ローマ帝国時代の水道施設の遺構を視察
続いて、ローマ帝国時代の水道施設の遺構を視察しました。
まず、「ヴァレンス水道橋」です。この水道橋は、イスタンブールに水を送る全長551kmに及ぶウァレンス水道の最末端の施設で、イスタンブールの北西郊外にある水源地帯から旧市街東部の地下貯水池へと貴重な水を送る水路橋としての役割を果たしたものです。
一方、アヤソフィアの近くにある地下貯水池である「地下宮殿」です。東ローマ帝国の皇帝ユスティニアヌスによって建設されたもので、長さ138m、幅65mの長方形の地下貯水槽となっており、高さ9m、1列12本で28列、合計336本の大理石円柱で構成されています。これによって78,000m3の水を貯水することができたとのことです。
なお、この地下宮殿は、イスタンブール歴史地域として世界遺産にも登録されています。