宮崎県諸塚村「山須原ダム」
再びダムマニア・アダチです
宮崎県諸塚村の山須原ダム。昭和7年に二級河川耳川に完成した九州電力のダムで、「通砂運用」の機能を付加するため改造工事を実施して今年5月に完成。通砂運用とは大規模出水時に水位を下げ、水の力を利用して土砂を流し貯水池への堆積を防ぐもの。
2005年の台風14号で耳川流域で大規模な洪水被害が発生し、大量の土砂が河川やダムに流れ込んだことが一因と考えられ、改造工事に着手。
既設のゲート8門のうち中央の2門を撤去。越流部を9メートル切り下げ、幅約14メートル、高さ約16メートルの大型ゲート1門を新設。今回の台風14号の出水にも大きな効果を発揮したと考えられます。ダム再生の典型的なプロジェクトと考えられます。