台風13号 福島県いわき市、茨城県日立市・高萩市の被災状況調査-2
続いて、いわき市の湯本駅から茨城県に移動し、日立駅で茨城県建設業協会の石津会長、宇野顧問、矢口専務理事、大内常務理事に合流いただき、日立市宮田町の県道日立山方線の土砂崩れ現場に伺いました。現場で茨城県庁の田村土木部長、井上道路維持課長、国土交通省の由井久慈川緊急治水対策河川事務所長、建設業協会秋山高萩支部長、瀬谷太田支部長等にお迎えいただき、田村土木部長、井上道路維持課長から被災状況のご説明をいただきました。
こちらでは、時間雨量80〜90mmの豪雨が2時間続き、県道の4ヶ所で土砂崩れが発生し、マイクロバス1台と乗用車6台が立ち往生し10名が取り残されたとのことで、現在も県道は土砂災害の危険性があるため、通行止めになっていました。
また、近くのJX金属㈱日立事業所の相場所長けら同事業所の敷地内の土砂崩れや土砂の流入等の被害状況の説明をいただきました。かなりの箇所が被災しており、サプライチェーンへの影響も懸念されなくました。
続いて、日立市十王町の県道十王里見線の土砂災害現場に伺いました。十王町高原地区の集落が県道が通行出来なくなり孤立状態になった現場で、こちらでも現在も通行止めは続いていました。
続いて、高萩市上手綱の二級河川関根川の被災現場に伺い、茨城県庁の栗林河川課長から河岸浸食の状況や浸水被害の状況についてご説明をいただきました。現地は地元の建設業者さんにより復旧が進んでいました。
なお、河川については十王ダムや花貫ダムなど、あらかじめダムが整備されている川の流域で大きな浸水被害は発生していませんでしたが、ダムのない川の流域では浸水被害が顕著であったと田村部長から伺いました。
今回の豪雨で茨城県管理分の公共土木施設関係被害状況は現時点で道路が11億円、河川が10.5億円とのことでした。
なお、被災地ではそれぞれの現場で、災害協定に基づき地元の建設業の皆さんが土砂撤去等道路啓開にあたっていただいていました。地域を支える建設業の面目躍如と感じました。
なお、今回の被災状況調査のご調整をいただきました福島県建設業協会、茨城県建設業協会の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。