足立としゆき夢だより【第260号】をお届けします
皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。
最近、全国的に大気の状態が不安定で、急な天気の変化に注意が必要となっていますが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
6月9日(金)、参議院の災害対策特別委員会で質疑に立ち、能登半島の地震や台風2号と梅雨前線による豪雨災害を踏まえ、今後の防災・減災、国土強靱化に向けた政府の取り組みについて、谷防災担当大臣や榊政策統括官、大林気象庁長官、岡村水管理・国土保全局長、丹羽道路局長等に質問しました。
また、議員立法で提出された5か年加速化対策を延長する枠組みを定めるための「国土強靱化基本法の一部を改正する法律案」について採決を行い、可決しました。今後、出来るだけ早期に本会議で可決成立させたいと考えています。
なお、審議の模様は、参議院インターネット審議中継でご覧いただくことが可能です。お時間のある方は是非ご覧下さい。
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
(収録されていますので、後日でも視聴することができます。)
【参・災対特での質問】
今回の能登半島の地震への政府の対応について、谷公一防災担当大臣に質問したところ、「政府として、発災直後から被災状況の把握や災害応急対策に全力を挙げて取り組んできたところであります。今、足立委員御指摘のように、私も、足立委員の翌日、5月10日には参りまして、泉谷珠洲市長を始め能登町長あるいは馳石川県知事とも意見交換を行い、様々な御要望をいただいたところであります。今日、正式に珠洲市を局激として指定する政令を閣議決定いたしました。
また、石川県においては、これまで三つ、珠洲市を含む3市町に災害救助法を適用したほか、珠洲市においては被災者生活再建支援法を適用しているところであります。適用を受けた珠洲市においては、半壊であったとしてもどうしても撤去をせざるを得ないような場合は、解体費は被災者生活再建支援法でもって手当てすることとしているところであります。」と、ご丁寧にご答弁をいただきました。
続いて、国土強靱化予算の確保に向けて、今度は国土強靱化担当大臣として、谷公一大臣のご決意を伺ったところ、「防災・減災、国土強靱化のために継続して熱心に取り組んでおられます足立委員に敬意を表したいと思います。政府においても、5か年加速化対策を着実に推進する、これが当面何よりも大事なことでございまして、あわせて、いわゆるポスト5か年につきましても、今年の夏をめどに新たな国土強靱化基本計画を策定することとしております。一方、今国会においては、議員立法において、国土強靱化実施中期計画を法定計画とすることなどを内容とする国土強靱化基本法の改正について審議されているところと承知してございます。
委員御指摘のとおり、この5か年加速化対策後も、中長期的かつ明確な見通しの下に、継続的、安定的にこの強靱化への取組を進めていくことが大変重要なことであると思っております。政府といたしましては、様々な動向も注視しながら、国土強靱化の着実な推進に向けて、引き続き強力に取組を進めてまいりたいと思います。」と、前向きなお答えをいただきました。ありがとうございました。
なお、地球温暖化対策として新規ダムの検討が必要であることから、広島県の太田川の新規ダムの検討状況について岡村水管理・国土保全局長に伺ったところ、「気候変動の影響により降雨量が増大しておりまして、近年、過去の観測値を超えるような豪雨が各地で発生しているところでございます。こうした中で国民の命と暮らしを守るために、あらゆる関係者が協働して行う流域治水を進めているところでございます。このうち、根幹的な事前防災対策となります河川整備につきましては、河道掘削や堤防、遊水地の整備に加えまして、既設ダムの有効活用や新規ダムの整備など、あらゆる選択肢を排除せず検討を行っていく必要があると考えております。
御指摘の広島県を流れます太田川水系につきましても、下流の広島市内の市街地での大規模な河川の拡幅などが困難である中、複数の代替案を立案してこれまで慎重に検討を行ってまいりました。その結果、5月31日に開催しました学識懇談会におきまして、既設ダムの有効活用と太田川本川上流部における新規ダムの整備、これを組み合わせた案がほかの案と比較して妥当であるということを御確認いただき、現在はその案につきましてパブリックコメントを実施しているところでございます。太田川水系も含めまして、全国の河川において流域治水を推進するとともに、治水対策の効果を早期に発現するためにも、河川整備の加速化を図ってまいります。」と答弁をいただきました。
