千五沢ダム視察
3月25日(月)、福島県石川町で開催された「千五沢ダム再開発事業竣工式」に出席しました。
郡山駅から福島県建設業協会の相澤専務理事、紺野次長にご同行いただきました。
千五沢ダムは、昭和50年に建設された農業用水専用ダムですが、かんがい面積の減少によって余った容量を治水容量として利用することが可能となりました。
一方で、阿武隈川流域では近年洪水が頻発しているため洪水調節能力の拡大が求めてられており、従来のゲート式の洪水吐きに変えて新たに自然越流による洪水吐きを整備するなどの再開発事業を行うことで、洪水調節能力の増大を図るとともに、利水や環境のための流量を確保することとなりました。
なお、越流部の形状を全国でも数少ない「ラビリンス型」と呼ばれる、4本の指を広げたような形状とすることで、越流長を確保して必要な水量の放流を可能とした珍しいダムで、年末年始の試験湛水の満水となるタイミングでは、その様子を見ようと全国のダムマニアが訪れたとのことです。
式典に先立って、ダム天端で福島県の曳地土木部長、杉原河川整備課長、東北地方整備局地域河川課の松芳建設専門官からご説明を伺いました。