足立としゆき夢だより【第289号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

本格的な梅雨の季節となり、これから梅雨の末期にかけて豪雨災害が心配されます。先週末も各地で避難指示の発令や交通機関への影響などが見られ、九州から東北にかけて広い範囲で大雨となっています。各地方整備局や自治体の現場では、万全の備えをお願いしたいと思います。

さて、7月1日(月)は、能登半島地震の発生からちょうど半年となります。上下水道の復旧が進み断水が概ね解消し、直轄権限代行による国道249号の応急復旧など進捗が見られる一方で、被災家屋の公費解体や街の再生はまだまだ始まったばかりで、引き続き国による生活再建も含めた強力な支援が求められます。このような状況を受けて、岸田文雄総理の指示で「創造的復興タクスフォース」が7月1日付けで創設されました。今後の活動に大いに期待したいと思います。
なお、発災直後より現在に至るまで、昼夜を問わずインフラの復旧への支援に取り組んでいただいている被災地の建設産業の皆様はもとより、全国の建設産業の皆様にも心から感謝申し上げますとともに、引き続きのご支援をお願いしたいと思います。

6月23日(日)には第213回通常国会が閉会しました。今国会では、公共事業関係予算6兆828億円を含む令和6年度予算が成立し、昨年度の補正予算と合わせて8兆円を超える公共事業予算が確保されました。防災・減災、国土強靭化と経済成長のためのインフラ整備が加速化されることを期待したいと思います。
また、「建設業法」「公共工事入札契約適正化法」「公共工事の品質確保の促進に関する法律」のいわゆる「第3次担い手3法」の改正案が成立し、建設産業における給与アップや働き方改革の実現に向けて、大きな一歩となりました。
私が委員長を務めている財政金融委員会では、「令和6年度能登半島地震の被災者に係る所得税法及び災害減免法の臨時特例に関する法律案」「所得税法等の一部を改正する法律案」「関税定率法等の一部を改正する法律案」など予算関連法案の他、「事業性融資の推進等に関する法律案」など併せて7本の法案を審議しましたが、いずれも無事に成立させることができました。
皆様のご支援に感謝いたします。

以下、最近の動きを報告します。

【国会の動き】

6月18日(火)、参議院財政金融委員会が開会され,植田日本銀行総裁から「日本銀行法第54条第1項の規定に基づく通貨及び金融の調節に関する報告書」について説明があり、それを踏まえ質疑が行われました。ちょうど、13日(木)、14日(金)に日銀金融政策決定会合が行われましたので、非常にタイムリーだったと思います。

6月19日(水)、国会で3年ぶりに「国家基本政策委員会合同審査会(QT、党首討論)」が開催され、岸田文雄総理が野党4党の党首と改正政治資金規正法や経済対策、憲法改正について討論を行いました。
党首討論は、会場を衆参交互に行われることとされており、今回は衆議院の第一委員会室で開催されました。私も、会場に足を運びましたが鈴なりの人でした。

6月21日(金) 、今国会最後の「財政金融委員会」が開催され、請願の審査を行うとともに、閉会に向けて継続調査のあり方、委員派遣のあり方について審議され、無事、委員会を終えることができました。ありがとうございました。

その他、参議院本会議、参議院財政金融委員会の理事会、理事懇談会などに出席しました。

【自民党の動き】

6月17日(月)、自民党の国土交通部会が開催され、6月12日(水)に続いて「経済財政運営と改革の基本方針2024」について議論されました。
続いて、自民党の政調全体会議も行われ、同じく経済財政運営と改革の基本方針2024について意見聴取が行われました。
なお、6月12日(水)の政調全体会議で私から申し上げた「防災・減災、国土強靭化の実施中期計画の早期策定、国家公務員の災害対応など行政の重要課題に対応したメリハリある定員管理、デフリンピックやワールドマスターズゲームなどの推進、能登半島地震に関連して水道施設の老朽化対策と水源の多重化、能登半島地震の被災地において避難している方々が戻りたくなる昔のたたずまいを再生する街づくりの推進」などは、一定程度反映されましたので、部会長の佐々木紀衆議院議員をはじめ内閣府、国土交通省、スポーツ庁、内閣人事局のご担当の皆様に感謝申し上げます。

6月18日(火)、19日(水)と連日、自民党の行政改革本部と内閣第一部会の合同の会合があり、公務員制度改革PTの座長として出席させていただきました。
この結果、公務員の一律の定員削減幅が5カ年10%から5%に縮小されることとなりました。公務員時代から苦しんできた定員削減の幅が縮小されたことは本当に嬉しいことです。なお、併せて重要政策に対してメリハリのある定員運用を行うことが決定されました。この点も大きな成果と考えています。

