足立としゆき夢だより【第165号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

新型コロナウイルス感染の再拡大が続いています。このため、残念ながら私も様々な日程が中止されたり、延期になったりしています。何とかお正月休みを契機に収まって欲しいと願っています。

さて、10月26日(月)に開会されました第203回国会(臨時会)が12月5日(土)に閉会となり、その後、党内で予算編成や税制改正の詰めが行われました。
その結果、令和2年度第3次補正予算案が12月15日(火)に、令和3年度予算案が21日(月)に閣議決定され、年明けの通常国会で審議されることになりました。

まず、令和2年度第3次補正予算案ですが、一般会計の総額が21兆8,353億円で、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策として1兆9,656億円、そのうち公共事業で1兆6,500億円となっています。この分が15か月予算として、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策の初年度である令和3年度予算に充てられることとなります。

なお、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策については、総額が事業費ベースで15兆円とされており、令和4年度以降、毎年度国費ベースで1.4兆円程度が確保されるものと想定されます。

令和2年度第3次補正予算の国土交通省関係としては、国費ベースで、3兆2,912億円、公共事業に1兆9,342億円、そのうち1兆3,611億円が防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策で、非公共の73億円を加えた1兆3,684億円が5か年加速化対策の初年度分、すなわち令和3年度の予算に充てられることとなります。

この令和2年度第3次補正予算案については、年明けの通常国会の冒頭に提出して、早期成立を目指すものと見込まれます。

一方、令和3年度予算案については、一般会計の総額が106兆6,097億円で、そのうち公共事業関係費は6兆695億円、防災・減災、国土強靱化分を除いた通常分で比較すると、前年度を26億円上回り、令和2年度の対前年度伸びと同水準を確保しています。

国土交通省関係としては、一般会計の総額が5兆8,981億円(前年度比0.6%減)、うち公共事業関係費は災害復旧を含め5兆2,587億円(0.04%増)となっています。

令和2年度第3次補正予算と令和3年度予算をあわせた15か月予算の内容ですが、国土交通省分では、気候変動で増大する水災害リスクに備えて、「流域治水」を強力に推進するとともに、水害リスクの高いエリアからの移転促進のための都市構造再編集中支援事業、ミッシングリンクの解消や高速道路の暫定2車線区間の4車線化、予防保全による道路メンテナンスへの転換など、日頃から私が指摘している課題に取り組むこととされており、その成果が大いに期待されるところです。

なお、今後、防災・減災、国土強靱化5か年加速化対策により公共事業が増加していくと、厳しい工期や採算性の低い事業が敬遠され、不調・不落発生の原因となりかねません。発注者の皆さんには、適切な予定価格、適正な工期の設定に努めるとともに、発注ロットの拡大やJVの活用など、発注者側の工夫を市町村レベルまで徹底していくことが必要ですので、よろしくお願いいたします。
受注者の皆さんにもそうした取り組みをしっかり受け止め、適切な執行にご協力いただくようにお願いいたします。

次に、岩手県・宮城県・福島県の三県の建設業協会の皆様から強い継続の要望をいただいていました復興係数・復興歩掛に関する話題です。
12月20日(日)、仙台市で赤羽一嘉国土交通大臣の出席のもと第11回の「復興加速化会議」が開催され、復興係数・復興歩掛の継続が決定されました。皆さんの願いが実り、私としても一安心しましたし、うれしい限りです。

この復興係数・復興歩掛は、大規模な災害が発生して工事費が上昇し、通常の積算では合致しなくなるような状況が生じている場合の補正(加算)のために行われている措置で、復興係数としては、現在、被災3県で共通仮設費を通常の1.5倍、現場管理費を1.2倍に割り増し補正しており、2021年度も同じ補正率が用いられることになりました。
また、2013年10月に導入した「復興歩掛」についても、作業効率の改善が確認されており補正率の適用を見送ることとなったコンクリート工以外は継続することが決定されました。

「復興加速化会議」は平成25年に始まった東日本大震災からの復旧・復興を進める上で大変重要な会議で、国土交通省の技監を務めていた平成26年2月当時、仙台市で開催されたこの会議に太田昭宏大臣とともに出席したのを思い出しました。

さて、最近の動向は次のとおりです。

 

【国会の動き】

12月5日(土)で国会は閉会となりましたが、24日(木)、参議院国土交通委員会が閉会中審査として開催され、GO TOキャンペーンや豪雪による関越自動車道の大規模立ち往生などについて質疑が行われました。

 

【自民党の動き】

12月21日(月) 、「防災・減災、国土強靱化」の予算が、5か年15兆円確保されたことについて、日本建設業連合会の山内会長、宮本副会長、押味副会長、山本事務総長、小池専務理事が、自民党二階俊博幹事長に対してお礼にお起しになり、佐藤信秋参議院議員とともに立ち合せていただきました。
なお、全国建設業協会の奥村会長も、15日(火)に党本部にお礼のご挨拶に来られました。

全国の皆さんが注目されてきた予算が確保できて私も安心しましたし、本当に良かったと思っています。

そのほか、不安に寄り添う政治のあり方勉強会、国土交通部会、阪神湾岸地域高速道路網整備促進国会議員連盟の総会、生コン議連の総会、自民党兵庫県支部連合会の打ち合わせなどに出席するとともに、参議院の執行部会などに出席しました。

