足立としゆき夢だより【第253号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

3月14日(火)、東京では全国で最も早く桜の開花が発表されました。いよいよ本格的な春の到来が見込まれますが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

国会では、3月13日(月)から、「マスクの着用について個人の判断に任せる」措置が始まりました。委員会の景色が少し変わり、明るくなったように感じます。

さて、3月9日(木)、参議院予算委員会の公聴会が開かれ、「経済・財政・雇用」をテーマとして、公述人の意見陳述が行われ、自民党からは私が質疑に立たせていただきました。
公述人は、積極財政を主張するいわゆるリフレ派のPwCコンサルティングのチーフエコノミストの片岡剛士さん、経済財政諮問会議の元議員で昭和女子大学特命教授の八代尚宏さんの二人です。

私からは、日本経済を立て直し、活力あふれる国に戻していくためには、防災・減災、国土強靭化など防災インフラへの投資、道路・空港・港湾・鉄道など交通物流インフラへの投資等に積極的に財政出動すべきと主張し、見解を伺いました。
片岡先生は、「高度成長期のストックが耐用年数を迎えている。広く生産性を高めるインフラの整備が必要であり、単年度主義から中長期的な投資に切り替え、毎年毎年インフラ整備を続けていくことが必要」、「将来の見通しが立たないため、建設業で人を雇えない、重機のオペレータが不足するというような事態は回避しなければならない」とのご意見をいただきました。
八代先生からも、「社会資本の更新が必要だが、全部行うのは難しく、選択と集中が必要」、「地方は地方で頑張る、東京は世界の主要都市と競争をするため投資をするなど、それぞれに応じた投資が必要」との意見をいただきました。

さらには、日本のインフラの整備水準が諸外国と比較して貧弱であり、残念な状況にあるにもかかわらず、日本のインフラ投資が110兆円を超える全体予算の中でわずか6兆円規模であることから、公共投資をしっかり確保していく必要があるのではないかと見解を問いました。
片岡先生からは、「海外に行くと、日本のインフラが海外に比べ見劣りすることを痛感する」、「道路整備は生産性の向上に寄与し、将来、国民のメリットとなる」などとご意見をいただきました。
お二人の公述人から、公共投資について大変示唆に富んだお話をいただき、感謝申し上げます。ありがとうございました。

さて、最近の動向は次の通りです。

【国会の動き】

現在、参議院では令和5年度予算案の審議のため、ほぼ毎日にように予算委員会が開かれています。
冒頭に行われる基本的質疑や集中審議、締めくくり総括などは、総理入り・NHKのTV中継入りで行われます。一方、一般質疑や公聴会、各省レベルで審議する委嘱審査などは、NHKでは中継されませんが、参議院のHPからインターネットでリアルタイムで視聴できますので、ぜひ、ご活用ください。

その他、ガーシー議員の除名を決定した3月15日(水)の本会議や予算委員会の理事会、理事懇談会、国土交通委員会などに出席しました。

【自民党の動き】

参議院自民党の議員総会や執行部会、国会対策委員会の全体会議や正副委員長会議、国土交通部会、参議院の政策審議会の勉強会、宏池会例会などに出席しました。

【都内の動き】

3月7日(火)、宮城県建設業協会の千葉会長、廣谷副会長、深松副会長、武山専務理事、西村専務理事、東北建設業協会連合会の大槻専務理事が、今回の設計労務単価・技術者単価の改定や土木工事・業務の積算基準等の改定、復興歩掛や復興係数の継続等のお礼で、議員会館にお越しになりました。
その他、宮崎県建設業協会の藤元会長、長崎県建設業協会の根〆会長、岩手県建設業協会の向井田会長をはじめたくさんの皆さんがお礼のため議員会館にお越しいただきました。残念ながら私は予算委員会への出席等で直接お会いすることはできませんでしたが、ありがとうございました。

3月9日(木)、大学の同級生の集まりである「京二木会」に出席し、近況報告をさせていただきました。

3月14日(火)、全国建設業協会の「協議員会議」が開催され、脇雅史元参議院議員、佐藤信秋参議院議員とともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。