6月26日(水)、「測量設計議員連盟」の総会が自民党本部で開催され、事務局長の藤川政人参議院議員の進行で、会長の田中和徳衆議院議員、全国測量設計政治連盟の野瀬会長のご挨拶に続いて、私から「業務領域拡大PT」の報告をいたしました。
その後、野瀬会長から令和7年度のご要望をいただき、田中会長への手交がなされ議連幹事長の福岡資麿参議院議員から今後の議連活動方針が発表され採択されました。引き続き、頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。

その他、参議院の特別総会、議員総会、政策審議会、自由民主党の政調全体会議、国土交通部会などに出席しました。

【都内の動き】

6月17日(月)、「全国管工機材商業連合会 定時総会意見交換会」に同じく顧問を務めている牧原秀樹衆議院議員とともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。
なお、今回の定時総会で、橋本会長が退任され大薮新会長が就任されました。橋本会長には、長い間、大変お世話になりましてありがとうございました。

6月19日(水)、日本・太平洋島嶼国友好議員連盟の総会があり、古屋圭司会長をはじめ超党派の先生方とともに出席し、ミクロネシア大使、パラオ大使、トンガ大使、マーシャル大使、サモア大使、フィジー大使、パプアニューギニア大使らと、本年7月16〜18日に東京で開催される「太平洋・島サミット(PALM10)」に向けて、意見交換をさせていただきました。
私からは、温暖化に伴う海面上昇に備え防潮堤や海岸堤防などの災害防御施設の整備や、水資源開発施設など水インフラ、空港・港湾・道路など交通インフラの整備の必要性と、日本の果たすべき役割についてお話しをさせていただきました。

続いて、「全国中小建設業協会」の総会後の懇親会に出席し、ご挨拶をさせていただきました。なお、来年の参議院議員選挙に向け活動を開始されている見坂茂範(けんざか しげのり)さんも出席してご挨拶をされました。

6月20日(木)、四国連合警備業協同組合の牛田理事長のお声がけで、山本有二衆議院議員とともに意見交換会に出席させていただきました。

6月21日(金) 、「全国さく井協会定時社員総会」に出席するとともに、「全国生コンクリート工業組合連合会」の総会後の懇親会に出席し、ご挨拶をさせていただきました。
続いて、関東地方整備局の相武国道事務所のOB会に出席し、ご挨拶をさせていただきました。

6月24日(月)、日本補償コンサルタント協会の総会後の懇親会に出席し、清水会長に続いてご挨拶をさせていただきました。

続いて、「ミクロネシア諸島自然体験交流事業」で来日したミクロネシア、マーシャル、パラオの3カ国の子供達の歓迎会に出席し、古屋圭司会長とともにご挨拶をさせていただきました。ミクロネシア諸島の子供達に日本を体験していただく絶好の機会ですので、引き続き支援していきたいと思います。

6月25日(火)、「日本建築士事務所協会連合会」の総会後の懇親会に建築設計議連会長の山本有二衆議院議員らとともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。

続いて、「全国測量設計業協会連合会」の総会後の懇親会に出席し、測量設計議員連盟会長の田中和徳衆議院議員、斉藤鉄夫国土交通大臣らとともに出席し、お祝いのご挨拶をさせていただきました。今回の定時総会で、岩松会長が退任され、藤本新会長が就任されました。岩松会長には、長い間、大変お世話になりましてありがとうございました。
なお、私から、来年の参議院選挙に向け活動を開始されている見坂茂範さんをご紹介し、ご挨拶をさせていただく機会をいただきました。

6月26日(水)、「全日本建設技術協会 総会及び表彰式」に出席し、大石会長のご挨拶に続いて、谷口賞や谷口功労賞、全建賞などの受賞者に対し、お祝いのご挨拶をさせていただきました。
私が整備局長として取り組んだ愛媛県の松山外環状道路や高知県の新日下川放水路、岐阜県の高地谷砂防堰堤、国会議員となってから関係した胆振東部地震や立野ダムなどのプロジェクトが受賞し、嬉しい限りです。
なお、私の事務所の政策秘書の竹島さんも谷口功労賞をいただきました。ありがとうございました。

続いて、「日本ダム協会創立50周年 記念シンポジウム」がダム再生をテーマに開催され、押味会長の開会のご挨拶に続き、私からご挨拶をさせていただきました。
私からは、「ダム再生」は私が考案した名称で、「多様なニーズに応えて多様な技術開発を進めていただきたいこと」、「日本独自の技術であるダム再生技術の海外展開に積極的に取り組んで欲しいこと」など、皆さんにお願いしました。
その後、ダム工学会長の角京都大学教授の基調講演に続き、ダム再生をテーマに国土交通省の廣瀬水管理・国土保全局長、飛島建設の乗京社長、九州電力の新屋耳川水力整備事務所長、みつはしさん、よっしーさんが参加して、角ダム工学会長のコーディネートでシンポジウムが行われ、活発な意見交換が行われました。
なお、シンポジウム終了後、懇親の意見交換会が行われ、締めの万歳三唱をおおせつかりました。

