足立としゆき夢だより【第132号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

このところ、ラグビーW杯で日本チームの頑張りに日本中が沸き立っています。何とか決勝リーグへ歩みを進めていただきたいと大いに期待しています。皆さまの地域ではいかがでしょうか?

さて、9月9日(月)、千葉市付近に上陸した台風15号は、これまで経験したことのないような暴風により千葉県を中心に大きな被害を与えました。

9月26日(木)、千葉県建設業協会の畔蒜会長にご案内いただき、千葉県内の被災地を視察しました。

まず、ゴルフ練習場のネットを支える鉄骨の柱が倒壊し、近隣の住宅に大きな被害を与えた市原市の現場に伺いました。長年使われてきたゴルフ練習場が今回の暴風で倒壊したもので、改めて今回の台風の猛威を思い知らされました。

続いて、東京電力の送電線の鉄塔が倒壊した君津市の現場に伺いました。
6万6千ボルトの高圧線の鉄塔が2基倒壊し、この影響で約10万世帯が停電を余儀なくされたとのことです。
復旧工事を担当している東京電力パワーグリッド株式会社の担当の方から現地で説明を受けましたが、原因については現時点では不明で解明中とのことでした。
なお、鉄塔付近の杉林ではおびただしい数の杉の木が途中で折れてしまっており、暴風の猛威を改めて思い知らされました。

一方、千葉県内では、瓦が飛んだり屋根がめくれたり、暴風による家屋被害が多数発生しており、各地でブルーシートによる補修が行われていました。
視察に訪れた館山市や南房総市、鋸南町などでは、屋根の一部損壊にとどまらず、屋根がそもそもなくなっていたり、2階の部屋もろとも吹き飛んでいるような甚大な被害も見受けられました。
なお、建設業協会の支部の皆さんが活発にボランティア活動をされており、チームを組んで屋根の補修を行っている現場にも伺いましたが、被災した家屋の奥様が「どうしていいのかわからなかったけど、皆さんに直してもらってほんとに嬉しい。」と涙を流して喜んでおられるところに遭遇し、私も嬉しくなりました。

また、南房総市のガラスのハウスの被災箇所にも伺いましたが、ドラゴンフルーツやカーネーションを育てているハウスのガラスがほとんど割れて散乱しており、被害の深刻さに驚きました。
ハウスの所有者の方のお話も伺いましたが、ハウスの経営を諦めた方もおられるそうで、再生に向けて先行きが心配とのことでした。

その他、最近の動向をご紹介いたします。

【国会関係】

10月4日(金)の「第200回国会(臨時国会)」の開催に向け、参議院議員運営委員会の理事会が開催されるなど動きが活発化しています。

【自民党関係】

9月20日(金)、世耕弘成参議院幹事長のお声がけで幹事長代行・代理、副幹事長が集まり、幹事長室内の役割分担の確認などを行いました。
また、9月24日(火)には執行部会に出席した後、自民党国会対策委員会の正副会長会議に出席し、幹事長室からの報告をさせていただきました。

【都内の催し】

9月18日(水)、全国建設業協会の協議員会が都内で開催され、出席してご挨拶をさせていただきました。
私からは、引き続き公共事業予算の確保について、皆さまとともにしっかり訴えさせていただくことを誓わせていただきました。
なお、千葉県建設業協会の畔蒜会長から、台風15号による千葉県の被災状況のご報告と、近隣の都県からの応急対応などの支援に対するお礼のご挨拶がありました。また、千葉県建設業協会の会員の皆さんが多数、家屋の屋根の補修のためのブルーシート張りに頑張って取り組んでいるとのご報告もありました。引き続き市民の期待に応え、復旧・復興に取り組んでいただきたいと思います。

9月24日(火)、都内で開催された全国建設産業団体連合会の懇親会に出席し、お祝いのご挨拶をさせていただきました。

【地方の催し】

9月15日(日) 、熊本県建設業協会の松村副会長の長男 健由さんの結婚式が熊本市内で行われ、地元の馬場成志参議院議員、叔父にあたる松村祥史参議院議員とともに出席し、お祝いのご挨拶をさせていただきました。
若者たちの元気溢れる結婚式で、時代が変わったような気がしました。