また、災害に強い国土づくりという観点から、半島部などでは確実な通行が確保できる規格の高いしっかりとした道路の整備を進めていくことが大事でないかと丹羽道路局長に質問したところ、「災害の多い我が国では、迅速な救援活動や復旧活動を支えることに加えまして、災害による社会経済活動への影響を最小化するため、半島部も含め、災害に強い道路ネットワークの機能強化を図ることが重要であるというふうに考えております。このため、国土交通省では、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策のこの予算も活用いたしまして、高規格道路のミッシングリンク解消、また高規格道路と直轄国道のダブルネットワーク化など機能強化を進めているところでございます。
委員御指摘の伊豆縦貫自動車道につきましては、災害時の緊急輸送路としての活用も期待されておりまして、今年3月に河津七滝から河津逆川間の約3kmが開通いたしまして、また、月ケ瀬から茅野間の約5.7km、これを新規事業化するなど、一日も早い完成に向けて整備を進めているところでございます。
また、下北半島地域を通ります唯一の幹線道路であります国道279号、これの代替ルートとしての役割が期待されております国道279号の青森県大間町からむつ市間の山側のバイパスについては、現在青森県においてルート、構造などの検討が行われていると聞いております。国土交通省といたしましては、青森県の検討状況、また御要望を踏まえながら、適切に支援を行ってまいりたいと考えております。」との答弁をいただきました。皆さん、ありがとうございました。
【国会の動き】
6月 8日 (木)、参議院法務委員会で「入国管理法の一部改正案」の採決が行われ、賛成多数で可決することができました。私は、国会対策委員会の副委員長として、採決を妨害する一部野党の方々から委員長を守るため応援に入りました。なお、翌9日の本会議でこの法案は賛成多数で可決・成立されました。杉久武委員長、福岡資麿自民党筆頭理事、加田裕之理事、大変お疲れさまでした。
6月9日(金)、議員立法で提出された5か年加速化対策を延長する枠組みを定めるための「国土強靱化基本法の一部を改正する法律案」について採決を行い、可決しました。今後、出来るだけ早期に本会議で可決成立させたいと考えています。
その他、本会議や、災害対策特別委員会及びその理事懇談会などに出席しました。
【自民党の動き】
6月 7日 (水)、私が所属する派閥は宏池会ですが、それと兼ねて参加している政策グループの有隣会が主催する「有隣会と日本の未来を語る会」に谷垣禎一元自民党総裁、遠藤利明自民党総務会長、中谷元総理補佐官をはじめグループの衆参国会議員の先生方とともに出席し、壇上でご紹介をいただきました。
なお、岸田文雄自民党総裁、茂木敏充自民党幹事長、森山裕自民党選挙対策本部長をはじめ各会派から代表の皆さんが出席され、ご挨拶をいただきました。
また、谷垣禎一先生が国土交通大臣を務めておられた際の大臣秘書官の藤井さんも、久しぶりにご挨拶に来られました。お元気そうで何よりでした。
6月 8日 (木)、日建連の宮本会長、押味副会長、蓮輪副会長、山本事務総長、全建の奥村会長、山崎専務、道建協の吉川副会長が、首相官邸で岸田文雄総理に面会し、「国土強靭化に関する要望」を行いました。佐藤信秋参議院議員、森総理補佐官とともに同席させていただきました。防災・減災、国土強靱化の動向につきましては、岸田総理もよくご承知で、大いに期待をしたいと思います。
その他、参議院自民党の議員総会や執行部会、国会対策委員会の全体会議や正副委員長会議、国土交通部会、宏池会の例会などに出席しました。
【都内の動き】
6月 5日 (月)、四国地方整備局長の際に大変お世話になりました愛媛大学の矢田部名誉教授が会長の日本インフラ空間情報技術協会の令和5年度定時総会・懇親会に出席し、ご挨拶をさせていただきました。
次に、日本電設工業協会の第73回定時総会・懇談会に出席し、山口会長のご配慮でご挨拶をさせていただきました。
続いて、京都大学工学部土木工学科出身者が構成メンバーの京土会東京支部総会に出席し、お祝いのご挨拶をさせていただきました。京土会は同窓会ですので、宮田会長をはじめ同級生などよく知っている仲間がたくさん出席しており、昔話に花を咲かせることができました。
6月 6日 (火)、京都府の「令和6年度国の施策及び予算に対する政策提案に係る説明会」に出席し、建設省の同期入省の西脇知事と京都府選出の衆参国会議員の先生方と意見交換をさせていただきました。私からは、新名神開通に向けた京都南部のまちづくりの充実、大阪・関西万博との観光面のタイアップなどをお願いしました。
続いて、全国建設業協会の総会に佐藤信秋参議院議員、脇雅史元参議院議員とともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。また、夕方には懇親パーティーにも出席さていただき、久しぶりに各県の会長の皆さんと懇談することができました。ありがとうございました
