足立としゆき夢だより【第270号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

10月になりました。 猛烈な残暑も少しおさまってきたように感じますが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

9月25日(月)、岸田文雄総理は総合経済対策の柱立てを示し、10月末までに取りまとめるよう関係省庁に指示をしました。 柱立てには、国民の安全・安心、すなわち災害復旧や防災・減災、国土強靭化対策をはじめ、物価高騰対策、賃上げ、生産性の向上など、建設産業分野とも関係の深い項目が並んでいます。何としても、具体的な施策に踏み込んで取りまとめを行うよう、働きかけを行いたいと思います。皆様からも、活発な要望活動を、できるだけ前倒しでお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
なお、そうした状況を踏まえ、「公共事業有志の会」のインナー打合せが9月27日(水)に開催され、山本有二衆議院議員、梶山弘志衆議院議員、金子恭之衆議院議員、小渕優子衆議院議員、佐藤信秋参議院議員とともに、今後の公共事業予算のあり方について議論をいたしました。国土交通省からは吉岡技監、榊国土交通審議官、林技術審議官が、財務省からも尾崎主計官が出席されました。
私からは、今年の災害でもこれまで行ってきた防災・減災、国土強靭化対策が効果を発揮しており継続が不可欠であること、建設産業の賃上げのためには公共事業予算の確保が必要であること、価格高騰の中、対前年同額であれば実質的に事業量は目減りしてしまうので増額が必要であることなどを訴えました。 皆さん、ご支援をよろしくお願いいたします。

ところで、ラグビーワールドカップもいよいよ後半戦を迎えます。日本チームも決勝トーナメント進出をかけて、アルゼンチンと闘います。何としても、1次リーグの突破という大きな目標をかなえていただきたいと思います。

さて、私は9月初旬に大雨の被害を受けた福島県いわき市、茨城県日立市・高萩市に9月20日(火)、伺いました。その際の状況について報告をさせていただきます。

【台風13号被災状況調査】

台風13号の影響により9月8日(金)~9日(土)にかけて線状降水帯が発生し大きな被害を受けた、福島県いわき市、茨城県日立市・高萩市に9月20日(水)、伺いました。今回の被災により福島県で1名、茨城県で2名の方がお亡くなりになられたとのことで、お亡くなりになられた皆様のご冥福をお祈り申しあげますとともに、被害を受けられた全ての皆様にお見舞いを申し上げます。

まず、今回の豪雨で1300戸あまりの住宅が床上浸水の被害を受けたいわき市に伺いました。湯本駅で福島県建設業協会いわき支部の佐藤支部長、渡辺副支部長、県協会本部の相澤専務理事、紺野次長に合流いただき、被災地周辺のいわき総合高等学校の駐車場で内田いわき市長から、9月8日に線状降水帯が発生し、時間雨量100mmの雨に見舞われ、いわき市全域に「警戒レベル5」の「緊急安全確保」を発令されるなど災害対応の状況等についてご説明をいただきました。市長からは、今回氾濫した宮川、新川等の中小河川の浸水被害の軽減に向け、国や県・市が緊密に連携して抜本的な対策を講じるよう要請がありました。
私からは、市街地を流れる河川で通常の激甚災害対策緊急事業のような抜本的な改修が厳しい状況であり、流域治水の考え方により関係者が協力してあらゆる方策を講じる必要があり、しっかり県や国と連携するようお願いしました。
その後、福島県いわき建設事務所の吉田所長、国土交通省の原田磐城国道事務所長等にご案内いただき、宮川沿いの内郷宮町地内の被害状況を調査しました。
続いて新川沿いの内郷内町から白水町地内の被害状況を調査しました。浸水被害からの復旧に、ボランティアの皆さんの力も借りながら、住民の皆様が懸命に頑張っておられました。
なお、今回、被災した国宝「白水阿弥陀堂」にも伺いましたが、近くを流れる新川が氾濫し周辺に水があふれたため、白水阿弥陀堂のお堂が床上20センチほど浸水し、また庭園内にも土砂が流れ込み漆喰の塀や管理事務所なども被災したとのことで、文化財の復旧に課題があると感じました。
次に、湯本川の洪水対策としてあらかじめ整備されていた湯本川調整池に伺いました。今回の大雨で湯本川の水量が増え、越流堤を越えてこの池に川の水が流れ込み、湯本川の下流の被害の軽減に効果を発揮したとのことでした。

