足立としゆき夢だより【第243号】をお届けします
皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。
10月3日(月)に開会した第210回臨時国会も中盤を迎えています。皆様には、いかがお過ごしでしょうか?
10月28日(金)、国と地方自治体、民間投資をあわせた事業規模約71兆6千億円の「総合経済対策」が、閣議決定されました。
地方支出や財政投融資を入れた財政支出総額は約39兆円、2022年度第2次補正予算案の一般会計は29.1兆円とされています。
一方、これを踏まえ、11月8日(火)に令和4年度第2次補正予算案が閣議決定されました。
内容としては、①物価高騰・賃上げへの取組、②円安を活かした地域の稼ぐ力の回復・強化、③新しい資本主義の加速、④防災・減災、国土強靭化の推進など国民の安全・安心の確保、⑤今後への備え、の5つの柱からなっています。
このうち、公共事業予算は約2兆円となっており、令和3年度補正予算と同規模を確保しています。公共事業予算の内容としては、災害復旧が約4000億円、国土強靭化が約1兆2500億円、生産性向上が約3500億円となっており、国土強靭化についても令和3年度と同規模を確保することができました。
財務省と国土交通省の間で厳しい折衡が続いていると聞いていましたので、皆さんの期待を集めていた国土強靭化予算が令和3年度と同規模を確保できたことにつきましては、これまで様々な場で訴えてきたことが実を結んだものと安心をいたしました。今国会で早期成立を果たし、皆さんの手元にできるだけ早く事業を届けたいと思いますのでご期待ください。
【国会の動き】
参議院の本会議、予算委員会、国土交通委員会、災害対策特別委員会などに出席しました。
【自民党の動き】
10月25日(火)、党本部で開催された「測量設計議員連盟第11回総会」において、議員連盟の役員改選が行われ、会長の田中和德衆議院議員のもと、引き続き顧問と新たなPTである「業務領域拡大PT」の事務局長を務めることとなりました。よろしくお願いいたします。
11月1日(火)、「下水道事業促進議員連盟総会」に出席し、地方公共団体からヒアリングを行いました。私の実家のある福知山市から大橋市長にご出席いただき、福知山市の下水道事業の現状と課題についてご紹介をいただきました。ありがとうございました。
11月10日(木)、自民党組織運動本部による「予算・税制に関する政策懇談会」において、建設関連団体からヒアリングを行いました。全国建設業協会、日本建設業連合会、全国中小建設業協会、日本道路建設業協会、日本橋梁建設協会、プレストレスト・コンクリート建設業協会、全国建設業協同組合連合会、全国測量設計業協会連合会、建設コンサルタンツ協会、全国地質調査業協会連合会、全国生コンクリート工業組合連合会、全国建設産業団体連合会などから、公共事業予算の確保や税制改正などについてご要望をいただきました。
その他、参議院自民党の執行部会、議員総会、国会対策委員会の全体会議や正副委員長会議に出席するとともに、不安に寄り添う政治のあり方勉強会、都市公園緑地等整備促進議員連盟、責任ある積極財政を推進する議員連盟、水力発電促進議員連盟などの会議に出席しました。
【都内の動き】
10月25日(火)、「中部直轄河川治水懇談会」に、衆参国会議員の先生方とともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。かつて整備局長として勤務させていただいたブロックであり、懐かしい首長さんがたくさんおられました。
次に、香川県の池田豊人知事が要望活動で議員会館の事務所にお越しになりました。国土交通省の後輩でもあり、私も四国地方整備局長として香川県で勤務した経験もあり、しっかり応援させていただきたいと思います。
続いて、「国道33号整備促進に関する意見交換会」に、尾﨑正直衆議院議員や山本順三参議院議員をはじめとする地元国会議員の先生方や愛媛県、高知県の沿線自治体の首長さんとともに出席し、国道33号の整備の重要性等について意見交換をいたしました。
10月26日(水)、「東北治水事業に関する意見交換会」に出席し、東北水連会長の木幡福島市長、東北ダム連の高橋横手市長のご挨拶に続いて、東北選出の衆参国会議員の先生とともにご挨拶させていただきました。
私からは、今年の豪雨災害の際にも、防災・減災、国土強靭化で整備を進めてきた効果が顕著であったこと、岩木川流域の浅瀬石川ダム・津軽ダム、最上川流域の白川ダム・長井ダム・寒河江ダムなどのダムの効果が大きかったことなどをお話しし、治水対策の推進の必要性を訴えさせていただきました。
10月31日(月)、熊本県建設業協会の阿蘇支部、上益城支部から岩本前副会長、杉本阿蘇支部長、高村上益城支部長をはじめ幹部の皆さんが要望書を持って議員会館の事務所にお越しになり、その後、ご地元の坂本哲志衆議院議員を交えて意見交換をさせていただきました。
11月1日(火)、「下水道事業促進全国大会」に出席してご挨拶をさせていただきました。かつて建設省・国土交通省で一緒に勤務した下水道協会の大森岡山市長にはご配慮いただき、感謝を申し上げます。
11月2日(水)、「全国治水期成同盟会連合会令和4年度秋季理事会」が開催され、脇雅史会長とともに副会長として出席させていただきました。
