足立としゆき夢だより【第205号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

6月22日と見込まれる公示日まで1か月を切りました。いよいよです。これから、さらに活動を活発化させてまいりますので、皆さん、よろしくお願いいたします。

5月18日(水)、内閣府からGDPが公表されました。1月〜3月の前期比年率換算はロシアのウクライナ侵略の影響もあってマイナス1.0%と厳しく、また、2021年度の前年比は2.1%のアップではありますが、諸外国と比較するとかなり低いレベルであり、まだまだ厳しい状況にあると考えられます。
GDPが伸びていない原因の1つとして、公的固定資本形成(公共投資に相当)の前年比が9.3%の減であることが考えられます。この減は、令和2年度で東日本大震災からの復旧・復興が終了し予算が大幅に減少したこと、コロナの影響で地方公共団体からの公共事業が減少したことが影響していると考えられます。
こうしたことからすると、参議院議員選挙後に大型補正予算を編成し、公共事業予算を拡充することにより、公的固定資本形成を下支えすることが日本経済再生のため不可欠と考えます。
なお、民間住宅投資も前年比1.6%の減となっており、「こどもみらい住宅支援事業」の補正予算による300億円の拡充や、建築物省エネ法の成立による省エネ住宅関連投資の需要喚起など、民間住宅投資を下支えする施策が求められます。

さて、5月16日(月)、参議院決算委員会において質疑に立ち、原油価格や物価高騰等が建設産業や関連分野に与える影響と対応のあり方などについて、斉藤鉄夫国土交通大臣や国土交通省幹部に質問を行いました。

その中で、国が発注する直轄工事や地方自治体等が発注する公共工事において、実態を的確に反映した予定価格を適正に定め、物価水準の変動や納期の遅れが生じたときは適切に設計変更(スライド条項)を行うこととしていると、廣瀬大臣官房技術審議官から答弁をいただきました。

また、民間発注工事においても、国土交通省としてスライド条項等の適切な設定・運用や、既に締結された契約についても適切な対応を図ることなどを民間発注者や建設業団体に対して要請していること、その要請の中で、通常必要と認められる原価に満たない金額を請負代金の額とする契約締結は建設業法第19条の3の「不当に低い請負代金の禁止の規定」に違反するおそれがあることについて周知徹底を図っていることなど、長橋不動産・建設経済局長からご答弁をいただきました。特に、民間発注工事については、大いに参考になると思いますので、よろしくお願いいたします。

一方、総合緊急対策の一環として、令和4年度の公共事業予算の前倒し執行が位置付けられています。前倒しによって加速された効果を息切れなく継続、持続させていくためには、やはり年度後半に大型補正予算の編成が不可欠と考えられます。その点について、斉藤国土交通大臣に伺ったところ、「まずは、国土交通省としましても、3年度補正予算及び4年度当初予算を迅速かつ着実に執行してまいりたいと決意しております。いずれにいたしましても、必要かつ十分な公共事業予算の安定的、持続的な確保に努める観点から、あらゆる機会を捉えて対応していきたい」とのお答えをいただいています。
いずれにしても、大型の補正予算を年度後半に編成することが不可欠と考えますので、皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。

その他、最近の動向です。

【国会の動き】

5月16日(月)、冒頭でご紹介したとおり、参議院決算委員会の准総括質疑で質問に立ちました。

5月17日(火)、参議院国土交通委員会の「盛り土法」の質疑の一環として参考人質疑が行われ、3人の参考人の方々に対して私から盛り土法の成立に期待すること、ハザードマップのあり方などについて質問をさせていただきました。特に三次元の点群データに盛り土情報を重ね合わせることは、危険な盛り土の状況の把握に有効と考えられますので、ぜひ検討してみたいと思います。

その他、本会議、決算委員会、国土交通委員会に出席し、地方再生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会に差し換えで出席しました。

【自民党の動き】

5月18日(水)、私が所属する派閥のセミナー「宏池会と語る会」が、都内のホテルで開催され、出席させていただきました。
自民党副総裁・志公会の麻生太郎会長のご挨拶のあと、宏池会会長の岸田文雄内閣総理大臣が、「大きな歴史の転換点にある今、自民党の総裁派閥であるということをわれわれ宏池会のメンバーは大きな責任を感じ、時代に立ち向かっていかなくてはならない」と力強くご挨拶をされました。
続いて、公明党の山口那津男代表、自民党幹事長・平成研の茂木敏充会長、自民党選挙対策委員長で有隣会の遠藤利明代表世話人、近未来政治研究会の森山裕会長らがご挨拶をされました。
その後、参議院選挙の候補予定者の宮沢洋一参議院議員、磯崎仁彦参議院議員、こやり隆史参議院議員らとともに壇上でご紹介をいただき、林芳正外務大臣のご発声のガンバローコールでご激励をいただきました。
建設分野からもたくさんの皆さんに会場にお越しいただき、ありがとうございました。

なお、自民党の女性向け広報誌「りぶる」6月号に、参議院議員選挙の候補予定者の素顔として、私を紹介する記事が掲載されました。趣味の写真撮影やテニスを紹介するなど、プライベートな部分にウェイトを置いた記事となっています。HPにも掲載いたしますので、皆さん、是非ご覧ください。
(https://www.adachi-toshiyuki.jp/wp-content/uploads/5e588bf26a009425f8b7d8d933e0955e.pdf