9月17日(火) 、宮城県建設業協会専務の「武山徳蔵さんの黄綬褒章受章を祝う会」が仙台市内で開催され、お祝いのご挨拶をさせていただきました。
武山さんには東日本大震災の際に早期復旧のため昼夜分かたず頑張っていただきましたが、私の選挙の際にも奥様ともども大変お世話になりました。本当に素晴らしい会で感激しました。ありがとうございました。

9月19日(木)、佐藤信秋先生を応援してきた近畿ブロックの後援会の合同世話人会が大阪で開催され、その後行われた意見交換会に出席し、ご挨拶をさせていただきました。日頃、お世話になっている方々ばかりで、皆さんありがとうございました。

9月27日(金)、空路函館市に伺い、200名を超える北海道の建設業の若手経営者が参加した「北海道建青会全道会員大会」に参加して、お祝いのご挨拶をさせていただきました。
この大会は、北海道内を持ち回りで毎年開催されているもので、一昨年の釧路市、昨年の札幌市に続いて参加させていただいており、顔なじみの方々もたくさんいらっしゃいます。
今年のテーマは「価値創造  魅力ある産業へ  選ばれる産業へ」としており、真剣に議論されたようで懇親会も大いに盛り上がりました。建青会の渡辺会長、大会実行委員会の福西委員長をはじめ関係の皆様、お疲れさまでした。
なお、懇親会のオープニングでは、北海道で有名な地元の遺愛女子高等学校吹奏楽局の100名を超えるビッグバンドの迫力ある演奏で花を添えていただきました。

なお、北海道建青会の全道会員大会に先立ち、北海道開発局函館建設部の樺沢部長、元北海道開発局長で伊藤組土建の鈴木副社長にご案内いただき、函館市周辺の河川、道路、港湾などインフラ整備の現場を視察させていただきました。

まず、バットレスタイプの水道専用ダムを補強した笹流(ささながれ)ダム、そして北海道庁管理の既設多目的ダムの嵩上げを行った新中野ダムの現場に、30年ぶりに伺いました。
北海道函館市の笹流ダムは、1923年に完成した高さ25.3mのバットレスタイプの水道専用ダムですが、1984年に補強工事を行って現在の姿に変わりました。現地で見ても、まるでビルのようでダムには見えません。
続いて、北海道函館市の新中野ダムに伺いましたが、北海道庁管理の既設の重力式コンクリートダムを、1984年に高さ52mから74.2mに嵩上げした「ダム再生」のはしりのダムです。嵩上げの際に減勢工部のコンクリートの打設にGmax150mm、リフト厚1mのRCD工法を採用しています。
なお、北海道函館市の新中野ダムの直下に「ダム公園」がありました
ロックフィルダムの大雪ダム、アーチ式ダムの豊平峡ダム、バットレスダムの笹流ダム、そして重力式コンクリートダムの新中野ダム、いずれも北海道内の4種類のダムタイプのミニチュアが公園内の水路に配置され、水を湛えていました。子供たちがダムの勉強をするのに最適ですし、ダムマニアにもとても嬉しい公園です。

続いて、北海道開発局が施工している新外環状線、そして大沼トンネルの現場を視察しました。新外環状線は市内の渋滞緩和のため精力的に工事が進められていました。
一方、大沼トンネルは北海道縦貫自動車道の一部として北海道開発局が建設しているものですが、延長が7kmもあることからまず避難坑掘削を行っているもので、大成建設・伊藤組土建・斉藤建設共同体が施工中です。現場のご配慮で、機関車に連結した人車で800m程入った切羽付近までご案内いただき、吹き付け工事を行っているところまで見せていただきました。ありがとうございました。現場の案内は、北海道開発局函館道路事務所の近藤所長、共同企業体の大沼トンネル避難抗峠下工区工事作業所の亀田所長にお願いしました。

最後に大型クルーズ船対応で桟橋を整備している若松埠頭を視察しました。有名な朝市に直結する埠頭でもあり、観光都市函館としても大いに期待を集めており、早期完成が望まれます。現場のご案内は、北海道開発局函館港湾事務所の伊藤所長にお願いしました。

