足立としゆき夢だより【第285号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

ゴールデン・ウィークが終わりました。
今回は、比較的晴天に恵まれ、前半は京都北部に帰省しましたが、後半は東京に戻ってゆっくり過ごすことができました。皆様は、いかがお過ごしでしょうか?
いよいよ、これから国会も後半戦を迎えることとなります。引き続き、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

さて、4月17日(水) 23時過ぎに発生した豊後水道を震源とするマグニチュード6.4の地震により、愛媛県愛南町や高知県宿毛市で震度6弱を観測しました。

それを受けて、4月20日(土)に、被災状況の調査のため愛媛県及び高知県に伺いました。
まず、愛媛県大洲市肱川町の落石現場を視察しました。国道197号が落石のため通行止めとなっており、地元の建設業の皆さんが復旧工事の準備をしていました。

続いて、震度6弱を記録した愛媛県愛南町役場に伺い、清水町長に地震の状況についてお話を伺いました。
愛南町は、平成16年10月1日 に南宇和郡4町1村(御荘町・一本松町・城辺町・西海町・内海村)が合併しており、今回の地震はそのうち旧内海村で震度6弱の揺れがあったとのことでしたが、人的被害は軽症者が1名、家屋被害は屋根瓦落下が数件、その他外泊地区の10か所で石垣が崩れる被害が確認されているということで、震度6を記録した割に被害は比較的軽微という印象でした。同席していただいた愛媛県建設業協会南宇和支部の砂田支部長代理と上埜事務局長からは、発災直後の対応として町内巡視を2度行い、安全の確認を行ったとのことでした。

次に、同じく震度6弱を記録した高知県宿毛市に伺いましたが、市役所で現地調査に入っておられた尾崎正直国土交通大臣政務官にお会いしました。その後、市役所の会議室で中平宿毛市長から被災状況のご説明いただきました。国土交通省中村河川国道事務所の須田所長にもご同席いただきました。
宿毛市では、南海トラフ地震の発生と受け止めた市民がたくさんおられ、津波浸水想定区域から海抜20mの高台に移転したばかりの新庁舎に発災直後から津波を心配した市民の皆様の車が30台程避難して来られたとのことでした。また、市内に設けた津波避難タワーにも市民の皆さんがたくさん避難されたそうで、石膏ボードを破って避難された痕跡が残っていました。
市役所では災害対策本部を立ち上げ、8班に別れて市内を巡回を実施し被災状況確認するとともに、ただちに避難所を10箇所開設しましたが、翌朝には避難者が安全を確認され帰宅されたため閉鎖されたとのことでした。
被災状況は、人的被害3件、水道被害47件、道路被害11件、住宅・非住家被害23件等とのことでした。雨の予報がある中、割れた瓦を取り除いたあと、屋根にブルーシートをかぶせ、その上に土のうを乗せて雨漏りへの対策を行う支援を市で行っておられました。石川県の小松市からブルーシート500枚と土のう袋1万4000袋が届けられており、市役所で被災者の皆様に配られていました。
なお、地震発生直後からパトロール等安全確認を行った高知県建設業協会の所谷副会長、宿毛支部の池本支部長、竹村副支部長、沢良木副支部長にご同席いただきました
また、被災地調査には四国クリエイト協会の藤山副理事長、長尾さん、南さんにご同行いただきました。ありがとうございました。

以下、最近の動きを報告します。

【国会の動き】

4月23日(火)、参議院の財政金融委員会が開かれ、鈴木俊一財務大臣や植田日銀総裁の出席のもと一般質疑を行い、その後、鈴木俊一財務大臣から「国家公務員等の旅費法の一部を改正する法律案」の趣旨説明が行われました。

4月25日(木)、参議院の財政金融委員会が開かれ、「国家公務員等の旅費法の一部を改正する法律案」の質疑が行われ、全会一致で可決することができました。

4月26日(金)、参議院の本会議が開かれ、財政金融委員会で可決された「国家公務員等の旅費法の一部を改正する法律案」について私が登壇して委員長報告を行い、その後の採決で全会一致で可決することができました。
これにより、訪日客の増加や円安・物価高で、公務員の国内出張、海外出張ともに出張時の宿泊費が現行の規定額を超過するケースが増えている問題を踏まえ、宿泊費について現行の定額支給から上限付きの実費支給に変更するなど現実的な対応が行われることとなりました。

