足立としゆき夢だより【第72号】をお届けします
皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。
国会も会期末まで約2週間、いよいよ終盤戦に入り、参議院では衆議院で審議を終えた法案を中心に質疑が進められています。国土交通省関係でも、今国会に9本の法案が提出されましたが、すでに8本の審議が終わりました。他の委員会では、組織犯罪処罰法改正案など重要法案の審議も進められていますので、その動向を見守りたいと思います。皆様、よろしくお願いいたします。
さて、5月15日、群馬県長野原町で国土交通省関東地方整備局が建設中の八ッ場ダムに、会長の佐田玄一郎衆議院議員をはじめ自民党の治水議連の皆様とともに視察に伺いました。このダムは、利根川支川吾妻川に新たに高さ116mのコンクリートダムを建設し、洪水調節と都市用水の供給、発電を行う多目的ダムです。
民主党政権になって突然中止されるなど大変な紆余曲折がありましたが、現在は本体コンクリートの打ち込み工事が最盛期で、すでに全体の約2割、20万㎥の打設(5月15日現在)を終えています。3月はじめに定礎式で訪れた時より、かなりダムらしい形になって来ており、感激しました。
とにかく、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに仕上げないと、首都圏の洪水や渇水が心配ですので、着実に工事を進めていただきたいと思います。
なお、八ッ場ダム工事事務所では、事務所一丸となって、なるべくたくさんの方々にダムの工事をご覧いただけるよう、旅行会社とタイアップして観光ツアーを組むなど、お客様においでいただく取り組みを進めています。ぜひ、皆様も首都圏で現在見ることのできる唯一の大ダムの建設現場に足を運んでみてください。よろしくお願いいたします。
6月3日には、愛知県三河地方の設楽町に伺い、国土交通省中部地方整備局で豊川に建設中の設楽ダムの転流工の着工式に出席させていただきました。
式典では、根本幸典国土交通政務官、今枝宗一郎衆議院議員、鈴木克昌衆議院議員等とともに、祝辞を述べさせていただくとともに、鍬入れをさせていただきました。このダムは、豊川上流に新たに高さ129mのコンクリートダムを建設し、洪水調節と都市用水・農業用水を供給する多目的ダムです。転流工とは、ダム本体の工事中に川の水を一時的に切り替えるためのトンネル水路のことを言い、ダム工事を本格的に始めるための大事な準備工事です。
このダムは、平成21年12月、民主党政権のもとで事業を一時ストップされ、再検証を進めることとされたため、地域の皆様に大変ご迷惑をお掛けしたプロジェクトです。私が中部地方整備局長の際に、横山設楽町長をはじめ流域の市長さん達から、これまで法律に基づいて手続きを進めてきたのに、なぜそのような再検証をやらなければならないのかと厳しいご意見をいただきながら、再検証の手続きを進めさせていただき、本省の技監の平成26年4月に、ようやく事業継続を決定して再スタートを切った思い出深い事業です。
ここまで進んだのを見ることができて、感無量でありましたし、大変ご迷惑をおかけした横山設楽町長とくす玉の前でがっちり握手をさせていただき、これからもダムの完成に向けて頑張らねばならないと決意を新たにしたところです。
一方、このところ全国の整備局ごとに開催されている水防演習に順次参加させていただいています。これは、私が国土交通委員会で質問に立ちました水防法の一部改正案が可決成立し、建設業の皆様も水防活動を円滑に行えるように水防団と同様の権限を保持できるようになったことが背景にあります。
5月21日には、平成21年7月から2年間局長として勤務した四国地方整備局等が主催して、徳島市の一級河川吉野川の河川敷で開催された吉野川・那賀川合同総合水防演習に出席しました。
国土交通省からは藤井比早之政務官、地元から飯泉徳島県知事、全国水防管理団体連合会長の陣内孝雄元参議院議員が挨拶をされました。私も、山口俊一衆議院議員、後藤田正純衆議院、中西祐介参議院議員など4名の先生方ととともに激励の挨拶をさせていただきました。
演習には2000名を超える参加者があり、前半は月の輪工や釜段工、木流し工などの伝統的な水防工法の訓練、後半はヘリや重機、ドローンなどを使った実践的な訓練が行われました。
なお、徳島県建設業協会からは川原会長が出席され、大型クレーンにより大型土のうやブロックの設置訓練を行いました。