さらに、水害で被災した自治体の首長さん方が構成メンバーの第18回水害サミット後の懇親会に出席し、顔馴染みの首長さんたちと意見交換をさせていただきました。
続いて、国土交通省の和歌山県人会に、ご地元の二階俊博衆議院議員や岸本和歌山県知事、谷口元事務次官、伊藤元消費者庁長官らともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。ちなみに、私は森戸現会長の二代前の県人会長です。なお、最後に締めのご挨拶を願いされましたので、久しぶりにいわゆる「ダム式万歳」をさせていただきました。
6月 9日 (金)、日本橋梁建設業協会第12回通常総会後の懇親会にご出席し、ご挨拶をさせていただきました。
続いて、国土交通省の河川計画課に在籍したOB の会「計友会」の懇親会に陣内孝雄元参議院議員、脇雅史元参議院議員はじめ大先輩の皆さんとともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。
【地方の動き】
6月 10日 (土)、高知県越知町で開催された「国道33号越知道路(2工区)バイパス開通式典」に、国土交通省の荒瀬四国地方整備局長、濱田高知県知事、地元の小田越知町長、ご地元の山本有二衆議院議員、中谷元衆議院議員、梶原大介参議院議員、佐藤信秋参議院議員等とともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。また会場には、沿線の首長さん方、四国地方整備局の清水道路部長、森山土佐国道事務所長はじめ国県市町の関係者、施工関係を代表され高知県建設業協会の島崎副会長等の皆さんが出席しておられました。なお、式典後の開通セレモニーでのテープカット・くす玉開被に続いて、パレードにも参加させていただきました。
今回開通したのは、越知道路の2工区(延長3km)のうち、横畠トンネルを含む越知町越知丙~越知町越知丁間の 延長1.8kmの区間です。私が四国地方整備局長を務めていた平成22年8月に巨大な落石が発生し、人的被害はありませんでしたが全面通行止めとなった区間でもあります。今回の開通で、より安全で信頼性のある幹線道路が出来ました。私も待望のバイパスの完成に大変感慨深いものがあります。なお、式典に続いて越知町主催の祝賀会にお招きいただき、鏡開きにも参加させていただき、皆さんと完成を祝いました
6月 11日 (日)、高知県四万十市に整備された相ノ沢川総合内水対策事業の竣工式に国土交通省の荒瀬四国地方整備局長、中平四万十市長、ご地元の山本有二衆議院議員等とともに出席してご挨拶をさせていただき、続いて通水のスイッチ押し・くす玉開披にも参加させていただきました。
式典には、地権者の皆様、県市の議会や職員の皆様、四国地方整備局の長尾河川部長、須田中村河川国道事務所長始め国土交通省の皆さん、高知県建設業協会幡多支部連合会の所谷会長はじめ工事を担当いただいた地元の建設業の皆様も参加しておられました。
この計画は、平成26年6月の豪雨による甚大な浸水被害を受け、四国地方整備局、高知県、四万十市の3者が連携し、ハード・ソフトの両面から総合的な内水対策を進め、同規模の豪雨が発生しても床上浸水被害や国道56号線冠水等の被害の解消を図るもので、国が排水樋門、県が放水路、市が排水機場をそれぞれ整備したものです。先日の6月2日の台風2号の豪雨で早速、機能を発揮し、浸水被害等が無かったとのことです。今回の整備は、私としても平成21年から2年間四国地方整備局長を務めましたので大変感慨深いものがありました。なお、式典に続いて四万十市主催の祝賀会が開催され、皆様とともに鏡開きにも参加させていただき、完成を祝いました。
また、式典に先立ち今回整備された施設を、長尾河川部長のご案内で荒瀬局長、山本衆議院議員とともに視察させていただきました。今回の整備と合わせて楠島排水機場のマスプロダクツ型河川排水ポンプ設備も視察いたました。この施設は、国が開発を進める安価で維持管理が容易な次世代型の小型排水ポンプ設備の現地実証実験でポンプに量産型自動車(トヨタ プラド)のエンジンを設置したもので、エンジンのメンテナンス等が地元の自動車整備士でも可能になるというメリットがあるとのことでした。現在、耐久性、操作性、現場適応性等について実証実験中で、その効果を確認した上で汎用化を図るとのことでした。
なお、高知空港から越知町の開通式、四万十市の竣工式、そして高知空港まで、四国クリエイト協会の藤山副理事長、田島さんにご案内をいただきました。心から、感謝を申し上げます。ありがとうございました。
6月12日(月)、仙台市で開催された「東北建設業協会連合会 令和5年度通常総会懇談会」に出席し、千葉会長に続いてご挨拶をさせていただきました。久しぶりの対面の懇談会で、大いに盛り上がりました。