リマト川河畔公園地区・トゥール川の中流部を視察
9月12日(木)、スイスのチューリヒ湖から流出するリマト川の河畔公園地区を視察しました。
ここでは、洪水対策のため右岸側の管理用通路を切り下げて河積の拡大を図るとともに、低水護岸を撤去して水制に変え、蛇行の再生を図るとともに、巨石を使って流されてしまわないように人工的に中ノ島を造成し、多様な流れを実現し、生物多様性を高めていました。
続いて、同じくチューリヒ州内のトゥール川の中流部を視察しました。この川では、洪水対策の一環として、可能な区間では低水護岸を撤去して水制に変え、高水敷の浸食を進め河積の拡大を図るとともに、川の営力を高め、寄り州や河原を再生する取り組みが行われていました。
なお、トゥール川の中流部のクラインアンデルフィンゲン村を視察し、川沿いの住宅を洪水被害から守るため、計画高水位に余裕高を加えた高さまで住宅に防水措置を講じたり、輪中堤で囲ったりしている地域を見せていただきました。日本では水防災事業として住宅のかさ上げを行っているところはありますが、住宅自体を防水構造にしているのは驚きました。