足立としゆき夢だより【第112号】をお届けします
皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。
12月になりました。10月24日(水)から始まりました臨時国会も、会期末の12月10日(月)が迫ってまいりまして、少しずつ慌ただしくなり始めています。最後まで緊張感を持って臨みたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
さて、11月20日(火)、私が理事を務めている参議院議院運営委員会が開催されました。
人事院勧告を受けて国家公務員の一般職や裁判官等の給与を改定する給与法改正案について、12月1日がボーナスの基準日であり11月中に可決成立させる必要がありました。そのため、できるだけ早く内閣・法務・外交防衛の各委員会で審議入りすることが求められましたので、本会議での趣旨説明を省略する(国会の専門用語で「つるしを下ろす」と言います)ことを決定するために、議院運営委員会が開催されました。
委員会では、私から本会議での趣旨説明を省略する旨の動議を提案し、挙手による採決の結果、賛成多数で可決することができました。委員長にご指名いただき、起立して動議を読み上げるのは初めての経験で、大変緊張いたしました。おかげさまで、28日(水)に給与法を可決成立させることができました。
一方、28日(水)、再び参議院議院運営委員会にお役が回ってきました。
27日夜、外国人労働者の受け入れ拡大を図る「出入国管理法」が衆議院本会議で可決され、参議院に送られてきました。
これを受けて、社会的にも関心が高く重要な法案ですので、できるだけ早く参議院でも審議入りすることが求められました。このため、28日の議院運営委員会の理事会で本会議の議事に「出入国管理法」の趣旨説明と総理入りでの質疑を加えることを自公から提案しました。野党の反対で協議が調わなかったために、議院運営委員会において私の方からその旨の動議を提出し、挙手による採決を経て、総理入りの本会議での趣旨説明・質疑を決定しました。
2度目の動議でしたが、やはり緊張しました。
さて、最近の動向を紹介します。
【国会関係】
11月9日(金)、天皇皇后両陛下のご出席のもと赤坂御苑で開催された平成最後となる園遊会に夫婦ともども出席いたしました。あいにくの雨の中ではありましたが、1800人が参加されました。
11月20日(火)、ブルガリア共和国国民議会からカラヤンチェヴァ議長をはじめとする御一行が来日され、伊達忠一参議院議長を表敬されました。副議長や議院運営委員会の委員長・理事も同席させていただきました。
続いて、伊達議長のご案内で参議院本会議場もご視察いただき、私も同行させていただきました。議長席に上がらせていただいたのは私自身初めての体験で、議長席から見える本会議場の光景は大変印象深いものがありました。
なお、夜には伊達議長主催の晩餐会が議長公邸で開催され参加させていただきました。
その他、参議院本会議をはじめ議院運営委員会、国土交通委員会、予算委員会、農林水産委員会、財政金融委員会などに出席しました。
【自民党関係】
11月13日(火)、「治水議連」の総会が開催され、幹事として司会進行を務めました。引き続き、「治水事業促進全国大会」にも出席し、紹介をいただきました。
夕方には、「左官振興議連」の総会が開催され、PTの事務局長として司会進行を務めました。引き続き、左官振興議連の役員と日本左官業組合連合会の幹部の皆さんとの懇親会が開催され、出席してご紹介をいただきました。
14日(水)、気象業務振興議連に出席し、日本の気象予測技術が世界的に優れていることを指摘し、ASEAN諸国などアジア地域の気象予測を通じて国際貢献を進めるよう要請しました。引き続き、気象業務振興議連のメンバーにより、財務省太田主計局長に予算確保などに関する申し入れを行いました。
