足立としゆき夢だより【第68号】をお届けします
皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。
3月11日、東日本大震災から6年を迎えました。
震災及び津波によって亡くなられた皆様に深く哀悼の意を表しますとともに、被害にあわれた皆様に心からお見舞いを申し上げます。
被災地では、海岸堤防や道路などの基幹インフラの整備はかなり進んで来ましたが、その一方で街づくりや住宅建設など整備中のプロジェクトもかなりあり、避難を余儀なくされておられる方々もたくさんいらっしゃいます。震災からの復旧復興は道半ばです。
引き続き、被災者の皆様に寄り添って、被災地の1日も早い復旧復興に全力を尽くすとともに、震災の教訓を忘れることなく、防災対策の強化、国土の強靭化に努めていきたいと考えています。
3月9日、参議院の国土交通委員会で質問をさせていただきました。当選後、政府に対しては始めての本格的質問となりました。内容としては、①八ッ場ダムの建設、②建設産業の今後のあり方、の2点に絞りました。
八ッ場ダムについては、首都圏の治水対策、渇水対策の観点から、東京オリンピック・パラリンピックまでの完成を石井啓一国土交通大臣に求めました。石井大臣は、「東京オリンピック・パラリンピックの前年度である平成31年度末までの完成に向け事業を推進しており、一日も早く八ッ場ダムが完成するよう万全を期してまいりたい」とのご答弁をいただきました。
建設産業については、災害時の建設産業の役割、担い手確保の取り組み、公共事業予算の拡大、品確法のさらなる徹底などについて質問を末松信介副大臣等に行い、建設分野における工事量の計画的確保、仕事をすれば必ず利潤が生まれる環境づくりの2点を、石井大臣に求めました。
石井大臣からは、「建設産業は、社会資本の整備や管理にはなくてはならないと同時に、地域の守り手としても大事な存在である。国土交通省としては、公共事業の安定的、持続的確保に取り組んできているが、建設産業が給料・休暇・希望の新しい3Kの魅力ある産業となるよう、将来にわたって建設産業が持続的に活躍できるようさらに取り組みを進めていきたい」とのお答えをいただきました。心強い限りです。ありがとうございました。
しかし、さすがに少し緊張し、冷や汗をかきました。委員会室に傍聴に来られた皆様、インターネット中継などで応援をいただいた皆様、ありがとうございました。
さて、建設業に関して新たな情報がありました。
まず、生産性革命「前進の年」として、土工以外の分野でもi-Constructionを推進するため新たにICT舗装の積算基準を策定しました。また、改正品確法の基本理念に則り、適正な予定価格が設定できるよう、小規模施工の積算方法や交通規制補正の見直しなど土木工事等の積算基準の改定を行うこととしました。
また、低入札価格調査基準を改定することとし、工事においてこれまで95%であった労務費の参入率を100%にアップしました。また、業務についても一般管理費の算入率を45%から48%にアップしました。これによって、低入札価格調査基準のアップが見込まれます。
さらに、4月から直轄工事の競争参加資格の格付けの見直しに向けて、工種別の点数やランクなどが3月10日付けで各企業に通知されました。クラスが上がる企業については、従来と同様、引き続き元のランクに残留することを希望するかどうか、22日まで申請を受け付けることとなりました。ランク変更を心配されている皆様にはご検討をお願いします。
最近の動向を紹介します。
まず、国会関係では、3月6日、7日に参議院の予算委員会があり、私自身は委員ではありませんが応援で出席いたしました。7日には国土交通委員会で石井国土交通大臣の所信聴取を行いました。8日には参議院本会議があり北朝鮮による弾道ミサイル発射に抗議する決議を全会一致で行うとともに、所得税法等の一部改正案について趣旨説明とそれに対する質疑がありました。
9日には、国土交通委員会があり、私が質問をいたしました。なお、その後、差し替えで内閣委員会に出席いたしました。10日には、参議院本会議があり地方税法や地方交付税改正法案の趣旨説明とそれに対する質疑がありました。続いて、東日本大震災復興特別委員会、災害対策特別委員会で担当大臣からの所信聴取等がありました。
自民党関係では、3月8日に宏池会の古賀誠名誉会長と所属の若手議員との意見交換会がありました。古賀名誉会長から宏池会の歴史や役割についてお話を伺い、身の引き締まる思いでした。また、夕方には治水議連の意見交換会があり、国土交通省の頃からお世話になっている佐田玄一郎会長、野田毅名誉会長など多くの皆さんとともに出席させていただきました。
なお、定例の宏池会の例会に出席いたしました。
都内の催しでは、今日3月10日は、兵庫県関係国会議員に対する井戸兵庫県知事による予算説明会があり出席させていただきました。県のメインの施策である「次代を担う人づくり」に関連して、私から「定住して地域の守り手として頑張っている建設産業にも光を当てて欲しい、一定量の工事量を計画的に確保すること、仕事をすれば必ず利潤があがりしっかり給与を払えるようにする、この2点にしっかり取り組んで欲しい、そういう姿勢を見せていただければ、建設産業の皆さんも勇気が湧く」と意見を申し上げました。
知事からは、除雪を例として、「建設産業は大変大事な役割を果たしている、建設分野の担い手確保にも力を入れていきたい」とお答えがありました。
一方、地方にも引き続き伺っており、3月10日に、札幌市に伺い、札幌市土木事業協会15周年の記念講演会で「建設産業の再生に向けて」と題して、会員の皆さん150名に講演を行いました。
また、翌11日には、北海道開発局の現場に伺いました。まず、石狩川水系の幾春別川総合開発事業の桂沢ダム再開発の現場に伺いました。この事業は、既設のダム本体をダム軸は変えずにかさ上げする本格的なダム再生事業で、現地では雪の中、ダム直下流の基礎岩盤を重機で掘削中でした。
次に訪れたのが富良野町の上流の金山ダムです。昨年のダムアワードで大賞を受賞したダムで、昨年の石狩川水系空知川の大出水の際に大量の洪水をダム湖に貯めきり、大きな効果を発揮したダムです。中空重力式コンクリートダムというダム本体の中に大きな空間のある珍しい構造のダムで、エレベーターでダムの内部を見せていただきました。また、ダムの天端から結氷したダム湖を横切るエゾシカにたまたま遭遇しました。よく見ると、ダム湖周辺に20頭程度のエゾシカが見えました。
最後に訪れたのが、昨年の水害で空知川が決壊して大きな被害を受けた金山ダムのダム湖上流の南富良野町幾寅(いくとら)地区の災害復旧現場です。出水期までには堤防を本復旧しようということで、雪の中で建設業の皆さんが数多く頑張っておられました。
各地でまだまだ寒い中、雪の中、頑張っておられる建設業の皆様に心から感謝申し上げます。また、休日にもかかわらず現場を案内していただいた皆様、ありがとうございました。
なお、この時期は全国各地で様々な式典や催しが数多く開催されており、お声をかけていただいたにもかかわらず残念ながら出席が叶わなかったものもたくさんありました。心からお詫びを申し上げます。私としても、できるだけ出席させていただくよう努力いたしますので、引き続きお声かけをいただきますようお願い申し上げます。
皆様にはご支援のほどよろしくお願いいたします。