令和6年 能登半島地震視察-23

続いて、珠洲市役所で珠洲建設業協会の明星会長、大濱専務理事と合流し、珠洲市浄化センターに伺い、下水道施設の復旧状況について珠洲市の大宮環境建設課長にご説明いただき、圧送管路の代替管路布設状況等を視察しました。
次に、蛸島漁港付近の公費解体が始まった現場に伺いました。周辺では、ほとんどの住宅が倒壊したり、倒壊寸前まで損傷していましたが、同意が取れた家屋から順に解体が行われていました。なお、市内の約6000戸の内、約5500戸が解体対象家屋とのことで、被災状況の深刻さを改めて痛感しました。なお、家屋は個人財産なので同意をいただき解体するのにかなり時間がかかるとのことでした。
次に、ため池である亀ケ谷池に水資源機構が給水支援のため設置した「可搬式浄水装置」を視察しました。現地に派遣されてきている水資源機構の佐々原さんからご説明をいただきました。この設備により、断水が続く珠洲市民に1機あたり1時間に2㎥浄水処理してタンク車で供給しているとのことです。この水は、水質検査をクリアし、飲料水として利用されており、これまでにトータルで4,500㎥を超える量を届けているとのことでした。私も試飲させていただきましたが、純水に近い水は飲用にも全く問題ありませんでした。