続いて、いわき市の湯本駅から茨城県に移動し、日立駅で茨城県建設業協会の石津会長、宇野顧問、矢口専務理事、大内常務理事に合流いただき、日立市宮田町の県道日立山方線の土砂崩れ現場に伺いました。現場で茨城県庁の田村土木部長、井上道路維持課長、国土交通省の由井久慈川緊急治水対策河川事務所長、建設業協会秋山高萩支部長、瀬谷太田支部長等にお迎えいただき、田村土木部長、井上道路維持課長から被災状況のご説明をいただきました。
こちらでは、時間雨量80〜90mmの豪雨が2時間続き、県道の4ヶ所で土砂崩れが発生し、マイクロバス1台と乗用車6台が立ち往生し10名が取り残されたとのことで、現在も土砂災害の危険性があるため、県道は通行止めになっていました。
また、近くのJX金属㈱日立事業所の相場所長から同事業所の敷地内の土砂崩れや土砂の流入等の被害状況の説明をいただきました。かなりの箇所が被災しており、サプライチェーンへの影響も懸念されました。
その後、十王町の県道十王里見線の土砂災害現場に伺いました。ここは、県道が通行出来なくなり十王町高原地区の集落が孤立状態になった現場で、こちらでも通行止めは続いていました。

続いて、高萩市上手綱の二級河川関根川の被災現場に伺い、茨城県庁の栗林河川課長から河岸浸食の状況や浸水被害の状況についてご説明をいただきました。現地は地元の建設業者さんにより復旧が進んでいました。
なお、河川については十王ダムや花貫ダムなど、あらかじめダムが整備されている河川の流域では大きな浸水被害は発生していませんでしたが、ダムのない河川の流域では浸水被害が顕著であったと田村部長から伺いました。
今回の豪雨で茨城県管理分の公共土木施設関係被害状況はその時点で道路が11億円、河川が10.5億円とのことでした。
被災地ではそれぞれの現場で、災害協定に基づき地元の建設業の皆さんが土砂撤去等道路啓開にあたっていただいており、地域を支える建設業の面目躍如と感じました。
今回の被災状況調査のご調整をいただきました福島県建設業協会、茨城県建設業協会の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

【国会の動き】

国会は閉会中で特段の動きはありませんでした。

【自民党の動き】

9月26日(火)、参議院の徳島・高知選挙区、衆議院の長崎4区補欠選挙の打ち合わせ会が、関口昌一参議院議員会長、世耕弘成参議院幹事長、茂木敏充自民党幹事長、小渕優子自民党選挙対策委員長らの出席のもと、参議院の全国区及び地元選挙区の先生方が参加して行われました。何としても勝利したいと思いますので、皆さん、よろしくお願いいたします。

9月28日(木)〜29日(金)、自由民主党治水議員連盟の視察で、熊本地震や九州北部豪雨、今年の九州の豪雨災害の被災地の復旧・復興状況を、議員連盟会長の山本有二衆議院議員、副会長の谷公一衆議院議員、事務局長の藤丸敏衆議院議員、熊本県内では坂本哲志衆議院議員、馬場成志参議院議員等にもご参加いただき、視察を行いました。なお、私は議員連盟の幹事を務めさせていただいております。

9月28日(木)、熊本空港で国土交通省の廣瀬水管理・国土保全局長、森戸九州地方整備局長、奥田治水課長等と合流し、平成28年に発生した熊本地震による土砂崩壊(数鹿流崩れ)で落橋した阿蘇大橋と、それを契機に新設された新阿蘇大橋の現場を福井熊本河川国道事務所長、坂井阿蘇砂防事務所長にご案内いただき、地震直後には大崩壊地の安定化のため無人化施工で建設業者さんが頑張ったことなどをご紹介いただきました。

続いて、建設が進められている立野ダムの現場を長岡立野ダム工事事務所長にご案内いただきました。ダム本体工事を担当されているJVの岩川所長(西松建設)にも久しぶりに再会することが出来ました。岩川所長は、以前、四国の横瀬川ダムの所長をされており、その際にもお世話になりました。
その後、あそ立野ダム広報室で地元の吉良南阿蘇村長、金田大津町長、吉本菊陽町長、深水熊本市副市長と意見交換会をさせていただきました。本年7月の豪雨の際に、立野ダムは試験湛水中でしたが、ダムに水を溜め込み下流部での氾濫危険水位を回避するなど洪水調節効果があったことについて、住民の安心に繋がったとの意見をいただきました。
続いて、熊本市中心部を流れる白川の築堤整備を実施している「緑の区間」を視察し、市民の憩いの場となる魅力ある水辺空間が創出されていることを確認しました。

