熊本県 市房ダムに伺う

10月8日(土) 、その後、山江村の建設業協会人吉支部に戻り、奥山振興局土木部長、矢津田市房ダム管理事務所長から、台風14号の出水の際の市房ダムの放流の状況について説明をいただきました。
市房ダムは、洪水調節を主目的として建設省が昭和35年に完成し、管理は熊本県が行っている重力式コンクリートダムで、発電やかんがいもあわせて目的とする多目的ダムで、堤高78.5m、堤頂長258.5m、総貯水容量40,200千m3です。
今回の台風14号による出水に当たっては、通常の洪水調節容量1830万m3に加え、事前放流で約470万m3の容量を確保し、約2300万m3が貯留可能な状態で洪水調節を開始しています。結局緊急放流を余儀なくされましたが、洪水時最高水位まであと2cmのところまで貯水し、最大限有効活用されており、下流部の多良木水位観測所で約90cm、人吉水位観測所で約20cmの水位低減効果があったとのことで、大きな役割を果たしたと考えられます。
今回の被災地調査をご調整いただきました熊本県建設業協会人吉支部、熊本県球磨振興局土木部の皆様に感謝を申し上げます。
なお、説明を受けたあと、市房ダムに国道219号を利用して伺い、状況を確認させていただきました。