山形・秋田豪雨災害視察-7
【山形・秋田豪雨災害調査⑦】
続いて、秋田県に移動し、「道の駅おがち」で秋田県建設業協会の渡辺専務理事と合流し、由利本荘市の子吉川右岸、支川石沢川左岸の堤防決壊箇所に伺いました。
現地で秋田県建設業協会の北林会長に合流いただき、国土交通省秋田河川国道事務所の松本所長にご説明いただきました。
まず、直轄管理区間の子吉川の右岸10.4k付近の湯の沢川合流部の破堤箇所を対岸から視察しましたが、約70mに渡り破堤したとのことで、現地では村岡建設工業の皆さんによる堤防の仮締切り工事が行われており、盛り土はほぼ完了していました。村岡建設工業の村岡社長からお話を伺いましたが、幸いここでは農地が浸水したのみで、住宅等への大きな被害はなかったとのことでした。
続いて、直轄管理区間の子吉川支川の石沢川の左岸1.0k付近の破堤箇所に伺い、間近で破堤箇所を見ることが出来ました。ここでは約60mに渡り破堤したとのことで、破堤地点でよく見られる「落ち掘れ」も見られました。
現地では山勇建設工業の皆さんによる堤防の仮締切り工事が行われており、盛り土はほぼ完了していました。山勇建設工業の猪股社長にもお話を伺う事が出来ましたが、ここでも浸水したのは農地のみとのことでした。
上流の県管理区間にも5カ所の破堤箇所があるとのことでしたが、現地に立ち入ることは困難とのことで断念せざるをえませんでした。
なお、国土交通省の松本所長の話では、今後、子吉川堤防調査委員会において、破堤原因や本復旧工事について検討していくとのことで、早期にしっかりとした堤防復旧をお願いしたいと思います。
また、建設工事中の子吉川本川上流の鳥海ダムについても、完成していれば子吉川本川や支川の石沢川の水位低下効果が見込まれますので、被害軽減効果があったと考えられます。鳥海ダムの早期完成が望まれます。