の儀では、斎鏝の儀 (いみごてのぎ)を執り行わせていただきました。
施工は熊谷組・須工ときわ・伊与田組JVで、代表して熊谷組の小野専務執行役員土木本部長から施工者挨拶がありました。