平成29年7月の九州北部豪雨 被災後の復旧状況視察-4

5月22日(月)、次に、乙石川と赤谷川の合流点付近にある松末小学校付近を視察しました。豪雨が襲った日、児童11人を含む地元住民ら約50人が身を寄せ、避難者は3階で一夜を過ごしたおかげで命が救われた校舎です。現在は廃校となりましたが災害を風化させないための「復興記念館(仮称)」として整備が進んでいました。また、赤谷川下流の東林田地区では、河道が完全に埋塞した区間の掘削が進み、流路整備が完了し、流水を流せるようになっていました。
その後、九州北部豪雨により決壊し、盛り土が流失していた「山の神ため池」と「鎌塚ため池」に伺いました。両ため池は立派に復旧していました。続いて、桂川沿川の比良松中学校の被災箇所の復旧状況を視察いたしました。校舎の根元が洗堀されていた現場もしっかり復旧していました。
なお、平成29年九州北部豪雨の記録的災害を受け、国土交通省九州地方整備局は権限代行制度を全国で初めて適用し、福岡県に代わって赤谷川などで緊急的に施工を行い、今回、「赤谷川権限代行工事及び直轄砂防事業完成式典」を迎え、国から県へ河川などをお返しすることが出来ることになりました。これも九州地方整備局、地元建設業関係者の皆様の献身的なご努力の賜と心から敬意を表します。ありがとうございました。