15日(木)、中堅ゼネコンの皆さんとの意見交換会が開催され、宏池会名誉会長の古賀誠先生、会長の岸田文雄自民党政調会長や、宏池会の来年改選の参議院地方区の先生方、佐藤信秋参議院議員とともに出席してご挨拶をさせていただきました。
16日(金)、自民党議員総会に出席し、参議院の定数増に伴う費用の増大に対して歳費の削減により対応する提案について意見交換があり、橋本聖子自民党参議院議員会長・吉田博美参議院幹事長に一任となりました。
18日(日)、参議院同期当選のこやり隆史議員のお取り計らいで大津市に伺い、滋賀自民党政治セミナーで「激甚化する水害に備える」と題して講演を行いました。続いて、自民党県連青年局長会の総会でもご挨拶をさせていただきました。
26日(月)、超党派による「天皇陛下御即位三十年奉祝国会議連」の設立総会が開催され、出席しました。
28日(水)、来年の参議院議員選挙を控え、政策審議会において建設分野の職域からのヒアリングが行われ、日本建設業連合会の山内会長、全国建設業協会の近藤会長、建設コンサルタンツ協会の村田会長から、現状と課題などについてお話を伺いました。私も、佐藤信秋参議院議員とともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。
29日(木)、砂防事業促進議連の総会に出席し、事務局次長として司会進行を務めました。
その他、国土交通部会、国土強靱化推進本部、品確議連PT、所有者不明土地等に関する特命委員会役員会、官公庁営繕を考える議員の会、CLTで地方創生を実現する議連総会、近畿ブロック両院議員会懇親会、参議院の石井準一先生・岡田直樹先生・末松信介先生・岩井茂樹先生・高野光二郎先生のパーティ、宏池会の定例会などに出席するとともに、先日亡くなられた園田博之先生の告別式に参列しました。
【都内の催し】
11月8日(木)、西脇京都府知事による予算要望説明会が開催され、地元の先生方とともに出席し、由良川や桂川の治水対策の重要性や福知山市など地方都市のスポンジ化対策について意見を申し上げました。
12日(月)、災害復旧促進全国大会に出席し、副会長としてご紹介をいただきました。ちなみに会長は脇雅史元参議院幹事長です。
また、夕方には全国大会を記念して意見交換会が開催され、ご挨拶をさせていただきました。たくさんの首長さん方にご出席をいただき、ありがとうございました。
13日(火)、井戸兵庫県知事による予算説明会に地元の先生方とともに出席し、事前防災の重要性や「防災の担い手」である地域建設業の育成に力を入れるように意見を申し上げました。
続いて、「山陰近畿自動車道整備促進決起大会」に出席し、私の実家にも近いこの道路の整備促進を要請しました。京都府北部の建設業界から京都府建設業協会の青松綾部支部長、米田福知山支部長、兵庫県北部から株本浜坂支部長などの皆さんに多数参加いただき、大いに盛り上げることができました。
15日(木)、建設産業専門団体連合会の全国大会に出席し、佐藤信秋参議院議員とともにご紹介をいただきました。
16日(金)、お台場の日本科学未来館で開催された「G空間EXPO2018」に出席し、「激甚化する災害に備える」と題して講演を行いました。全国測量設計業協会連合会の野瀬会長や幹部の皆さんをはじめ100名近い皆さんにお話を聞いていただきました。ありがとうございました。
引き続き、全国中小建設業協会の「若手経営者部会」に出席し、佐藤信秋参議院議員とともにご挨拶をさせていただきました。
22日(木)、ダム建設功績者表彰式典・ダム工事総括管理技術者認定証授与式の祝賀会に出席し、ご挨拶をさせていただきました。ともに一緒に仕事をした懐かしいダム仲間のメンバーがダム建設功績者の表彰を受けておられ、感激いたしました。
26日(月)、長野県議会砂防事業促進研究会の勉強会が開催され、吉田博美参議院幹事長をはじめ地元の先生方とともに出席しました。
