足立としゆき夢だより【第252号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

3月になりました。比較的穏やかな日々が続いており国会議事堂周辺でも梅の花が咲き、次第に春めいた気配になってまいりました。皆さんには、いかがお過ごしでしょうか?

2月28日(火)、衆議院本会議で令和5年度予算が可決され、いよいよ参議院の方に送られてまいりました。これを受けて、3月1日(水)に予算委員会が開会され令和5年度予算の審議が始まりました。
私は、予算委員会の理事を務めておりますので、最前列の1番奥の席で審議に参加しています。基本的質疑や集中審議は、NHKのTVで生中継されていますので、お時間のある方はぜひご覧になり、応援してください。

令和5年度予算案は、総額約114兆円で、そのうち公共事業予算につきましては、令和4年度から26億円増の総額6兆600億円となっており、国土交通省では東日本大震災や大規模自然災害からの復旧・復興とともに、災害に屈しない強靱な国土づくり、ポストコロナを見据えた生産性の向上等に資するインフラの重点整備、豊かで活力のある地域の要となるまちづくり等を進めていくこととしています。

また、これとは別に、昨年12月2日に、防災・減災、国土強靭化5カ年加速化対策に約1兆2500億円、生産性の向上に約3500億円、災害復旧に約4,000億円、公共事業予算全体で合計約2兆円の令和4年度第二次補正予算を成立させており、これらにより、令和5年度も令和4年度と同程度の公共事業予算を確保できる見込みとなっています。

今後、予算委員会の理事として全力で頑張り、一日も早い成立に努めたいと考えていますので、皆様にはご支援をよろしくお願いいたします。

ところで、2月28日(火)、「令和5年度国土交通省土木工事・業務の積算基準等の改定」が公表されました。
主な内容としては、「時間外労働規制の適用への対応」として、全ての直轄土木工事における発注者指定による月単位での週休2日工事の実施や、後片付け等を就業時間に含めた標準歩掛等への反映、降雨・降雪に加えて猛暑日も作業不能日に加えた工期設定や工期延長等が行われます。
また、「円滑な施工体制の確保」として、東日本大震災や熊本地震、平成30年西日本豪雨被災地での標準作業量の補正(復興歩掛)や、間接工事費の補正係数(復興係数)の継続などが行われるほか、「共通仕様書の改定」として、週休2日取り組み状況の施工計画、完成検査、既済検査の各段階での確認などが行われます。
さらに、「その他現場情報を踏まえた改定」として、ICT施工の積算時の見積り活用も含めた適切な費用計上や、土木工事の3工種(浚渫工、砂防土砂仮締切・砂防大型土のう仮締切、橋梁検査路仮設工)での標準歩掛の新規制定、工場での製作と輸送が必要な鋼橋製作工の歩掛や副資材費、桁輸送費での燃料費を踏まえた改定のほか、設計業務標準歩掛での橋梁予備設計・詳細設計の改定等が行われます。

なお、その具体的な内容は、次の通りです。

〇令和5年度 国土交通省土木工事・業務の積算基準等の改定
http://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo08_hh_000944.html

この改定は、工事や設計業務の契約にあたり、現場の実態に応じた工期等の設定や燃料費等が円滑に反映されることにつながるとともに、2月14日(火)の設計労務単価・技術者単価の改定に続いて建設労働者の賃上げにつながる改定で、国土交通省による「公共事業の働き方改革」を進めるための環境づくりの取り組みがさらに進められることとなります。直轄工事だけでなく都道府県、政令市等の発注工事にも速やかに適用されることによって、建設産業新3Kの実現に向けた歩みが着実に進むことを期待します。

さて、最近の動向は次の通りです。

【国会の動き】

3月1日(水)、令和5年度予算の審議のため参議院予算委員会に出席したほか、本会議や予算委員会の理事会、理事懇談会などに出席しました。

【自民党の動き】

2月21日(火)、宏池会の大先輩である水落敏栄元参議院議員の「旭日大綬章受章祝賀会」が開催され、出席をさせていただきました。岸田文雄総理大臣や林芳正外務大臣、橋本聖子参議院議員をはじめたくさんの衆参国会議員の先生方が出席され、盛大な会となりました。

その他、参議院自民党の議員総会や執行部会、国会対策委員会の全体会議や正副委員長会議、政策調査会の全体会議、国土強靱化本部、国土交通部会、ITS推進・道路調査会無電柱化小委員会、参議院の政策審議会の勉強会、宏池会例会、宏池会若手勉強会などに出席しました。

