令和6年 能登半島地震視察-15

次に、飯田港付近の地震津波による被災現場を訪れました。津波は防波堤を乗り越えて襲ってきたようで、海側の家屋は津波により残骸となって流され、あたり一体で大きな被害が出ていました。なお、昨年建設された新たな建物は流されず残っており、今後の復旧にあたってのヒントがありそうに感じました。
続いて、東部沿岸部の三崎町寺家地区に伺いました。この地区では地震発生後まもなく津波が押し寄せ、海沿いに建ち並ぶ約40世帯の住宅が被害を受けていましたが、同地区では国土交通省等の日本海の地震・津波の調査検討結果を踏まえて作成されたハザードマップをもとに高台の集会場を避難場所として毎年欠かさず避難訓練を行い、地震の際の行動を確かめていたそうで、その成果で今回の津波の際にも犠牲者は出なかったとのことでした。国土交通省の地震津波の検討に、水管理・国土保全局長として着手した私にとっては、嬉しい話でした。