5月27日には、北陸地方整備局等が主催して、新潟県村上市の一級河川荒川の河川敷で開催された荒川総合水防演習に出席しました。
国土交通省からは、大野泰正政務官が出席され挨拶をされました。私も、塚田一郎参議院議員や佐藤信秋参議院議員など4名の先生方とともに激励のご挨拶をさせていただきました。
演習には、2500名を超える参加者があり、自衛隊の双発ヘリ「チヌーク」による車両搬送訓練や、新潟県と海保のヘリ2機による救出訓練など、迫力ある訓練が行われました。また、子供達のための総合学習的コーナーも多数設置するなど工夫が見られました。
なお、新潟県建設業協会から大型クレーンやダンプトラックが参加して、大型土のうの設置訓練や大型ブロックの搬送訓練を行いました。
5月28日には、東北地方整備局と秋田県が主催して、秋田県秋田市の一級河川雄物川の河川敷で、雄物川総合水防演習が開催されました。国土交通省からは石井啓一国土交通大臣、地元からは佐竹秋田県知事が挨拶をされました。私も、中泉松司参議院議員をはじめ4名の国会議員の先生方とともに激励のご挨拶をさせていただきました。
私は、33年前に秋田県仙北市の雄物川支川玉川で直轄の玉川ダムの本体工事に携わりましたので、雄物川の治水には大変強い想いがあります。
演習には、2000名を超える参加者があり、東北ならではの各県代表による東北水防技術競技大会や、自衛隊のヘリ「UH1」による探索用のバイクの搬送訓練、新潟県のヘリによる救出訓練、ドローンを同時に4機飛ばしての被災状況調査訓練など、迫力ある実戦的訓練が行われました。
なお、秋田県建設業協会から村岡会長が出席され、大型クレーンによる大型ブロックの設置訓練などを行いました。また、展示ブースにも出展いただき、災害時の被災情報共有システムのデモンストレーションを行っていただきました。
最近の動向を紹介します。
まず、国会関係では、5月17日、19日、24日、26日、29日、31日、6月2日に参議院本会議に出席しました。常任委員会では、国土交通省所管の法改正の審議等のため、5月16日、18日、23日、25日、30日、6月1日に国土交通委員会に出席しました。その他、5月16日に財政金融委員会に差し替えで、6月5日決算委員会に応援で出席しました。
自民党関係では、5月19日に国土強靱化推進本部の会合に出席し、経団連副会長として出席された日建連の山内会長、元中部電力社長で中経連の水野副会長のプレゼンテーションを伺いました。意見を求められましたので、中経連のとりまとめた交通ネットワークのビジョンについて、全国をリードする素晴らしい取り組みなので、ぜひ全国各ブロックの経済界でも作成していただくようお願いを申し上げました。
23日、経協インフラ総合戦略調査特別委員会に出席し、防災の主流化が大事であり、国土交通省が進める防災協同対話と議員外交のタイアップの必要性、ソフトインフラとして気象予測や早期警戒情報など日本の強みといえる技術の海外展開などを進めるように意見を申し上げました。
6月2日、中小企業・小規模事業者政策調査会の下請中小企業・小規模事業者対策小委員会に出席して、日建連の有賀事務総長や全国トラック協会の細野専務理事及び松崎常務理事の説明を伺いました。私からは、建設業の労務単価がまだまだ他の製造業に比較しても低いので何とか政策的に伸ばして欲しいこと、週休2日の導入ためには賃金のアップが必要であることを訴えました。トラック業界についても、建設業と同様に賃金のアップ、休暇の確保を要請するとともに、担い手確保のための取り組みを進めるようにお願いしました。
なお、都議会議員選挙の関係で、6月1日に日建連、全建に、山口泰明自民党組織本部長、佐藤信秋参議院議員とともに伺い、支援要請をしました。
その他、政策審議会の勉強会、憲法改正推進本部、治水議連、所有者不明土地特命委員会、地方創生推進本部、北陸新幹線建設推進大会、全日本不動産政策推進議連、環境・温暖化対策調査会海洋ゴミ対策検討チームの会合、スポーツ関係4会議合同会議、宏池会の例会などに出席しました。
また、5月17日に松山政司参議院議員、22日に望月義夫衆議院議員、29日月曜日に堀内のり子参議院議員、31日水曜日に山本幸三地方創生担当大臣、平口洋衆議院議員のパーティが都内で開催され、出席して立礼にも参加させていただきました。