【都内の動き】

令和5年3月1日から適用される「公共工事設計労務単価」、「設計業務委託等技術者単価」の引き上げを2月14日(火)に国土交通省が公表したことを受けて、日本建設業連合会の宮本会長と、全国建設業協会の奥村会長が、17日(金)にそれぞれ議員会館にお越しになり、御礼のご挨拶をいただきました。
また、2月21日(火)には、全国測量設計業協会連合会の岩松会長と全国測量設計政治連盟の野瀬会長が議員会館にお越しになり、御礼のご挨拶をいただきました。
皆さん、わざわざ足をお運びいただき、ありがとうございました。

2月16日(木)、宮崎県建設業協会の山﨑司前会長と息子さんで(株)山崎産業の常務取締役山﨑隆弘さんが、議員会館にお立ち寄りいただきました。

2月17日(金)、高知県の仁淀川河川改修の要望で、戸梶日高村長、池田いの町長、板原土佐市長が議員会館にお越しになりました。

2月20日(月)、コンサルティングエンジニア連盟の総会に出席し、「建設産業の再生とインフラの再生に向けて」と題して国政報告をさせていただきました。ご配慮いただきました村田会長、ありがとうございました。

続いて、北九州市長選挙で残念ながら落選した国土交通省出身の津森洋介さんがご挨拶にお越しになりました。将来有望な元気な青年であり、今後の活躍に大いに期待したいと思います。

2月22日(水)、全国建設業協同組合連合会が東京モード学園の協力を得て行った「建設業で働く女性のためのユニフォームデザインプロジェクト」の入賞作品の発表会が、東京モード学園でファッションショーのような形式で開催されました。ユニフォームデザインコンテストは5年ぶりで、東京モード学園の学生334名の応募があり、魅力的な作品が溢れていたと聞きます。
全国建設業協同組合連合会の青柳会長は、建設産業が「きつい、きたない、きけん」の旧3Kから、「給料がよい、休暇がとれる、希望が持てる」の新3Kに、さらにはもうひとつのK「かっこいい」を加えた新4Kをキーワードに建設産業の改革を進めておられ、「女性のチカラで快適職場」と銘打ってこのプロジェクトに取り組んでおられます。

2月24日(金)、全国の建設業の若手経営者で構成する全国建設青年会議の『第27回全国大会反省会・第28回全国大会第1回準備会』に出席し、第27回全国大会の伏見会長と第28回全国大会の籾山会長のご配慮でご挨拶の機会をいただき、令和5年3月1日から適用される「公共工事設計労務単価」、「設計業務委託等技術者単価」のそれぞれ5%アップなどの報告をさせていただきました。
第27回全国大会には広島の伏見会長のご縁もあって岸田文雄内閣総理大臣にご出席いただき大反響がありましたので、これを機に毎回、内閣総理大臣に出席いただけるような会になればと期待しています。

なお、準備会出席のため上京された兵庫県建設青年部会の徳山会長、中川顧問と、北海道建青会の岸本会長、新谷副会長、山本萌志会副会長、奈良事務局長に議員会館にお立ち寄りいただきました。ありがとうございました。

その他、中部地方整備局OBの皆さんとの意見交換会、全国海岸協会の理事会、全国防災協会の理事会などに出席しました。

【地方の動き】

2月15日(水)、栃木県鹿沼市で建設中の水資源機構の南摩ダム本体建設工事の現場を視察させていただきました。
このダムは、思川開発事業の一環として工事中の表面遮水型ロックフィルダム(CFRD)で、洪水調節、水道用水の供給、異常渇水時の緊急水補給等流水の正常な機能維持を目的とする多目的ダムで、現地では、水資源機構の金尾理事長、足達ダム事業部長、竜澤関東事業室長、福田思川開発建設所長等にご案内をいただきました。

まず最初に「思川開発導水路工事」の黒川工区立坑・黒川取水放流工の現場に伺いました。この導水路は、洪水時には各河川からダム湖へ、また渇水時にはダム湖から各河川に導水するための施設で、導水路トンネルは泥水式シールド工法で施工されており、工事を担当している鹿島建設(株)の漆崎所長にもお話を伺わせていただきました。