30日(金)、水源地環境センターの技術研究発表会後の意見交換会に出席し、ご挨拶をさせていただきました。水源地環境センターは、平成7年4月から9年3月の2年間勤務をしましたので、当時の懐かしい先輩や同僚がたくさん来ておられ、昔話に花を咲かせました。なお、技術研究発表会で講演された「ダムカレー」で有名な宮島咲さんも参加されておられましたので、宮ヶ瀬ダムのダムカレー等の話で盛り上がりました。
その他、東北建設業協会連合会による加藤勝信総務会長への要望活動、全国建設業協会による二階俊博幹事長への要望活動に立ち会うとともに、京都府北部建設5協会の皆さんとの意見交換会、日下川改修期成同盟会との意見交換会、京奈和・第二阪和連絡道路建設促進期成同盟会との意見交換会、京都市議団要望後の懇談会、東北建設業協会連合会との意見交換会、国道33号整備促進期成同盟会との意見交換会、旧交会第923回秋季大会並びに叙勲祝賀会等に出席しました。
【地方の催し】
11月10日(土)午前、栃木県の鬼怒川の上流にある五十里ダムと川俣ダムに伺いました。鬼怒川ダム統合管理事務所の新井所長には、お休みの日にもかかわらずご案内いただきありがとうございました。
伺った五十里ダムは、昭和31年に完成した高さ112mの重力式コンクリートダムです。現在、選択取水設備の新設工事中で、年度内には完成の見込みとのことでした。なお、今年2月に選択取水設備につながる利水放流管を堤体内に設置するため、直径3m程度の穴を削孔している際にも現場を見させていただきましたので、工事の進展を実感することができました。
続いて伺った川俣ダムは、昭和41年に完成した高さ117mのアーチ式コンクリートダムです。
川俣ダムは、ダムサイト両岸の岩盤のアンカー工が老朽化しているため補強工事を実施中で、高さ90mにも及ぶ足場が両岸に設置され話題になっていました。なお、ご案内いただいた城田支所長は、宮ヶ瀬ダムで一緒に仕事をした仲間で、とても懐かしかったです。
午後、群馬県の吾妻川の上流にある八ッ場ダムに伺いました。
関東地方整備局の佐藤河川部長、宮ヶ瀬ダムで一緒に勤務したことのある八ッ場ダムの原総括施工管理官には、お休みの日にもかかわらずご案内いただきありがとうございました。
八ッ場ダムは、ご承知のとおり紆余曲折を経て、現在本体コンクリート打設中の高さ116mの重力式コンクリートダムです。私も本省のダム担当の立場で何度も何度も関わりを持たせていただきました。
現地ではコンクリート打設が最終段階を迎えており、堂々としたダムの姿になっていました。感慨無量でした。オリンピック・パラリンピックまでには完成した雄姿が見られると思います。
23日(金)、中国地方整備局の岩崎河川部長、広島県の蒲原県土整備部長、中国地方整備局のOBで構成する「建設21世紀の会」の藤原会長などに休日にもかかわらずご案内いただき、今年7月の西日本の豪雨災害で被害を受けた広島県内の河川の現場に伺いました。
まず訪れたのが、福山市内の芦田川水系福川の現場です。ここでは、2箇所の排水ポンプの能力を大きく超える雨が降り800戸近い浸水被害がありました。
続いて三原市の沼田川水系沼田川、梨和川の現場に伺いました。ここでは越水や支川の堤防決壊により3,800戸を超える浸水被害がありました。沿川のコカコーラの工場が移転することになったとの話も聞きました。沼田川本川は予備費などを活用して、すでに河川内の水の流れの障害となっていた堆積土砂や樹木の撤去が緊急的に進められていました。
続いて太田川水系三篠川のJR芸備線の落橋現場に伺いました。桁がすべて流失しており、凄まじい水流のエネルギーに驚きました。
広島県内の被災箇所については、土砂災害の現場を中心に7月に見させていただきましたが、河川の被害の大きさにも改めて驚きました。
