台風18号、21号 京都府北部災害調査 -2
引き続き、福知山市の被災現場に伺いました。
現場を案内いただいたのは京都府建設業協会の米田福知山支部長で、現場では国土交通省の久内福知山河川国道事務所長、福知山市の蘆田土木建設部長をはじめとするメンバーにご説明をいただきました。
最初に訪れたのは、由良川沿川の戸田地区です。平成16年、平成25年に続いて浸水被害を生じましたが、堤防等の整備効果があって今回は被害が大幅に軽減されていました。
続いて、対岸の私市地区に伺いましたが、この地区でも堤防や樋門の整備が進んでおり、被害は大きく軽減されていました。
続いて、少し下流の天津地区に伺い、水防災事業で宅地かさ上げを行っている現地を見させていただきました。まさに、かさ上げ中の家屋もありましたが、その家屋は浸水被害を免れていました。未整備の家屋は残念ながら被災していました。
最後に、荒河地区の排水機場に伺いました。平成26年8月の豪雨災害で福知山の市街地を流れる弘法川が溢れて3000戸を超える浸水家屋を生じるなど甚大な被害を発生しましたが、弘法川・法川床上浸水対策特別緊急事業で、河川の拡幅や河床掘削、調節池の設置、ポンプ場の整備など各種対策が急ピッチで実施中でした。自治体施工としては異例の大きさの調節池に驚きました。
なお、夕方には、福知山市の伊藤副市長、蘆田土木建設部長、国土交通省の久内福知山河川国道事務所長、米田支部長をはじめ京都府建設業協会から京都北部の5支部長にご出席をいただき、災害時の建設業界の対応のあり方、入札時の地域要件や実績の取り扱いなどについて、意見交換をいたしました。災害時に連携して対応する関係者があらかじめ一同に会して意見交換を行い、顔のわかる関係をつくっておくことはとても大事なことだと思います。私も協力させていただきますので、ぜひ、他の地域でもこうした取り組みを進めていただきたいと思います。