長野県伊那市長谷の戸草ダムの建設予定地を視察
11月5日(土) 、長野県伊那市長谷の戸草ダムの建設予定地を、地元の宮下一郎衆議院議員や白鳥伊那市長とともに視察しました。
戸草ダムは、私が河川局開発課の課長補佐として平成2年に建設に関する基本計画の告示を行い事業化しましたが、平成13年に田中長野県知事の脱ダム宣言等で計画が大きく変更になり、平成20年に河川整備基本方針を河川局河川計画課長として策定した際にはダムは計画上残ってはいましたが、その後の民主党政権下のダム検証を経て中止に至ったものです。
現地では、国土交通省の佐藤天竜川上流河川事務所長、岩田三峰川総合開発工事事務所長にこれまでの経緯等の説明いただき、また、長年ダム計画に関わって来られた中山長谷地域対策協議会長と織井三峰川みらい会議顧問からもダム建設に向けた地元の住民の思いなど貴重な話を伺うことができました。
近年の豪雨災害の状況をみると、地球温暖化の影響もあって、令和元年に戸草ダム下流の美和ダムが緊急放流を余儀なくされ、その翌年には下流の三峰川が河岸浸食で堤防決壊寸前になるなど、上流に洪水を貯留できるダムが必要と考えられ、天竜川流域の総合的な治水対策という観点でみても戸草ダム建設は必要であると改めて想いを強くしました。