次に、南摩ダム本体の施工現場に伺い、ダム本体工事を視察しました。
このダムは、コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム(CFRD)で、ロック材を盛り立てた上流側をコンクリートにより覆い堤体内に水が浸透しないようにするダムで、日本のダム本体工事で本格的に採用するのは初めてです。ダム高は86.5m、堤頂長は359m、総貯水量5100万m³の中規模のダムです。
現在、ダム本体については50%程度まで盛り立てが進み、表面遮水コンクリートの打設の準備が進むとともに、選択取水設備の建設が進んでいました。
施工者である大成建設(株)の長井作業所長にもお話を伺わせていただきましたが、秋頃にはコンクリート表面遮水壁工事が開始されるとのことで、是非ともその際には再度視察をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

次に、堤体下流部に回り、施工中のダム本体や洪水吐き、減勢工、発電設備等を視察しました。まさに、工事は最盛期を迎えていました。
また、南摩ダムから下流河川への送水と逆送を兼ねた導水トンネル「思川開発送水路工事」の現場を見せていただき、トンネルボーリングマシン(TBM)で施工中の(株)奥村組の安井東日本副支社長にお話を伺わせていただきました。

なお、私自身、この思川開発事業には昭和59年の建設事業着手以来担当として何度も関わってきており、平成21年の民主党への政権交代により一旦中断となった後、検証を行って平成28年に「事業継続」を決定した、大変思い出深いプロジェクトです。関係者の皆様のご尽力で早期完成を目指して頑張っていきたいと思います。

2月19日(日)、和歌山県に伺い、自民党和歌山県連幹事長の山下直也県議の後援会事務所に激励に伺いました。山下県議には私の最初の選挙の際に担当県議として大変お世話になりました。
飛行機が遅れたこともあって事務所開きの神事は終わっていましたが、山下直也県議ご夫妻をはじめ、和歌山県建設業協会の東副会長、和歌山県測量設計業協会の鈴木会長、石井相談役など足を運んでいただいた建設分野の皆様と意見交換と激励のご挨拶をさせていただきました。

次に、和歌山県立桐蔭高校で同級生だった山本宏一市議の激励のため、後援会事務所に伺いました。事務所には、山本市議や桐蔭高校の同級生、サッカー部だった山本市議のサッカー仲間の皆さんが集まり、意見交換と激励のご挨拶をさせていただきました。

次に、自民党県連選対本部長の吉井和視県議の激励で、有田川町の後援会事務所に伺いました。事務所には、吉井県議ご夫妻や中井和歌山県建設業協会長のお声かけで有田建設業協会の皆様、江川建有会長、鈴木測量設計業協会長、石井相談役をはじめ建設産業分野の皆様がたくさんお集まりになり、意見交換と激励のご挨拶を行うことが出来ました。

その後、有田市内で行われた国道42号有田海南道路の有田市野~新堂間に架橋された有田サンブリッジの開通式に、丹羽道路局長や渡辺近畿地方整備局長は飛行機の欠航で急遽欠席となりましたが、近畿地方整備局の水野道路部長、桐蔭高校の後輩にあたる岸本周平県知事、ご地元の二階俊博衆議院議員、石田真敏衆議院議員、鶴保庸介参議院議員、世耕弘成参議院議員、浮島とも子衆議院議員等とともに出席し、ご挨拶と開通を祝してのテープカットを行わせていただきました。会場には建設に携わっていただいた建設産業分野の皆様にも多数ご出席いただきました。

なお、開通式終了後、和歌山県ではお祝いの式典などで恒例の「餅まき」が行われました。コロナ禍で近年は開催出来ていませんでしたが、久しぶりの開催でお子さんを含め近隣のたくさんの住民の皆さんにお集まりいただき、大盛況でした。
なお、この日1日、和歌山県測量設計業協会の鈴木会長にご案内をいただきました。鈴木会長は高校の後輩に当たり、ご配慮いただきありがとうございました。

2月23日(木)、千葉市で千葉県建設業協会の前会長の畔蒜毅さんの「旭日小綬章受章祝賀会」が開催され、野田佳彦元総理や熊谷千葉県知事、石井準一参議院議員、豊田俊郎参議院議員、佐藤信秋参議院議員をはじめとする方々とともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。なお、会場には440名を超える方々が出席され、久しぶりに活気溢れる祝賀会となりました。

