UAEアラブ首長国連邦のドバイを視察

近年、世界有数の大都市として紹介されることの多いUAEアラブ首長国連邦のドバイに、イスタンブールから移動して、訪れました。もともと砂漠地帯で、昼間の気温は45度を超えるなど、我が国では考えられない過酷な環境です。人口の約8割が外国人とのことですが、超高層ビルが林立しており、大変活気に溢れていました。なお、水は石油を焚いて海水淡水化を行い確保しているようでした。
街で目を引くのは、「ブルジュ・ハリファ」という高さ828m、160階建ての世界一の超高層ビルで、125階までエレベーターで登りましたが、周りの超高層ビルも全て眼下にあり、驚くべき未来都市の光景でした。
また、サッカー選手のベッカムをはじめ世界の大富豪がたくさん住んでいることで有名な、人工島のパームジュメイラにも伺いましたが、すべての住宅が水辺に面するようヤシの葉の形に住宅地が造成されており、多数の超高級住宅には40,000人が住んでいると言われていました。
この街の交通インフラのレベルは我が国とは桁違いで、街の中央を走る高速道路は片側6車線、左折レーンがさらに2車線ありましたが、それでも頻繁に渋滞しているとのことでした。
鉄道も、大成建設など日本の企業も整備に関わった高速鉄道やトラムと呼ばれる地下鉄、モノレールなどで構成されていますが、現時点ではそれらの接続が悪くて、機能的には必ずしも充分とは考えられず、車中心の社会のようでした。
なお、パームジュメイラの他にもその規模を上回る新たな人工島が計画されていたり、陸上側でも活発に住宅整備や都市開発が進んでおり、驚くべきエネルギーで都市開発が進行しています。
わずか50年間でこの街が出来上がってきたことを考えると、大変恐ろしいことでありますが、どのようにすれば持続的に発展していくことが可能なのか、心配になる面もありました。
なお、現在のドバイ空港はターミナルが3箇所あるにもかかわらず、すでに手狭になってきており、移転を計画しているとのことでした。