足立としゆき夢だより【足立敏之からのお知らせ】
皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。
皆さんご承知のとおり、政府が賃上げを行う企業から優先的に調達を行う方針を示したことを受け、公共事業関係でも総合評価落札方式の評価項目に賃上げに関する項目を設け、賃上げ企業に対して評価点または技術点の加算を行うこととされています。
これに対して、全国から心配の声や懸念の声が私のところにも届いています。
このため、私から、1月18日(火)の品確議連で、以下のような意見を提出しました。
1.岸田内閣の賃金アップの要請を踏まえ、設計労務単価や技術者単価について、実態を踏まえるだけでなく、政策的に上げることが求められますのでご検討をお願いします。
2.賃金アップの取り組みを総合評価に反映することについては、認めたいと思いますが、その前提として受注業者に経済的な圧迫を与えるようなことがないよう配慮するとともに、各企業の利益率が上がるよう、一般管理費率や技術管理費率のアップや、歩掛りの改善など、予定価格自体を上げることを検討するようお願いします。
この賃上げを総合評価に反映する取り組みについては、令和4年4月1日以降に契約する工事等から対象となります。業界団体でも意見をとりまとめ中と聞きますが、皆さんからご質問やご意見がありましたら、ぜひご一報いただければと思います。よろしくお願いいたします。
なお、いくつかの疑問点を国土交通省に伝えたところ、財務省の通達によれば、「法人事業概況説明書」や「給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表」などで賃上げ実態が確認できない場合であっても、税理士または公認会計士等の第三者により賃上げの実績を確認できる書類が提出されればそれで代用できるとの規定が設けられていると伺いました。この運用により、どの程度の対応が可能となるのか、ぜひ検討してみたいと思います。
いずれにしても、賃上げは岸田新内閣にとって最重要課題であり、私としてもしっかり取り組んで行きたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。