その他、参議院本会議、財政金融委員会の理事懇談会、理事会などに出席しました。

【自民党の動き】

4月19日(金)、自民党の行政改革推進本部の役員会が開催され、座長を務める私から「公務員制度改革等に関する PT 」の提言案を説明し、基本的にご了解をいただきました。
提言案では、
①災害対策、食料安全保障、外交安全保障、感染症対策など重点化すべき分野を担う業務に対する思い切った増員による定員の純増を図ること
②国会対応一辺倒の仕事から脱し、仕事を通じて自己成長と達成感を感じられる満足感のある仕事ができるような環境を整備すること
③地域における省庁間人事交流の拡大により転居せず異動できる職場の選択肢を広げ、地域の優れた人材を処遇すること
など提言しています。

4月24日(水)、「責任ある積極財政を推進する議員連盟」の役員会に出席し、骨太方針の策定に向けてどのような活動を行うべきか意見交換を行いました。私からは、防災・減災、国土強靭化に関する予算の確保について、しっかり明記するよう意見を申し上げました。

4月25日(木)、自由民主党政務調査会の「水政策・国土保全調査会」が、会長の山本有二衆議院議員、事務局長の上野賢一郎衆議院議員など衆参国会議員の先生方のご出席のもとに開催されました。私も、幹事長として出席させていただきました。国土交通省からは、廣瀬水管理・国土保全局長をはじめ幹部の皆様が出席でした。
調査会では、国立研究開発法人土木研究所の水災害・リスクマネジメント国際センター長の小池俊雄先生と水管理・国土保全局長の大先輩で日本水フォーラムの竹村公太郎代表理事のお二人から有識者ヒアリングを行いました。

続いて、 4月19日(金)に自民党の行政改革推進本部で取りまとめた提言について、総理官邸で岸田文雄総理大臣に直接申し入れを行いました。
私からは、座長を務めている「公務員制度改革等に関する PT 」の提言について説明をさせていただき、特に「災害対策、食料安全保障、外交安全保障、感染症対策など重点化すべき分野を担う業務に対する思い切った増員による定員の純増」をお願いしました。

4月26日(金)、「責任ある積極財政を推進する議員連盟」が中村裕之代表をはじめ衆参国会議員の出席のもと開催され、「我が国の財政政策 骨太の方針 2024に向けて」と題して、西田昌司 参議院議員と柴山圭太 京都大学教授の対談が行われ、積極財政の必要性が訴えられるとともに、プライマリーバランスの対象から建設国債を外すよう提案がありましたた。

4月30日(火)、連休の合間ではありましたが、「新名神高速道路建設促進議員連盟」が、田村憲久衆議院議員、上野賢一郎衆議院議員など議連の幹部の皆様、丹羽道路局長、西脇京都府知事など関係者の出席のもとに開催されました。
私からは、新名神の開通により沿線地域は日本有数の高速道路密度のエリアになるので、物流面の強化を図るため関連道路の整備をさらに進めること、国土強靭化予算の確保のため各自治体からしっかり要望の声をあげることなどをお願いしました。

その他、参議院自民党の議員総会、整備新幹線等鉄道調査会の幹線鉄道のあり方に関するPT、第4回「背骨勉強会」、政治刷新本部の政治資金に関する法整備検討WG、住宅土地・都市政策調査会 建築・都市分野における新技術の活用PTなどに出席しました。

【都内の動き】

4月23日(火)、和歌山県の岸本知事が会館事務所にお越しになり、紀伊半島を1周する高速道路「紀勢線」のうち、すさみ・串本間や熊野川河口大橋などの整備促進についてご要望をいただきました。なお、岸本知事は和歌山県立桐蔭高校の2年後輩に当たります。

