2018年インドネシア中部スラウェシ島地震 被災現場調査(その4)

引き続き、西側の地区で唯一液状化による大規模流動の被害を受けたパル市内のバラロア地区に伺いました。
こちらは、ペトボやジョノオゲの勾配が1%程度であったのに対し2%程度ですが、やはりかなり平坦であるにもかかわらず、幅0.4km、長さ1kmの範囲で液状化による大規模な流動による大きな被害を発生していました。もともと人家が密集している地域でもあり、たくさんの家屋が破壊されるなど大きな被害が出ていました。
建物の中には300mも流されたものも確認されているとのことでした。
なお、この地区の付近では何カ所か地表面に断層が現れており、道路がクランク状になっていました。大きいところでは4.5mの横ずれが確認でき、大変驚きました。その割に地震自体による被害が少ないのが不思議でした。

今回、年明けの慌ただしい時期に被災地に伺いましたが、私自身見たことのないような現象がたくさん発生しており、貴重な経験をさせていただきました。
この地域の復旧・復興には、多田さんや早川さん、またそのスタッフの皆さんが超人的に頑張っておられます。このメンバーがいなければパルの復興は考えられません。
今後のご健勝とさらなるご活躍を期待いたします。ありがとうございました。