その他、議員総会、国土交通部会正副部会長会議、生コン議員連盟小委員会、宏池会例会に出席しました。

【都内の動き】

5月17日(火)、国土交通省の後輩でこの夏の香川県知事選に立候補を表明している「池田豊人君を応援する会」が都内で開催されました。
発起人代表の藤川さん、後援会長の半井(はんい)さんのご挨拶に続いて、平井卓也衆議院議員、佐藤信秋参議院議員、石井啓一衆議院議員とともに、応援のご挨拶をさせていただきました。
池田さんは、大変温厚で多くの方々から好かれるナイスガイで、素晴らしい知事になれる素養をお持ちだと確信しています。
私の選挙に続いて8月の選挙となりますが、皆さんよろしくお願いいたします。

その他、全国道路利用者会議第74回定時総会、 社会資本整備を考える首長の会、全国建設業協同組合連合会の総会、全国技友会(国交省地方整備局技術管理課長を中心としたOB会)、プレストレスト・コンクリート建設業協会第10回定時総会、日本橋梁・鋼構造物塗装技術協会総会、「命と暮らしを守る道づくり全国大会」などに出席しました。

【地方の動き】

《各県における動き》

(埼玉県)

5月17日(火)、さいたま市に伺い、埼玉県建設業協会の総会で、伊田会長にご配慮いただき国政報告をさせていただきました。
皆さんの関心の高い建設産業における賃金アップの必要性や資材高騰対策を中心にお話をさせていただきました。ありがとうございました。

(徳島県)

5月15日(日)、徳島県阿南市で建設業協会の湯浅阿南支部長と谷口海部支部長のお声かけで国政報告会を開催していただきました。会場には、国土交通省OBの石橋さん、湯浅さん、県OBの金澤さん、東村さんにも合流いただきました。
報告会では、徳島県建設業協会の小島専務理事に進行をお願いし、湯浅支部長のご挨拶、私の担当県議を前回に引き続きお引受いただいている嘉見県議からご挨拶をいただき、石橋さんのご挨拶に続いて、私から国政報告をさせていただきました。
なお、阿南市議会の幸坂議員、渡部議員、沢本議員、湯浅議員にも駆けつけていただきました。ありがとうございました。

次に、那賀町で建設業協会の広瀬那賀支部長のお声かけで国政報告会を開催していただきました。
広瀬支部長、石橋さんのご挨拶に続いて、私から国政報告をさせていただきました。
那賀町の面積は695 km²で、東京23区より広い面積を22社で守っていただいているとのことです。
なお、ご同行いただきました国土交通省OBの藤山さん、南さん、武本さん、ありがとうございました。

続いて、阿南市に移動し、「四国はひとつ “阿南のみち”女性フォーラム実行委員会」の新居会長、岡澤さんのお声かけで商工会議所の建設部会、社会インフラ委員会等の皆様と意見交換をさせていただきました。私のご挨拶に続いて、皆様から徳島南部自動車道の整備や四国8の字ネットワークの整備促進、橘港の整備とアクセス道路の整備、公共事業費の確保、資材や燃料等の高騰対策等活発なご意見をいただきました。
結びに、新居会長のご発声で恒例の8の字ネットワークコールで激励をいただきました。ありがとうございました。
また、終日ご同行いただきました国土交通省OBの藤山さん、南さん、武本さんに感謝申し上げます。

《その他の動き》

5月14日(土)、秋田県東成瀬村で東北地方整備局が建設中の成瀬ダムの定礎式に出席いたしました。
湯沢市ご出身の菅義偉前内閣総理大臣も遅れてではありましたが、ご出席をいただきました。
式典では、ご地元の御法川信英衆議院議員、石井浩郞参議院議員、佐竹秋田県知事、高橋横手市長、佐々木東成瀬村長とともに、私もご挨拶をさせていただきました。また、搬入された定礎の石に「斎鏝の儀」を行い、工事安全を祈りました。あいにくの雨となりましたが、万歳三唱とくす玉開披も執り行わせていただきました。
このダムは、民主党政権で一旦事業が中止となりましたが、平成25年1月、私が水管理・国土保全局長の折に事業継続を継続したもので、定礎を迎えることができて大変感慨深いものがありました。
式典には、本体施工にあたっている鹿島・前田・竹中土木の共同企業体、原石採取工事を行っている大成・佐藤・岩田地崎の共同企業体の皆さんも出席されていました。
成瀬ダムは高さ114.5m、総貯水量7850万㎥で、台形CSG工法としては最大のダムで、令和8年度の完成を目指しています。現場はクアッドアクセルと呼ばれる完全無人化施工が行われており、定礎の式典でも無人のダンプやプルドーザ、振動ローラなどが動いており、会場の皆さんを驚かせていました。
なお、東北建設業協会連合会の大槻専務理事、秋田県建設業協会の渡辺専務理事にご案内をいただきました。ありがとうございました。

5月15日(日)、徳島県那賀町で開催された「長安口ダム本体改造事業」の完成式典に出席いたしました。
丹羽四国地方整備局長、飯泉徳島県知事、表原阿南市長、坂口那賀町長に続いて、後藤田正純衆議院議員、三木亨参議院議員、高野光二郎参議院議員とともにご挨拶とくす玉開披をさせていただきました。
なお、ダム湖名の披露があり、安永那賀川河川事務所長から「なか四季美湖」と決定したとの報告がありました。
本事業は、既設ダムを運用しながらダム堤体を大規模な切削し、日本最大のスライドゲートを設けて洪水吐を2門増設したもので、世界最大のダム再生事業です。施工は、鹿島建設、日立造船、IHIインフラシステム等が担当されました。
私が四国地方整備局長に赴任した直後の平成21年8月の豪雨で緊急放流を行い、ダム下流のみならず、ダム上流部でも堰上げにより床上浸水した水害を契機として、ダム再生事業が加速された思い出深い事業が完成し、感無量でした。