足立としゆき夢だより【第161号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

11月になりました。地方に伺う際に見える富士山頂の雪の白さが、すこしずつ広がっているように思います。

さて、10月26日(月)、第203回国会(臨時会)が開会となりました。
天皇陛下の御臨席のもと開会式が挙行されましたが、新型コロナウイルス感染対策のため開会式の出席者は制限され、私たちは出席がかなわず天皇陛下のお出迎え、お見送りのみ国会の前庭でさせていただきました。

なお、国会開会の日の恒例の行事として、午前中は国会対策委員会の全体会議、議員総会、第1ラウンド目の本会議、所属している災害対策特別委員会、国民生活・経済に関する調査会に委員長の選出等のため出席しました。
午後からは、開会式の後、参議院国会対策委員会のメンバーで衆議院国会対策委員会に国会が円滑に運営できるようご挨拶に伺いました。その後、第2ラウンド目の本会議が開会され、菅義偉総理が所信表明演説をされました。総理は、新型コロナウイルス対策の一環として経済の回復に意欲を示されるとともに、注目のデジタル化の分野では大胆な規制改革を実現し、ウィズコロナ、ポストコロナ時代の新しい社会をつくると決意を述べられました。

10月28日(木)、29日(金)には総理の所信表明演説を踏まえ、本会議で代表質問が行われました。自民党からは、世耕弘成参議院幹事長、磯崎仁彦政審会長代理が代表質問に立たれました。
なお、週明けの2日(月)、4日(水)には衆議院の予算委員会が開催され、本格的論争が始まりました。

ところで、私が所属する派閥は岸田文雄衆議院議員が会長を務める「宏池会」ですが、10月28日(水)から中谷元衆議院議員と遠藤利明衆議院議員が共同代表を務め、私の実家のある京都府福知山市のご出身の谷垣禎一元自民党総裁が特別顧問を務めておられる「有隣会」にも所属させていただくこととなりました。有隣会は、派閥とは違って、緩やかなグループとしての活動をされており、宏池会に加えて所属することをお認めいただきました。皆さん、ご承知おき願います。

 

なお、最近の動向は次のとおりです。

 

【国会の動き】

冒頭でご紹介した通り、10月26日(月)に第203回臨時国会が開会され、菅内閣はじめての本格的な国会が幕を開けました。

 

【自民党の動き】

10月27日(火)、測量設計議員連盟で新たに設置された4つのプロジェクトチームのうち、「新たな測量設計業のあり方PT」の打ち合わせ会が開催され、座長の木原稔衆議院議員とともに出席し、未来の測量設計業の姿などについて意見交換をしました。全国測量設計業協会連合会から方波見会長、政治連盟の野瀬会長、国土交通省から技術調査課の井上建設技術調整室長等にご出席いただきました。

また、行政改革推進本部の役員会、新国際秩序創造戦略本部、内閣第一部会・災害対策特別委員会合同会議、国土・建設関係団体委員会役員会、都市公園緑地等整備促進議員連盟の会合、参議院の執行部会、正副国会対策委員長会議、国対正副委員長への法案説明会などに出席しました。さらに、井林たつのり君を育てる会、 衛藤征士郎君を囲む会にご挨拶に伺いました。

 

【都内の動き】

10月20日(火)、全国中小建設業協会の関東ブロック意見交換会に参加させていただき、土志田会長のご配慮により、関係の皆様に公共事業予算の確保の重要性などを含めご挨拶をさせていただきました。

23日(金)、東京測量設計業協会の理事会に岩松会長にお声掛けいただき出席し、「ウィズコロナ時代の新たな国土づくりに向けて」と題する講演を行い、意見交換を行いました。

26日(月)、「 天竜川上流域の砂防事業の発展に向けての勉強会」後の懇親会に宮下一郎衆議院議員とともに出席し、中部地方整備局長として担当させていただいた当地域における砂防事業の重要性などを含めご挨拶をさせていただきました。

27日(火)、九州治水期成同盟会連合会の会合に出席し、本年の球磨川の大水害を踏まえ川辺川ダム建設の必要性について訴えさせていただきました。

28日(水)、建設コンサルタンツ協会関東支部の役員会に出席し、「ウィズコロナ時代の新たな国土づくりに向けて」と題する講演を行い、意見交換を行いました。WEBで会議に参加していただいた方も10名以上おられ、活発な意見交換ができました。

29日(木)、仁淀川治水期成同盟会懇談会に山本有二衆議院議員とともに出席し、四国地方整備局長として担当させていただいた日下川放水路など仁淀川関連の治水対策の必要性についてコメントをさせていただきました。

30日(金)、四国地方整備局長として担当させていただいた四国治水事業促進懇談会に出席し、昨年の台風19号の際の八ッ場ダムの効果を紹介しながら、川辺川ダムの必要性、そして事前防災の重要性を訴えました。

 

【地方の動き】

10月21日(水)、秋田県東成瀬村の成瀬ダムの建設現場に伺いました。東北地方整備局の村山成瀬ダム工事事務所長、田川副所長、成田河川調査官、堤体打設JVの奈須野所長、原石山JVの池田作業所長にご案内いただきました。
このダムは、高さ114.5m、堤頂長755m、堤体積485万㎥で、我が国最大の台形CSGダムです。CSGの大量施工に対応するため、重機の自動化施工システムを導入しており、ブルドーザや振動ローラなどが無人でシステマチックに自動運転をしていました。いずれはダンプトラックも自動化するそうです
この工法は、開発した鹿島建設により『A4CSEL(クワッドアクセル)』と名付けられており、シリコンバレーをイメージした管制室から出された作業指示を受け、施工機械が無人の自動運転で作業を行っていました。近未来を思わせる最先端の施工システムに大いに驚きました。

