山形・秋田豪雨災害視察-4
【山形・秋田豪雨災害視察④】
次に、戸沢村蔵岡地区に伺いました。現地で加藤戸沢村長、荒川副村長に合流いただき、新庄河川事務所の今森所長に状況説明をいただきました。また、山形県建設業協会の柿崎元副会長に合流いただくとともに、柿崎支部長、川田副支部長、佐原専務理事にもご同行いただきました。
現地では、国道47号と共用の左岸堤防が一部欠損していましたが、すでに応急の盛り土は完了していました。
加藤村長から当日の状況などお聞かせいただきましたが、この地区は頻繁に浸水被害に見舞われている地区ではありますが、今回は住宅のほとんどが2階の高さまで水没するなどこれまでにないほどの浸水深となり、自宅の2階などに避難した住民およそ40人が取り残されたとのことでしたが、人的な被害が無かったことは幸いであったと思います。なお、これまでの既往最高水位を大きく上回る水位が予測されたことから、今森所長からのホットラインで避難指示を発令したことなど、加藤村長から緊迫した状況もお聞きすることができました。
なお、今回の被害は大変大きく、再度災害を武士する観点からは、この地区の再建をどのようにしてくのか、住民の皆さんからは集団移転したいとの声もあると聞きますので、その可能性も含め、難しい判断となるのではないかと思います。
最上川水系の河川整備基本方針については、気候変動を踏まえ順次見直しがなされると考えられますが、今回の洪水を踏まえてどのように抜本的な対策を講じていくのか、国土交通省にはしっかりと検討していただきたいと思います。