参議院予算委員会 -八ッ場ダムに関する質疑-

10月16日(水)、参議院予算委員会で八ッ場ダムに関する質疑があり、台風19号で八ッ場ダムが大きな効果を発揮したことについて、安倍総理や赤羽国土交通大臣から答弁がありました。質問者は松山政司参議院政審会長です。

■安倍総理
例えば今、八ツ場ダムの例を挙げられました。大変なこれは財政的な負担もあったのでありますが、これは果たして、では後世に負担を残したのかといえば、当然それは財政に対して、これは国民みんなで何世代にもわたって対応していかなければならないものでありますが、同時に、まさに国民の、後世の人たちの命を救うことにもなるわけでありまして、そういう緊張感の中で正しい判断をしていくことが大切であろうと、こう思うところでございます。

■赤羽大臣
十三日の未明、夜中の二時ぐらいだったと思いますが、関東地方整備局が埼玉県加須市で堤防から越水するおそれがある旨を発表するなど、大変切迫した状況でございました。最終的には、計画高水位にあと三十センチまで迫ったぎりぎりのところで上昇が止まりまして越水を回避することができましたが、これは、分析するに、下久保ダムですとか八ツ場ダムも含めた上流のダム群、また渡良瀬遊水池において洪水を貯留したことが大きな原因だったというふうに分析をしております。
(中略)
今回の台風十九号に際しましては、たまたまというか、本格的な運用前に安全性を確認するために試験的に水をためるオペレーションをこの十月一日に開始したばかりでございまして、まだ水位が低かったことから、結果的には、これ、予定より容量を多く、約七千五百万立方メートルを貯留することができたところでございます。