足立としゆき夢だより【第56号】をお届けします
皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。
9月19日に台風16号が九州に上陸し、その後西日本から東日本を縦断し、全国各地で水害や土砂災害を発生しました。また、8月30日には気象庁の観測史上初めて東北に台風10号が直接上陸し、東北・北海道に大きな被害をもたらしました。
自民党では、東北・北海道の被害に対して二階俊博幹事長のご指示で視察団を派遣して、被災状況や地域の要望の把握に努めました。私も、井上信治衆議院議員を団長、岡田直樹参議院議員を副団長とする視察団に参議院議員の佐藤信秋先生とともに参加させていただき、9月3日に岩手県北部の野田村、岩泉町を訪問しました。
野田村では、被災した安家川河口付近のサケ・マス孵化場を視察させていただきました。東日本大震災の被害から復旧した施設が、今回の洪水で大量の土砂と流木に埋まり、事務所の建物も大きな被害を受けており、野田村の小田村長や地元の水産関係者の皆様から早期復旧に向けて強い要望を受けました。
引き続き、岩泉町に伺い、9人の犠牲者を出したグループホーム「楽ん楽ん(らんらん)」を訪れました。付近では、頭のはるか上に洪水痕跡が確認され、施設の周りには流木や瓦礫と化した家屋の破片が大量に運ばれてきており、まるで津波の被災現場のようなありさまでした。これまで台風の直撃を受けたことのない地域が台風に見舞われるとこんなことになってしまうのかと、強烈な印象を受けました。
なお、岩泉町の伊達町長からは、町内に孤立集落が多数あるため、手一杯の県に代わって東北地方整備局の手で早期に県管理道路の啓開をして交通を確保して欲しいとの強い要請を受けました。また、出来るだけ早期に激甚指定をして地域の負担軽減をお願いしたいとの要望もいただきました。これらの要望に対しては、約3週間で道路啓開を完了して孤立集落を解消するとともに、16日に激甚指定の閣議決定を行うなど政府あげてしっかり対応してきています。
一方、9月8日には熊本地震の被災地のうち大規模な土砂災害に見舞われた阿蘇地方の被災現場に伺いました。この地域では、地震によって大きな土砂災害が随所で発生しており、特に阿蘇大橋の落橋をもたらした地滑りの巨大さにとても驚きました。とにかく幹線道路の復旧が急務ですが、地滑りの現場ではいつ崩れて来るかわからない危険な状況下で作業を進めなければならず、工事現場から1kmほど離れたところに操作室を設け、遠隔操作でたくさんの重機をシステマチックに動かす方法を採用して緊急の工事を実施していました。このように懸命に頑張っている被災地の一日も早い復旧・復興を心からお祈り申し上げます。
ところで、このように台風が日本列島を何度も襲い、これまで直撃して来なかった地域を襲うなど過去になかったことが頻繁に起こっています。このため、地球温暖化による気候変化の影響を真剣に考えないといけない、そんな気がしています。こうした影響に対してどのような対策をハード・ソフト両面で具体的に講じていくのか、今後我々が取り組まねばならない大きな課題だと思っています。
さて、最近の動向をお伝えします。
自民党では、各種の本部会合や委員会、議連などが逐次開催されており、私も関連のある会合などに出席させていただいています。
一方、地方の皆様へのご挨拶を引き続き行っており、8月31日に岐阜県に、9月1日に栃木県にご挨拶にまいりました。なお、9月4日に徳島県の阿南市で行われる予定だった那賀川改修の起工式が台風で中止になり、4、5日に長崎県の離島を中心にご挨拶に伺う予定も同じく延期になってしまいました。残念です。
続いて7日には熊本県、9日には宮城県にご挨拶に伺いました。また、10日には兵庫県豊岡市で開催された北近畿豊岡自動車道及び山陰近畿自動車道の早期実現促進大会に衆議院議員の谷公一先生、参議院議員で国土交通副大臣の末松信介先生とともに出席させていただきご挨拶をさせていただきました。
また、当日夕方、岡山県高梁市で開催された川や水辺の活動に取り組む全国のNPOや民間の方々が参加する「いい川・いい川づくりWS」の懇親会に出席させていただき、11日は都内で和歌山県人会に出席しました。
また、12日は金沢市で開催された全国建産連会長会議に出席し、15日は都内で執り行われた自民党元幹事長の故加藤紘一先生の葬儀に参列させていただきました。16日は埼玉県加須市で開催された利根川の「治水の日」継承式典に出席させていただき、17日には三重県鈴鹿市で開催された「北勢・中勢地域の社会基盤を考えるシンポジウム」に参加し、ご挨拶をさせていただきました。皆さん、お声掛けをいただき、ありがとうございました。心から感謝を申し上げます。
さて、9月26日から臨時国会が始まります。大切な補正予算の審議が冒頭行われます。私も全力で頑張りますので、引き続き皆様のご支援をよろしくお願いいたします。