都内の催しでは、5月18日、日本左官業組合連合会の八十周年の記念祝賀会に出席し鏡開きを行わせていただきました。23日には、国土交通省の技術分野のOB会である旧交会に出席してご挨拶をさせていただきました。26日は、日本機械土工協会の向井会長の旭日小綬章の受賞式典があり、出席してご挨拶と鏡開きをさせていただきました。31日に京都市の予算要望説明会に出席し、門川市長からお話しを伺いました。私からは、地球温暖化に伴う気候変化への備えとして事前の防災対策を進めるべきこと、市内の渋滞対策と大津や亀岡と結ぶ新規道路整備が必要なことなど、意見を申し上げました。
この時期は、関連団体の総会が順次開催されており、国会の合間を縫って可能な限り出席してご挨拶をさせていただいています。
今回は、全国コンクリートブロック協会、PC建協、日本建設機械レンタル協会、道路標識・標示業協会、全国建設技術センター等協議会、全国地質調査業協会連合会、東京都中小建設業協会、日本建設躯体工事業団体連合会、建設コンサルタンツ協会、全国測量設計業協会連合会、日本型枠工事業協会、建設電気技術協会、土木施工管理技士会連合会、全国建設業協会、建設産業専門団体連合会、日本砕石協会などの総会やその後の懇親会に出席してご挨拶をさせていただきました
また、地方から上京して来られた方々と意見交換など行っており、輪島建設共同組合や札幌市土木事業協会、和歌山県治水砂防協会との意見交換会、京都府市議会北部ブロック意見交換会などに出席してご挨拶をさせていただきました。特に、和歌山県治水砂防協会では、平成23年の紀伊半島大水害でご苦労された首長の皆様と再会させていただき、土砂災害対策への思いを新たにさせていただきました。
一方、地方にも引き続き伺っており、5月16日さいたま市で開催された埼玉県建設業協会の総会後の懇親会に再任された星野会長のお声かけで出席し、ご挨拶をさせていただきました。18日、千葉県浦安市に伺い全国管工機材商業連合会の橋本副会長の橋本総業が主催する「みらい会」総会に出席してご挨拶をさせていただきました。
19日、福岡市にお伺いし、福岡県建設業協会の岩崎会長のご配慮により総会前のお時間をいただき、ご挨拶をさせていただきました。その後、佐賀に移動し、佐賀県建設業協会の松尾会長のお招きで総会に出席してご挨拶をさせていただきました。私の後援会長の陣内元参議院議員、地元の古川康、岩田和親両衆議院議員、福岡資磨、山下雄平両参議院議員もご出席で、大いに盛り上がりました。
20日、徳島に伺い、以前からお世話になっている「新町川を守る会」の中村英雄会長の「ひょうたん島クルーズ」と呼ばれる徳島市内を流れる新町川のリバークルーズを体験させていただきました。保険料200円を支払えば気軽に乗船できますので、徳島にお越しの際には、皆様もぜひ体験してください。なお、夕方には「新町川を守る会」の懇親会の懇親会でご挨拶をさせていただきました。
22日、仙台市に伺い、東北地方整備局出身のダム技術者で構成し、私が会長を務めている「ダム談義の会」に出席し、「インフラ整備と公共事業予算」と題して講演をさせていただきました。今国会で水防法が改正され、ダム再生に国の代行制度が新設されたことから、今後ダム再生プロジェクトに拍車がかかると考えられ、それを支えるため会の活動を全国に拡大して行くようお願いしました。
25日、千葉市に伺い、千葉県建設業協会の定時総会に出席し、森田健作知事とともにご挨拶をさせていただきました。
6月2日、愛知県新城市に伺い、愛知県土木研究会の朝日会長や全国中小建設業協会の松井会長などと意見交換を行いました。
5日、仙台市に伺い東北建設業協会連合会総会後の懇親会に佐藤信秋参議院議員とともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。
この時期は全国各地で様々な式典や催しが数多く開催されており、お声をかけていただいたにもかかわらず残念ながら出席が叶わなかったものもたくさんありました。心からお詫びを申し上げます。私としても、できるだけ出席させていただくよう努力いたしますので、引き続きお声かけをいただきますようお願い申し上げます。
なお、専門紙に私の国会報告のパンフレットについて紹介する記事が掲載されました。国会で質疑をするたびにその報告のためのパンフレットを作成してきており、すでに6部にのぼります。皆様も、必要な時には会館事務所にご連絡いただければ送付させていただきますので、ご連絡をお待ちしています。
引き続き、皆様にはご支援のほどよろしくお願いいたします。