23日(金)、広島市で日本技術士会の中国本部建設部会が主催する定期講演会に出席し、「激甚化する水害に備えて」と題して講演を行いました。お声かけいただきました建設部会の森山会長、佛原さんに御礼申し上げます。また、聴講いただいた中国地方整備局の森川副局長、岩崎河川部長には感謝申し上げます。
なお、引き続き参加者有志が参加して懇親会が開催され、技術者仲間で大いに盛り上がりました。
24日(土)、中国地方整備局の岩崎河川部長、三戸岡山河川事務所長、「建設21世紀の会」の藤原会長などに休日にもかかわらずご案内いただき、今年7月の西日本の豪雨災害で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町の小田川の現場に伺いました。
まず訪れたのが、小田川と高馬川の合流点付近の破堤現場です。現在は応急復旧で整備した直轄の小田川の堤防を一旦撤去して本復旧を行っているところでした。直轄区間は精力的に復旧を進めているのに対し、県管理区間の支川高馬川の整備の遅れが気になりました。なお、現場で懸命に災害復旧にあたっている建設業の皆さんは若くてエネルギッシュで、全力で頑張っている姿に頭が下がる想いでした。
続いて、支川末政川の破堤現場に伺いました。7月に訪れた際に目にした破堤地点の目の前にあって激烈な被害を受けていた家屋が現在もまだそのまま残されており、対策の遅れを強く感じました。
周辺の家屋は二階まで窓を開け放ち、現在も乾燥をさせているのを見て、被害の甚大さを痛感しました。
最後に、小田川を下流に付け替える計画地点に伺いました。さまざまな事情で整備が遅れてきたわけですが、今後5ケ年で何とか整備が進むようお願いしたいと思います。
24日(土)、岡山から神奈川に移動し、宮ヶ瀬ダムのクリスマスツリーの点灯式に参加して、地元の義家弘介衆議院議員らとともにご挨拶をさせていただきました。
今年で第33回を迎えるイベントで、私が事務所長を務めていた平成4~7年には既に始まっていました。
冬の観光の端境期対策としてダム湖畔のモミの木に電飾をほどこし、「日本一のクリスマスツリー」とアピールしたのが始まりですが、今ではすっかり冬の風物詩として定着し、山の中ではありますが、渋滞により点灯式に間に合わなくなる方が出るなど、たくさんの観光客が訪れていました。嬉しい限りでした。
【建設分野のトピックス】
国土交通省は、11月30日(金)、高速道路の暫定2車線対策等の機能強化や関西国際空港の防災対策を図るため、財政投融資の追加要求を行ったことを発表しました。高速道路については、財政投融資を1兆円追加することにより、日本高速道路保有・債務返済機構の金利負担を7000億円程度軽減し、これにより生じる投資余力を活用して暫定2車線区間の4車線化や新名神の6車線化に投資することになります。
私は、高速道路の暫定2車線の4車線化の促進を国土交通委員会、決算委員会、災害対策特別委員会で再三要請して参りましたので、この決定を大変喜ばしく思っています。諸外国では見かけない高速道路の暫定2車線が一日も早く解消されることを期待しています。
国土交通省は、3月に納期が集中する調査設計業務委託を対象に、履行期限の平準化をさらに進めることを発表しました。「発注者責任を果たすための今後の建設生産・管理システムのあり方に関する懇談会」の「業務・マネジメント部会」で示されたもので、翌年度への繰り越し制度、国庫債務負担行為の効果的活用によって履行期限の平準化を進め、合わせて金曜日に仕事の依頼を行う行為や月曜日に仕事の期限を設定する行為を禁止する「ウィークリースタンス」を推進し、働き方改革の実現を目指すこととしています。
本年6月に成立した働き方改革の関連で、建設業とは異なり時間外労働の上限規制の適用に「5年」の猶予が認められていない建設コンサルタントや測量設計業などに働き方改革が浸透していくよう、私としてもしっかり支援して行きたいと思います。
皆さん、引き続き、ご協力をよろしくお願い申し上げます。