 

【都内の動き】

特段の動きはありませんでした。

 

【地方の動き】

12月12日(土)、青森県建設業協会の福士専務のご案内で、新幹線の八戸駅を経由して青森県階上町に伺い、青森県と岩手県の県境に位置する三陸沿岸道路の洋野種市(ひろのたねいち)IC~階上(はしかみ)IC間約7kmの開通式に出席し、ご挨拶とテープカットをさせていただきました。
大島理森衆議院議長、鈴木俊一元オリンピック担当大臣をはじめ7名の衆参国会議員、達増岩手県知事、青山青森県副知事、浜谷階上町長、水上洋野町長、国土交通省の梅野東北地方整備局長、地元建設業協会から青森県建設業協会の山田三八支部長と岩手県建設業協会向井田会長らが出席されました。

三陸沿岸道路につきましてはこのように着々と整備が進んでおり、来年中には全線開通が見込まれています。震災から来年3月で10年になりますが、すごいスピードだと思います。
なお、この道路の整備を担当している青森河川国道事務所の一戸所長はかつて私が東北地方建設局で勤務していた頃に一緒に仕事をしましたし、三陸国道事務所の高松所長は新規採用で入省してきて私の部下として働いてくれました。こうした仲間が携わっている道路の開通式に出席できて幸せです。

 

12月13日(日)、私の実家のある京都府北部に宏池会の岸田文雄会長、金子恭之衆議院議員をお迎えし、「ふるさと対話集会」が開催されました。ご準備いただいたご地元の本田太郎衆議院議員、自民党の京都府連の皆様に感謝を申し上げます。

13日は朝から、舟屋という独特の漁村のたたずまいで有名な丹後半島の伊根町で、中島府議、吉本伊根町長らにご出席いただき岸田会長の国政報告が行われました。なお、JALやANAの経営問題について質問があり、岸田会長のお答えの後、私から補足的なお話をさせていただきました。

続いて、天橋立で有名な宮津市で中島府議、城崎宮津市長、徳本宮津市議会議長らのご出席のもと、対話集会が開催され、ご挨拶をさせていただきました。

続いて、宮津市内にある宏池会二代目会長の前尾繁三郎元衆議院議長の像の前に、岸田現会長をはじめ関係者が集まり、集合写真を撮りました。
その後、日本三景の天橋立に足を運んで観光の状況、土産物屋の状況などについて視察させていただきました。付近は、GO TOトラベルの効果もあって観光客がそこそこ訪れていました。

午後からは、私の実家があり、最近は「麒麟がくる」で話題を集めている福知山市において、岸田文雄会長、金子恭之衆議院議員、本田太郎衆議院議員、大橋福知山市長、ご地元の井上府議、家元府議らが出席して、対話集会が開催されました。
なお、岸田会長の国政報告の後、由良川の治水対策について質問があり、私から河床掘削のあり方についてお答えをさせていただきました。

続いて綾部市に伺い、「岸田文雄前政調会長 未来を語るセミナー」に、金子恭之衆議院議員、ご地元の本田太郎衆議院議員、山崎綾部市長、ご地元の四方府議らとともに出席しました。
私にも国政報告の時間をいただき、毎年大災害を受ける脆弱な日本、海外と比較して貧弱な日本のインフラ、そのために必要な公共投資などの話題を中心にお話しをさせていただきました。

12月14日(月)、神奈川県清川村の宮ヶ瀬ダムに伺いました。私が事務所長をしていた平成4年以前から開催されている恒例の「宮ケ瀬クリスマスみんなのつどい」は、新型コロナウイルスの感染予防のため中止となりましたが、新型コロナウイルスと闘う全ての人々への応援の気持ちを込めて、高さ30mを超えるもみの木のクリスマスツリーのみ点灯が行われていました。来場者は少ないながら、おごそかな雰囲気でとても良かったです。

12月17日(木) 、名古屋市で開催された愛知土木研究会の総務委員会で「ウィズコロナ時代の国土づくりに向けて」と題して国政報告をさせていただきました。お招きいただきました朝日会長、ありがとうございました。
続いて、中部地方整備局OBの会合に出席し、最近の公共事業の動向について意見交換をさせていただきました。
夕方には長野県松本市に伺い、長野県建設業協会の木下会長をはじめ幹部の皆様と意見交換を行いました。

12月22日(火) 、岸田文雄前政調会長、山本幸三元地方創生担当大臣に同行して、石川県の七尾市で開催された「女性セミナー」に参加させていただきました。セミナーの冒頭にご挨拶いただきました自民党石川県連女性局の永江副局長が建設分野の方でしたので、少し安心して私から公共事業の必要性、特に能登地方で必要な防災対策と4車線化を含めた高速道路整備の重要性をあわせてご挨拶をさせていただきました。
このような会を催していただきましたご地元の西田昭二衆議院議員にお礼申し上げます。

続いて、金沢市に移動し、石川県建設業協会の理事会で「ウィズコロナ時代の国土づくりに向けて」と題して国政報告をさせていただきました。防災・減災、国土強靭化の予算が決着した直後でもあり、関心が高い中お話をすることができまして、平櫻会長には感謝を申し上げます。ありがとうございました。

本年は、皆様に大変お世話になりました。
来年も引き続きご支援のほど、よろしくお願いします。