21日(水)、東北地方整備局OBの皆さんを構成メンバーとする「東北建友会」の講演会が、三密対策を講じた上で仙台市内で開催され、「ウィズコロナ時代の新たな国土づくりに向けて」と題して講演をさせていただきました。その中で、毎年激甚な災害に見舞われている脆弱な日本、海外に比べて貧弱な日本のインフラの整備水準などを考えると、公共事業予算の確保、とりわけ防災・減災、国土強靭化3か年緊急対策を新たに5か年として再設定するとともに、交通ネットワークの整備や老朽化対策など対象事業の拡充することが不可欠だ、と訴えさせていただきました。
このような場を与えていただきました東北建友会の糠沢会長、東北地域づくり協会の渥美理事長、ご出席いただきました東北地方整備局の佐藤前局長をはじめ関係の皆さんに感謝を申し上げます。

22日(木)、静岡市に伺い、静岡県建設業協会の理事会で「ウィズコロナ時代の新たな国土づくりに向けて」と題して講演をさせていただき、意見交換を行いました。
お招きいただきました石井会長などから、日本の貧弱なインフラの整備水準について一般の方々にしっかり周知して欲しいこと、災害の少ない静岡では人手不足など生じておらず公共事業予算の確保が不可欠であることなどお話しがありました。

11月1日(日)、兵庫県北部の但馬地域の皆さん待望の「北近畿豊岡自動車道日高豊岡南道路」の開通式典が、豊岡南インター付近のトンネル内で開催されました。
ご地元の谷公一衆議院議員、末松信介参議院議員、加田裕之参議院議員、井戸兵庫県知事、中貝豊岡市長、国土交通省の吉岡道路局長、溝口近畿地方整備局長らとともに出席してご挨拶とテープカットをさせていただき、平成18年に近畿地方整備局の企画部長として経験させていただいた春日・和田山道路の開通以来、着々と整備が進み、旧豊岡市域まで高速道路が延伸して来たことを、皆さんとともに祝いました。
GO TOトラベル・キャンペーンにより観光客に回復のきざしが見える中、蟹のシーズンまでにとの地域の期待に応え頑張って来られた豊岡河川国道事務所の皆さん、施工業者の皆さんにも心から感謝を申し上げます。

その後、会場を移して、「北近畿豊岡自動車道整備に係る意見交換会」、続いて「北近畿豊岡自動車道・山陰近畿自動車道早期実現促進大会」に出席し、谷公一衆議院議員、末松信介参議院議員、加田裕之参議院議員、井戸兵庫県知事、中貝豊岡市長、国土交通省の吉岡道路局長、溝口近畿地方整備局長らとともにご挨拶をさせていただきました。
南北軸の北近畿豊岡自動車道の整備がかなり進んで来ましたので、いよいよ鳥取・豊岡・宮津を結ぶ山陰海岸沿いの東西軸に整備の中心が移ることになります。今回改めて地域の皆さんの北近畿豊岡自動車道・山陰近畿自動車道への熱い想いがひしひしと伝わりました。ありがとうございました。

11月2日(月)、岡山市で開催された岡山県建設業協会の理事会に荒木会長のご配慮で参加させていただき、国政報告をさせていただきました。本多副会長からは建設業が持続的に発展して行ける環境を維持していくためにも公共事業予算、とりわけ防災・減災、国土強靭化3か年緊急対策の予算の延長と拡充をして欲しいとのご意見をいただきました。予算折衝は大詰めの段階を迎えていますが、しっかり訴えていきたいと思います。

なお、協会の理事会に先立ち、中国地方整備局OBの「建設21世紀の会」の岸本会長や幹部の皆さん、岡山県の土木分野のOBの「岡山県社会資本を考える会」の伊丹会長や幹部の皆さんにお集まりをいただき、最近の災害復旧の状況や公共事業の動向について意見交換をさせていただきました。

その後、平成30年の西日本豪雨で激甚な被害を受けた高梁川支川の小田川の復旧現場に伺いました。現地は、小田川の復旧・復興のために設置された国土交通省の高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所の桝谷所長、岡山県備中県民局の有路建設部長、現地の施工も担当されている岡山県建設業協会の荒木会長などの皆さんにご案内をお願いしました。

小田川については、高梁川との合流点を下流に付け替える大規模な工事が進展しており、特に放水路の河積を確保するための南山の大掘削についてはそのスケールの大きさと迅速な施工に驚きました。現地には、施工業者の皆さんによりインフォメーションのための施設が設けてありましたが、現場の状況を地元の皆さんをはじめ広く知っていただくためには、とても大事なことだと評価したいと思います。
なお、下流部でも放水路の横断橋の下部工ができ上がっており、かなり完成後の姿がイメージできるようになってきました。

続いて、被災直後に左右岸とも決壊した川を河床から見させていただいた支川の末政川に伺いましたが、県で堤防の嵩上げや拡幅などの堤防強化工事が進められていました。
また、支川高馬川との合流点付近では、堤防強化と合わせて防災ステーションの整備が進められていました。いずれは貴重な高台にもなるとのことでした。

小田川の付け替えを含め、いずれの地区も被災後2年ほどですが、関係者の皆さんのご努力で復旧・復興が格段に進んでいることに驚かされました。引き続き地域の皆さんの期待に応え、着実に整備を進めていただきますようお願いいたします。