6月27日(木)、全国建設産業団体連合会の総会後の懇親会に、佐藤信秋参議院議員、脇雅史元参議院議員とともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。
今回の総会でこれまで2期お務めになられた岡野会長(京都府)が退任され、新たに石津会長(茨城県)が選任されました。岡野会長には同じ京都府出身と言うこともあり大変お世話になりました。心から、感謝申し上げます。
なお、懇親会前の総会で来年の参議院選挙に向け、建設産業分野の代表として活動を開始されている見坂茂範さんに推薦状が手交されたとのことでした。

【地方の動き】

6月23日(日)、平成23年の紀伊半島大水害で被災した奈良県五條市大塔町の赤谷(あかだに)地区の砂防事業の完成式典が奈良県の五條市役所で行われ、国土交通省のこやり隆史政務官、山下奈良県知事、田野瀬太道衆議院議員、小林茂樹衆議院議員、堀井巌参議院議員、草野本省砂防部長、長谷川近畿地方整備局長らとともに出席し、お祝いのご挨拶とくす玉開披を執り行わせていただきました。
私は平成23年の発災当時、お隣の中部地方整備局で局長を務めており、天然ダムが多数発生して手一杯の近畿の局長の依頼を受け、替わりに野田佳彦総理の被災地視察に同行し、赤谷地区の被災状況についてもヘリからご説明するとともに、その後五條市役所で行われた意見交換会にも参加させていただいた経緯があり、お声かけいただいたものと考えています。
赤谷地区の崩壊は、高さ約600m、幅480m、崩壊土量が1100万㎥を超えるという超巨大なもので、私にとりましても大変思い出深い事業であり、その完成を本当に嬉しく思っており、心から感謝申し上げたいと思います。
式典では、自動化施工でこの事業を安全に施工した鹿島建設の方からも、実施状況のご説明がありました。とてもいいことだと思います。
なお、式典後、完成した現場を見させていただきましたが、その凄まじさに驚き、皆様のご尽力に改めて感謝いたしました。本当にありがとうございました。
ご同行いただきました近畿地方整備局OBの寺井さん、ありがとうございました。

6月28日(金) 、埼玉県さいたま市で開催された、建設省の大先輩で八ッ場ダムの所長や開発課の水源地対策室長、水資源開発公団の第一工務部長や常務参与などを歴任された「毛涯卓郎さんを偲ぶ会」に、陣内孝雄元参議院議員、脇雅史元参議院議員、元水資源開発公団総裁の近藤さん、元水資源機構理事長の青山さん、甲村さん、現理事長の金尾さんなど、たくさんの関係者の皆さんとともに出席させていただきました。
私は、毛涯さんが開発課の水源地対策室長の際に企画調整係長としてお仕えし、その後、水資源開発公団の第一工務部長・常務参与の際に長良川河口堰担当の河川局開発課課長補佐としてご一緒に仕事をさせていただき、大変お世話になりました。
事務局をお務めいただいた藤田さん、柳川さんのご尽力で、毛涯さんらしい賑やかな会となりました。心からご冥福をお祈り申し上げます。

6月29日(土)、岐阜県中津川市で開催された「川上(かおれ)流路工完成式」にご地元の古屋圭司衆議院議員、平岩県議、森県議、本省の草野砂防部長、中部地方整備局の佐藤局長らとともに出席し、お祝いのご挨拶をさせていただきました。
この流路工は、平成20年の着工で、私が中部地方整備局長を務めていた頃にはすでに着手していたもので、そのような施設の完成に立ち会うことができて、嬉しい限りです。
なお、式典後、ご地元の無形民俗文化財の「恵那文楽」が披露されました。このようなご配慮に対し、多治見砂防国道事務所の森下所長に感謝いたします。

6月30日(日)、長野県生坂村で「下生野地区犀川堤防改修事業起工式」が行われ、太田安曇野市長、臥雲松本市長、藤沢生坂村長、国土交通省の遠藤北陸地方整備局長に続いて、務台俊介衆議院議員、杉尾秀哉参議院議員、羽田次郎参議院議員らとともにお祝いのご挨拶をさせていただくとともに、鍬入れをさせていただきました。
信濃川流域は、平成20年6月に本省の河川計画課長として河川整備基本方針をとりまとめさせていただきましたが、令和元年の台風19号により千曲川が決壊するなど大きな被害を発生しましたので、責任を感じています。皆様には、一歩一歩、着実に整備を進めていただくよう、よろしくお願いいたします。
なお、長野県建設業協会の副会長の深澤さんにご同行をいただきました。ありがとうございました。