インドネシア ラジャマンダラ水力発電所を視察
8月20日(日)、スラウェシ島のパル市からジャカルタに戻り、陸路を2時間半かけて、バンドン市近くのラジャマンダラ水力発電所を視察しました。日本では見たことがないほど巨大な水力発電所です。
この水力発電所は、ジャワ島のチタルム川に建設した出力4.7万kWの流れ込み式水力発電所です。上流には大規模なダム式発電所が稼動しており、その放流水を活用して発電を行います。発電した電力はインドネシア国有電力会社(PLN社)に売電し、30年間の売電期間終了後、発電施設をPLN社へ無償譲渡するBOT事業とのことです。
なお、この近くでアッパーチソンカン揚水式発電所の建設プロジェクトが進んでおり、上部ダムが高さが75.5m、下部ダムが高さが 98mで、いずれも重力式コンクリートダムであり、ラオスのナムニアップダムと同様でRCC工法で施工する予定と聞きました。私が、かつて建設に携わった秋田の玉川ダム、神奈川の宮ヶ瀬ダムも同様の施工方法のRCD工法を採用していましたので、工事が始まったらぜひ視察させていただきたいと思います。
なお、京都大学土木の後輩で、関西電力の出身、現在ニュージェックで勤務している筒井さんが現在アッパーチソンカン揚水式発電プロジェクトを担当しておられ、その関係で現地をご案内をいただきました。筒井さんには、以前、ラオスのナムニアップダムの建設現場を2度ご案内いただいたことがあり、たびたび、ありがとうございます。