長野県 人的被害が出た岡谷市川岸東の土砂災害現場
8月31日(火)、その後、今回の災害で残念ながら人的被害が出た岡谷市川岸東の土砂災害の現場に伺いました。現地では、県の諏訪建設事務所の木村所長にご説明いただきました。また、国土交通省OBの松尾さん、荒木さんにも合流いただきました。
先ずは、お亡くなられた方々のご冥福をお祈りするため、被災現場で黙祷をさせていただきました。
現地は、8月15日午前5時半ごろ土石流が発生し、住宅に土砂が流れ込み、この住宅におられた8人のうち5人が巻き込まれ、全員消防に救助されましたが、このうち3人が残念ながらお亡くなられたとのことでした。現場は、下諏訪辰野線沿いに住宅の並ぶ場所で、裏山には中央高速道路があり2m✖️2m程度のボックスカルバートを土石流が通り抜け、住宅の2階部分に流れ込んでいました。付近は、平成18年にも大規模な土砂崩れが発生しており、今回の大雨ではその際に整備した数カ所の砂防施設が下流への土砂流出を食い止めたとのことでした。
今後の対策として、応急的に土砂受けの蛇籠を設置するとともに、被災地の安全確保のため砂防堰堤の整備を進めるとのことでしたが、早期整備の必要性を強く感じました。