9月29日(金)、引き続き治水議連のメンバーとともに、熊本市内から福岡県久留米市に移動し、7月の豪雨で大規模な土石流災害が発生した田主丸地区の現場に伺いました。同現場でご地元の鳩山二郎衆議院議員、鈴木英敬衆議院議員に合流いただきました。
現地では馬渡福岡県土木部長などから激甚な被災状況や緊急的な砂防工事が実施されている状況をご説明いただきました。また、久留米市の森副市長から山本議員連盟会長に要望書を手交していただきました。発災直後に現地に伺った時からすると、かなり現地も復旧作業が進み、整理された印象でした。

続いて、平成29年の九州北部豪雨で土砂・洪水氾濫が発生し甚大な被害を生じた朝倉市の赤谷川に伺いました。
現地で林朝倉市長から九州北部豪雨の状況などについてご説明をいただき、吉田筑後川河川事務所長から国による権限代行工事で復旧復興に取組み、本年3月に完成していたために、7月の豪雨の際に大きな治水効果を発揮した状況をご説明いただきました。

その後、大分県日田市に移動し、赤谷川と同様平成29年の九州北部豪雨で、氾濫等により日田市街部で甚大な被害があった花月川に伺い、椋野日田市長から今回の出水の状況と被害軽減効果についてご説明をいただきました。また、吉田筑後川河川事務所長から激特事業などにより本年7月の豪雨で治水効果が発揮された状況や、今後の河道拡幅事業等についてご説明をいただきました。
なお、今回の治水議連視察にご同行いただきました廣瀬局長や奥田治水課長など国土交通省管理・国土保全局の皆さん、森戸局長、浦山河川部長など九州地方整備局の皆さんに感謝を申し上げます。

9月30日(土)、自由民主党砂防事業促進議員連盟で、長野県の御嶽山やリニア中央新幹線の岐阜県駅(仮称)周辺を、議員連盟会長の鈴木俊一財務大臣、副会長でご地元の古屋圭司衆議院議員、事務局長の井林辰憲衆議院議員らとともに視察しました。国土交通省の草野砂防部長、佐藤中部地方整備局長、多治見砂防国道事務所の森下所長をはじめとするメンバーにご案内いただきました。
まず、長野県南部の木曽福島駅に集合し、王滝村の松原スポーツ公園にある「御岳山噴火災害犠牲者慰霊碑」に伺い、9年前の水蒸気爆発で犠牲になられた58名の犠牲者、5名の行方不明者の皆様に哀悼の誠を捧げました。王滝村の越原村長、木曽町の原町長にご同行いただきました。
次に、木曽町の道の駅に併設された「さとテラス三岳」で、水蒸気爆発の映像を見させていただきましたが、その凄まじさに驚きました。

続いて、中津川市、恵那市の市境付近のリニア中央新幹線岐阜県駅付近の工事現場に移動し、施工状況を視察いたしました。国土交通省鉄道局の岸谷官房技術審議官、JR東海の水野専務執行役員をはじめとする皆様にご案内いただき、中津川市の青山市長、恵那市の小坂市長にもご同行いただきました。 前回現地を見させていただいてから3年以上経っていましたので、その変貌ぶり、特に構造物の高低差にビックリしました。早期整備を願っています。

その他、特別総会、有隣会の定例会などに出席したほか、9月25日(月) 、井林辰憲衆議院議員のセミナーに出席し、立礼をさせていただきました。

【都内の動き】

9月28日(木) 、㈱長大や基礎地盤コンサルタンツ㈱を構成メンバーとする「人・夢・技術グループ株式会社」の永冶社長のご配慮で、若手技術者約100人との意見交換会を都内で開催していただきました。
自動運転への考え方、日本の技術の海外展開のあり方、女性活躍に向けた取り組みのあり方、人口減少下のインフラ整備のあり方などについて質問があり、充実した意見交換ができたと思います。
他の社の皆さんも、意見交換のご希望があれば、気軽に当事務所にご相談いただければと思います。よろしくお願いいたします。