2月25日(土)、愛知県三河地方の設楽町で建設が進められている設楽ダムにおいて、豊川の流れを仮排水路トンネルに迂回させる「転流式」が行われ、稲田中部地方整備局長、土屋設楽町長にご案内をいただき出席し、ご地元の今枝宗一郎衆議院議員、根本幸典衆議院議員、伊藤渉衆議院議員、林愛知県副知事、峰野県議、豊川水系総合開発促進期成同盟会長の浅井豊橋市長とともにお祝いのご挨拶をさせていただくとともに、リモートで転流を行うためのスイッチを押させていただきました。
転流工の施工は飛島建設(株)、呑み口部の施工は徳倉建設(株)で、いずれも関係者の皆さんが式典に出席しておられました。

本年秋頃から本体工事に着工する設楽ダムは、高さ129m、堤頂長400m、総貯水容量9800万 m³の重力式コンクリートダムで、洪水調節、流水の正常な機能の維持、水道用水や農業用水の供給を目的とする多目的ダムです。 
平成21年9月、民主党政権への政権交代に伴うダム事業の見直しにより一旦中止となり、再検証を行うこととなり、私が中部地方整備局長の際に、当時の設楽町長の横山様をはじめ流域の市町村長の皆さんから「これまで法律に基づいて何も問題なく手続きを進めてきたのに、なぜ事業を中断して再検証をやらなければならないのか」と厳しいご意見をいただきながら再検証の手続きを進めさせていただき、本省の技監の平成26年4月に、ようやく事業継続を決定して再スタートを切った思い出深い事業です。

転流は、式典会場からリモートで行われましたが、転流工の呑口では、地元の田口高校の生徒たちが地元産の木材で製作した「祝い船」に、関係者や高校生の皆さんがメッセージを書き込んだ絵馬を乗せて浮かべ、黄色いラバーダックにメッセージを書いて転流トンネルに向かって流すなどいろいろと趣向が凝らされており、早期完成に向け皆さんの思いを一つにして工事の無事を祈りました。
私も、この事業には長年係わらせていただきましたので感無量で、これからもダムの早期完成に向け頑張る旨、決意を新たにしたところです。

なお、転流式の開始前には、国土交通省の真鍋設楽ダム工事事務所長にご案内いただき、広報展示室においてプロジェクションマッピングを使ったジオラマで事業の概略説明を受けるとともに、ダムサイト付近まで移動して本体工事現場を視察させていただきました。
元所長の堀さんに終日ご同行いただきました。ありがとうございました。

2月26日(日)、島根県に伺い、まずは出雲市選出の多々納県議の後援会事務所に伺いました。この日は、朝から事務所開きが行われたばかりとのことでしたが、事務所で多々納県議と奥様、お嬢さまとお会いすることができ、激励のご挨拶をさせていただきました。
続いて、松江市選出の五百川県議のご自宅に伺いましたがご不在で、昨年の私の選挙の際にもお会いした奥様にご挨拶をさせていただきました。

続いて、松江市に移動し、島根県建設業協会と建設産業団体連合会による「丸山島根県知事との意見交換会」に、建設業協会の平塚会長と建産連の中筋会長にご案内いただき出席しました。
丸山知事は、今回が2回目の選挙ですが、昨年の私の選挙戦の最中に出雲市と松江市の2会場で応援をいただいたご縁で参加させていただきました。
意見交換会では、平塚会長のご挨拶に続き、私から丸山知事への激励のご挨拶をさせていただき、続いて丸山知事から4年間の取組とこれからの県政への意気込み、建設産業に対する思いなどを交えて県政報告をいただき、その後の意見交換で森本建築技術協会長、和田測量設計業協会長、徳畑隠岐地区建設業協会長などから高速道路のミッシングリンクの解消や4車線化の推進、建築物の耐震化やまちづくりの推進、人手不足対策で高校・高専・大学等の土木・建築分野の強化、離島での災害対策等について丸山知事への要望がありました。
次に、丸山知事に島根県建設業協会 平塚会長、建設産業団体連合会 中筋会長、土木施工管理技士会 原会長、建設業協会青年部会 岩﨑部会長から推薦状の手交が行われ、私からも『為書き』の手交を行わせていただきました。
会場には、国土交通省OB会「建設21世紀の会」から藤原相談役と新宅会長、そして終日同行いただきました建設業協会の山岡専務理事、国土交通省OBの原田さんにも出席いただきました。ありがとうございました。