【地方の動き】

3月5日(日)、和歌山県日高町の冨安民浩和歌山県議の後援会事務所に伺い、地元の建設産業分野や議会関係の皆さんが参加する「冨安先生を激励する集い」に出席し、冨安先生への激励と今後のインフラ整備についてご挨拶をさせていただきました。次に、ご地元の二階俊博衆議院議員にかわり三男の伸康さんがご挨拶され、続いて冨安先生から和歌山のインフラ整備等含めた力強いご挨拶がありました。
最後に、建設産業分野を代表して地元の建設業の西さんのご発声で冨安先生の必勝に向けて頑張ろうコールを行いました。
なお、続いて地元の建設産業の皆さんと意見交換をさせていただき、特に産業廃棄物の取り扱いについてご要望をいただきました。
会場には日曜日にもかかわらず、たくさんの皆さんにお集まりいただきました。

続いて、ご地元の自治体から籔内美浜町長、松本日高町長、山名由良町長、日裏印南町長、小谷みなべ町長、久留米日高川町長にご出席いただき、冨安先生、二階伸康さんを交えて、日高地域のインフラ整備などについて意見交換をさせていただきました。
皆さん、日曜日にもかかわらずお集まりいただき、ありがとうございました。

続いて、紀美野町に伺い「国道370号(美里2バイパス)供用を祝う会」に、岸本和歌山県知事、小川紀美野町長、ご地元の二階俊博衆議院議員、石田真敏衆議院議員、浮島智子衆議院議員、尾崎県議会議長とともに出席し、ご挨拶とお祝いの鏡開きをさせていただきました。また、その後に行われた通り初めのパレードにも参加させていただきました。
今回、開通した国道370号美里2バイパスは、大角三尾川大橋を含む1.4km区間で、これにより全線2.7kmの整備が完成しました。昨年12月に完成した国吉毛原トンネルの整備とあわせて、海南市や紀美野町のみならず、和歌山市や京阪神から世界遺産の高野山方面への行き来がスムーズになり、観光面でも大きな効果が期待されます。
ぜひ、皆さんにも海南市経由で国道370号を使って高野山に足を運んでいただければと思います。よろしくお願いいたします。

その後、海南市の藤白神社の敷地内にある整備中の「鈴木屋敷」に伺いました。
「鈴木屋敷復元の会」の会長の神出勝治さん(海南地方建設業協会長)、神出海南市長、西岡良徳宮司等のご案内で3月30日に完成する予定の「鈴木屋敷」を視察させていただきました。屋敷は完成し、前庭と池泉庭園の整備が進められていました。
全国の鈴木姓のルーツが、この鈴木屋敷と言われており、平安末期ごろに熊野から藤白に移り住んできた熊野旧三家の一つの鈴木氏が、熊野信仰を広める拠点としていた場所で、源義経も熊野詣の際に滞在したとの伝承があります。
当日は、福島から鈴木夫妻が視察に来られていましたが、ぜひ、全国の鈴木さんにも訪ねていただきたいと思います。
なお、白浜空港から紀美野町、藤白神社、そして最後は関西空港までご案内いただきました坂井さん、中尾さん、日程のご調整をいただきました東原さんに感謝いたします。ありがとうございました。

3月11日(土)、兵庫県西宮市に伺い、「兵庫県議会議員北川やすとし勉強会」に出席し、日本のインフラ整備のあり方に関する講演をさせていただきました。会場には、末松信介参議院議員にも駆けつけていただき、ご挨拶をいただきました。また、西宮市議会から植田議員、田中議員が参加され、地元の建設産業界からは松田兵庫県建設業協会長、加島西宮建設業協会長などの皆様にご参加いただきました。ありがとうございました。