9月29日(金)、京都大学の土木工学科のOB会である「第44回大文字会」が都内で開催され、出席してご挨拶をさせていただきました。

10月1日(日)、宮地エンジニアリンググループ の創業115周年・創立20周年の祈念式典が都内で開催され、お祝いのご挨拶をさせていただきました。私の息子の嫁のお父様が元監査役ということもあって、国会議員というよりは身内的な立場でお招きいただきました。 ありがとうございました。

続いて、都内の日比谷公園で開催された「伊那市フェア」に白鳥伊那市長のお招きで、参加させていただきました。伊那市が中部地方整備の管轄であったことから、ご縁の深い皆さんとともに出席させていただき、楽しい時間を過ごさせていただきました。

【地方の動き】

9月22日(金)、衆議院長崎県第4区で予定されている補欠選挙の金子容三候補予定者の応援で、長崎県佐世保市に伺いました。この選挙は、5月にご逝去された衆議院の北村誠吾元議員の後継を決めるために、10月10日(火)告示、22日(日)投開票で行われるものです。
長崎県建設業協会の根〆会長、天野専務理事にご案内いただき、建設業協会佐世保支部の会議室に、崎田支部長をはじめ佐世保支部・北部支部の役員の皆様にお集まりいただき、報告会を開催いただき、私から国政報告を兼ねてご挨拶をさせていただきました。続いて、宏池会の大先輩で前参議院議員、そして候補予定者の金子容三さんのお父様の金子原二郎先生に駆け付けていただき、ご挨拶をいただきました。
続いて、佐世保市内の建設関係団体として、佐世保市造園建設業協同組合(久保田会長)、日本塗装工業会長崎支部(出端支部長)、佐世保管工事協会(吉村専務理事)、佐世保電気工事業協同組合(松田理事長)に伺い、ご挨拶や意見交換をさせていただきました。
また、金子容三後援会事務所にも激励に伺い、事務所の開設準備で忙しくされていたスタッフの皆様にご挨拶をさせていただきました。

9月22日(金)〜24日(日)、京都大学の土木工学科河川工学研究室の井上和也名誉教授をはじめ研究室出身の有志で構成する「河川水理研究会」の現地視察会で、長崎県の長崎市・佐世保市などに伺いました。
企画いただきました長崎大学の多田教授に心から感謝を申し上げます。

9月22日(金)、長崎河川国道事務所でダム本体の準備工事を進めている本明川ダムのダムサイトに伺い、本体工事の予定個所や台形CSGの試験施工を拝見させていただくとともに、3D画像を用いて今後の工事計画などについてご説明いただきました。大場事務所長をはじめご案内いただきました皆様に感謝を申し上げます。

続いて、諫早市の諫早湾干拓の潮受け堤防を活用して横断道路にしている「雲仙多良シーライン」に伺いました。長崎県諫早湾干拓課の安達課長をはじめご案内いただきました皆様に感謝を申し上げます。

その後、長崎市内に戻り、長崎水害緊急ダム建設事業として、今後、堤体の嵩上げ工事や切削工事、貯水池内の堆積土砂の除去などを計画している浦上ダムに伺いました。長崎振興局河川課の橋口課長をはじめ、ご案内いただきました皆様に感謝申し上げます。

9月23日(土)、佐世保市に伺い、佐世保港の軍港クルーズを行ったのち、弓張岳の展望台から佐世保港や九十九島を展望し、その後、海上自衛隊佐世保史料館を視察しました。

9月24日(日)、軍艦島で有名な長崎市の世界遺産の「端島」に伺いました。クルーズ船は満席で、フランスや中国からの観光客で大いに賑わっていましたが、廃墟となっている往時の建築物には心が痛みました。

9月26日(火)、仙台市で開催された「全国建設産業団体連合会 会長会議」後の懇談会に、岡野会長や開催地の千葉副会長、各県会長、脇雅史元参議院議員、佐藤信秋参院議員とともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。ご地元の小野寺五典衆院議員、秋葉賢也衆院議員、土井 亨衆院議員、桜井充参院議員、和田政宗参院議員にもご出席いただき、建設産業界への暖かいご挨拶をいただきました。