それぞれご案内いただきました皆さん、ありがとうございました。

9月28日(土)、前飛騨市長の井上さんにお声かけいただき、岐阜県飛騨市古川の「きつね火まつり」に行ってきました。きつねの嫁入りがモチーフで、見学者をはじめ参加した皆さんが可愛い「きつねメイク」できつねになります。私もきつねになりました。

とても可愛らしいお祭りでしたが、当日夜のラグビーW杯アイルランド戦の歴史的勝利と重なって、街は大変な盛り上がりでした。

翌29日(日)は、1年ぶりに岐阜県白川郷に伺いました。白川村の成原村長にご案内いただきましたが、やはり素晴らしいです。さすが世界遺産です。
海外からのお客さんでごった返しており、中にはラグビーW杯応援の合間に訪れたように見える方々もたくさんいらっしゃいました。
なお、白川郷を世界に紹介したのは戦前に日本に滞在したドイツ人建築家のブルーノ・タウトですが、「この辺の風景は、もうまったく日本的ではない。少なくとも、私がこれまで一度も見たことの無い景色だ。これは、むしろスイスか、さもなければスイスの幻想だ。」との印象的な言葉を残しておられます。

9月30日(月)、平成23年7月から1年2ヶ月局長として勤務させていただいた中部地方整備局のOB会が名古屋市で開催されましたので、出席してご挨拶をさせていただきました。

昼が旧交会名古屋支部の総会で、中島代表幹事のご挨拶に続いて、60名を超える出席者の皆さんに近況報告のご挨拶をさせていただきました。
夕方は中部建友会総会で、こちらは200名を超える出席者の皆さんに、清治会長、勢田中部地方整備局長に続いてお祝いのご挨拶をさせていただきました。
いずれも懐かしい顔ぶれが並んでおり、楽しい時間を過ごすことができました。

その当日、間の時間を活用し、整備局長として携わった中部地方整備局管内の道路整備の現場を、ネクスコ中日本の藤井技術・建設本部長、中部地方整備局の池口道路部長にご案内いただき視察しました。
まずは、名古屋第二環状自動車道(名二環)の名古屋西ジャンクション(JCT)の工事現場を視察しました。名二環の名古屋西JCTより南部の建設に伴い整備されているもので、極めて狭いスペースにJCTを構成する複数の道路を3次元的に繋いでいく工事を、極めて精緻にシステマチックに進めていました。現場のご案内はネクスコ中日本名古屋工事事務所の安藤所長にお願いしまました。

続いて、今年3月に開通した新名神高速道路の新四日市JCT〜鈴鹿PAの区間を視察しました。
この区間の高架橋については、工事中にも視察させていただきましたが、「スパンバイスパン工法」という新工法を採用してスピーディに建設されていました。
また、工事中は仮設テントが設置され工場のような様相だったヤードが整備され、とてもキレイで先進的な鈴鹿PAとなっていました。
なお、これらの現場は、ネクスコ中日本四日市工事事務所の落合所長、桑名保全サービスセンターの福島所長にご案内いただきました。

さらに、東海環状道路の西回り区間のうち大安インター以北の工事中区間を視察しました。員弁川沿いで下部工工事が順調に進められていました。
なお、こちらの現場は中部地方整備局で一緒に仕事をした北勢国道事務所の田中副所長にご案内いただきました。ありがとうございました。

10月1日(火)、高知県西端の宿毛市で四国地方整備局が建設している横瀬川ダムに伺い、山本有二衆議院議員をはじめ衆参国会議員の先生方、中平四万十市長、同じく中平宿毛市長、小林四国地方整備局長、藤巻本省治水課長などとともに湛水式に出席し、お祝いのご挨拶をさせていただきました。
なお、この事業は私が四国地方整備局長の際、平成21年9月の政権交代とともに一旦事業が中止され、改めて検証を行うこととされたもので、地元の皆さんには大変ご迷惑をおかけした経緯があります。
平成25年1月に私が本省の水管理・国土保全局長の折に「継続」を決めはしたものの、4〜5年回り道をさせてしまった責任を強く感じており、ご挨拶の中で皆さんにお詫びを申し上げました。
いずれにしても、何とか湛水式にまでたどり着けましたので、早期完成に向け四国地方整備局中筋川総合開発工事事務所の高橋所長をはじめ皆さんの力を結集して、頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。