4月23日(火)、赤坂御苑で開催された「園遊会」に参議院の財政金融委員長としてお招きをいただき、夫婦で参加させていただきました。

続いて、建設コンサルタント協会関東支部の総会後の懇談会に出席し、大本支部長のご挨拶に続いて佐藤信秋参議院議員とともにご挨拶をさせていただきました。
私からは、異次元の金融緩和は解除されたものの、経済の先行きはまだまだ不透明であり、防災・減災、国土強靭化など公共投資をさらに進めるための予算確保の必要性を訴えました。

4月24日(水)、脇雅史元参議院議員が会長を務めておられる「全国水防大会」に出席し、ご紹介をいただきました。大会では、昨年水害に見舞われ、私も被災直後に現地に伺った秋田市の穂積市長から意見発表がありました。

続いて、日本建設業連合会の宮本会長、蓮輪副会長、山本事務総長等が、自民党本部の茂木敏充幹事長、森山裕総務会長に「国土強靱化実施中期計画」の早期策定について要望活動を行われました。私も、佐藤信秋参議院議員とともに同行いたしました。

4月26日(金)、日本建設業連合会の定時総会終了後の懇親パーティに斉藤鉄夫国土交通大臣、茂木敏充自民党幹事長をはじめ、多数の衆参国会議員の先生方とともに出席し、ご紹介をいただくとともに、たくさんの顔馴染みの出席者の皆さんと意見交換をさせていただきました。

【地方の動き】

4月19日(金)、広島市で開催された「中国地方建設青年交流会」に出席の予定でしたが、あいにく本会議が長引き、出席できませんでした。関係の皆様方に心からお詫びを申し上げます。なお、引き続いて行われた中国地方整備局のOBの皆様との意見交換会には何とか間にあい、出席いたしました。

4月21日(日)、高知県日高村の新日下川放水路の呑口部で開催された「新日下川放水路 完成式」に出席しました。この事業は、平成26年8月の台風第11号・12号により仁淀川の支川日下川の流域で床上・床下浸水159戸などの甚大な被害が発生したため着手されたもので、平成30年4月からこの流域では3本目となる延長約 5.3 ㎞の「新日下川放水路」の工事が進められ、このたび完成したものです。
式典では、尾崎正直国土交通大臣政務官、濱田高知県知事、戸梶日高村長らからご挨拶があり、続いて山本有二衆議院議員、梶原大介参議院議員等とともにご挨拶をさせていただきました。
私は四国地方整備局長を平成21年から2年間務めさせていただき、日高村の状況は折に触れて伺って参りましたので、完成式典には非常に感慨深いものがありました。
なお、施工に当たっていただいた鹿島建設、熊谷組、大豊建設や地元の建設会社、コンサル会社、測量設計会社等を代表して鹿島建設の押味会長からご挨拶があり、国土交通省からも廣瀬水管理・国土保全局長、佐々木四国地方整備局長、四国クリエイト協会の福田顧問をはじめ私も含めて歴代の整備局長や高知河川国道事務所長等が参加するなど、受・発注者が一体となった素晴らしい式典でした。

その後、日高村中学校の吹奏楽部の皆さんの軽快な演奏で完成記念のイベントが始まり、くす玉開披にあわせて子供たちによりたくさんの紅白の風船が放たれました。続いて、餅まきに参加させていただきましたが、餅まき会場には日高村の子供たちからお年寄りまで、ものすごい数の住民の皆さんが集まり、横幅50mにも及ぶ巨大な餅まき台から50名の投げ手により2万個の餅が投げられました。
住民の皆さんのこの事業完成への喜びと感謝の気持ちがしっかり伝わるとても素晴らしい式典で、感激しました。
続いて、日下小学校に場所を移して開かれた日高村主催の祝賀会では、「新日下川放水路事業」にご功績のあった山本有二衆議院議員と福田昌史日下川改修期成同盟会顧問(四国クリエイト協会顧問)に戸梶村長から感謝状が贈られました。その後、樽開きが行われ、参加者で全員で盛大に放水路の完成を祝うことが出来ました。
ご同行いただきました四国クリエイト協会の藤山副理事長、長尾さん、南さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。