続いて、建設が進んでいる大阪湾岸道路西伸部を視察するため神戸市の六甲アイランドに伺いました。現地で近畿地方整備局の川村浪速国道事務所長、大西大阪湾岸道路整備推進室出張所長等と合流し、大阪湾岸道路西伸部の六甲アイランド地区の工事状況を視察しましたが、道路の中央分離帯部分にすでに橋脚が多数建設されている状況が確認できました。
また、六甲アイランド西ランプ(仮称)からポートアイランドに渡る海上部の連続斜張橋の建設予定地を視察しましたが、橋梁形式は5径間連続斜張橋(主塔4本)で、長さは約2730m、最大主径間長が約650mで連続斜張橋としては世界第一位のイギリスに架かるクイーンズフェリー・クロッシングと同規模とのことですので、神戸市のランドマークとして世界1位に恥じない素晴らしい橋梁を建設していただきたいと思います。

次に、尼崎市に伺い、「兵庫県議会議員黒川おさむ県政報告会」に出席し、日本のインフラ整備のあり方について講演をさせていただきました。会場には、建設業協会尼崎支部の柄谷支部長や兵庫県トラック協会の原岡会長をはじめ建設産業界、運輸業界の皆様にご参加いただきました。黒川県議は阪神湾岸地域高速道路網(西伸部・名神湾岸連絡線)整備促進県議会議員連盟の会長で、私は国会議員の議員連盟の事務局長をしており、引き続き連携して事業促進を図っていきたいと考えています。
なお、西宮市から尼崎市までご同行をいただきました国土交通省OBの安藤さんに感謝を申し上げます。ありがとうございました。

3月12日(日)、京都府宇治市で開催された「天ヶ瀬ダム再開発完成式典」に出席し、豊田俊郎国土交通副大臣、関係自治体の山下京都府副知事、三日月滋賀県知事、田中大阪府副知事、ご地元の大岡敏孝衆議院議員、西田昌司参議院議員などとともにお祝いのご挨拶をさせていただき、テープカットを執り行わせていただきました。
この再開発により、毎秒600m³の放流能力を有する日本最大級の洪水吐トンネルが新設され、ダムの治水能力を高めることになります。
式典には、施工いただいた大成建設(株)、鹿島建設(株)、(株)大林組や京都府建設業協会、建設コンサルタンツ協会、近畿建設協会など施工に関わっていただいた皆様も出席しておられ、ともに完成を祝うことが出来ました。近畿地方整備局の皆様にはご配慮ありがとうございました。
なお、式典に先立ち国土交通省近畿地方整備局の矢野琵琶湖河川事務所長にご案内いただき、地下40mにある放流施設ゲート室の内部を視察させていただきました。ありがとうございました。

次に、古林よしたか京都府議のご案内で京田辺市の都市計画道路大住草内線の予定地の視察に伺いました。現地では、上村京田辺市長、松村市議、橋本市議、久保議員に合流いただき、整備の必要性についてご説明をいただきました。

続いて、木津川市の兎本かずひさ京都府議の後援会事務所に伺い、藤原京都府建設業協会副会長はじめ相楽支部の皆様や市議会議員などの皆様にインフラ整備の重要性について講演をさせていただきました。

なお、天ヶ瀬ダム再開発完成式典以降、木津川市までご案内いただきました中井さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。

【建設分野のトピックス】

中部建設青年会議が主催する『第11回 国土をつくる人写真展』が開催され、受賞作品がHPで公開されています。
この写真展は、私が中部地方整備局長の時に中部建設青年会議の皆さんと意見交換を行った結果、社会資本整備に関わる建設現場で働く人々の姿を広く一般の方々に知っていただくことを目的として始めることとなったものです。今回の作品のテーマは『現場の巧』です。なお、第5回目から私の提案で新たに「建設産業再生賞」が追加され、授賞式に伺わせていただいたこともあります。
建設現場では色々な技能を持った方々がたくさん働いています。『現場の匠』たちの姿、そして仕事に向き合う真剣な一瞬の姿を是非ご覧ください。

『第11回 国土をつくる人写真展』
http://www.chukensei.jp/photo_exhibition/