委員の大分県の土居竹田市長から、11月7日に竣工式を迎える玉来ダムについてご紹介がありました。このダムは、昭和57年7月と平成2年7月の2度の水害を踏まえ、「竹田水害緊急治水事業」として稲葉ダムと玉来ダムの2ダム1事業で事業化されたもので、稲葉ダムは平成22年に完成しましたが、玉来ダムは建設の準備を進めていた平成21年に政権交代に伴うダム事業の再検証の対象になってしまい、検証に伴う遅れによって平成24年7月の九州北部豪雨により沿川に大きな被害を生じてしまいました。
稲葉ダム下流は、すでに完成していたダムにより守られましたが、残念なことに玉来ダムの流域ではダムが完成しておらず、大きな被害がでてしまいました。
なお、今年の台風14号の出水の際にはダムが完成し、試験湛水を開始していましたので、7日間で満水になりましたが、大きな効果を発揮したとのことでした。まるで、令和元年の台風19号の際の利根川水系の八ッ場ダムと同様の効果と考えられます。やはり、やるべき事業はやる、そのことが大事だと再認識いたしました。
続いて、「令和4年度都市基盤整備事業(街路・連続立体交差・土地区画整理・市街地再開発)推進大会」に出席し、斉藤鉄夫国土交通大臣のご挨拶のあと、ご紹介をいただきました。
次に、「東京管工機材商業協同組合 創立75周年記念祝賀会」に、向山理事長、橋本管機連会長にご案内いただき出席し、ともに管機連の顧問を務めさせていただいている牧原秀樹衆議院議員とともにご挨拶をさせていただきました。なお、乾杯のご発声は大学で同期の粕谷全管連専務理事でした。
11月8日(火)、「社会資本整備を考える首長の会」に佐藤信秋参議院議員と共に出席し、ご挨拶をさせていただきました。30名を超える首長さんが出席しておられ、様々な意見交換を行うことができました。
11月9日(水)、京都府の西脇知事から令和5年度政府予算等に関する重点要望の説明があり、西田昌司参議院議員など地元の国会議員の先生方とともに出席しました。
私からは道路整備等や防災面の取り組みについて感謝を申し上げるとともに、大阪関西万博へのアクセスの改善とJR山陰本線の駅周辺の活性化等について要望させていただきました。
続いて、「安全、安心の道づくりを求める全国大会」に斉藤鉄夫国土交通大臣や古賀誠元衆議院議員、数多くの衆参国会議員の先生方とともに出席し、ご紹介をいただきました。800名を超える首長さんがご出席で壮観でした。
【地方の動き】
10月24日(月)に亡くなられた元長野県議会議員の今井勝幸さんの葬儀に、10月26日(水)参列いたしました。生前は中部地方整備局長の頃から大変お世話になり、特に前回選挙の折には親身になって応援をいただきました。改めて、そのご厚情に感謝し、ご冥福をお祈り申し上げます。
10月28日(金)、札幌市で開催された全国建設業協会の「北海道地域懇談会」に佐藤信秋参議院議員とともに出席し、ご挨拶と意見交換をさせていただきました。私からは、調整が進んでいる補正予算の動向についてもお話しをさせていただきました。国土交通省OBの関さんにご同行いただきました。
10月29日(土)、高知県梼原町に伺い、三嶋神社で伝統の津野山神楽を見させていただきました。その後、私が局長として勤務させていただいた四国地方整備局のOBの皆さんとご当地の伝統行事「神祭」の催しの一環として懇談会を開催していただきました。
梼原町でカルスト台地の直下で直轄の権限代行により施工した地芳トンネルの関係者が集まりましたので、昔話に花を咲かせることができました。ありがとうございました。
10月31日(月)、国土交通省関東地方整備局のOBが構成メンバーの「R&Rクラブ」の会合がさいたま市で開催され、関東地域づくり協会の奥野理事長のご挨拶に続いてインフラ整備の今後の動向についてお話をさせていただくとともに、意見交換をさせていただきました。皆さん、活発なご意見、ありがとうございました。
11月3日(木) 、令和元年10月の火災で焼失した「首里城正殿の復元整備工事起工式」に、岡田直樹沖縄担当相はじめ20人の国会議員や玉城デニー沖縄県知事、沖縄総合事務局の畠中次長、坂井開発建設部長、施主である清水建設の井上社長らとともに出席し、ご紹介をいただきました。
また、正殿に使用する国頭村産の「御材木」オキナワウラジロガシのノミ入れとくす玉開披が行われ、私もくす玉開披に参加させていただきました。
2026年秋の完成を予定しているとのことですので、ぜひ竣工式にも参加したいものです。それまで、工事の安全施工をよろしくお願いいたします。
その後、沖縄本島北部の今帰仁(なきじん)村の古宇利(こうり)島と名護市の屋我地島を結ぶ「古宇利大橋」を視察しました。2005年2月に開通した全長1,960mの橋で、両側にはエメラルドグリーンの海が広がり、観光客をたくさん集めていました。
続いて、沖縄県名護市の沖縄総合事務局が管理している羽地(はねじ)ダムを視察しました。ダム高65.5m、目的が洪水調節、灌漑用水の補給、水道用水の供給で、照明設備が側方照明のなかなかおシャレなロックフィルダムです。かつて神奈川の宮ヶ瀬ダムで一緒に働いた中薗さん、三田美さんにご案内いただきました。
11月4日(金) 、熊本県の南阿蘇村と大津町にまたがり国土交通省九州地方整備局が建設中の立野ダムに伺いました。
立野ダムは、阿蘇のカルデラを流れる白川と黒川の合流点から1kmほど下流に建設中の洪水調節専用の流水型ダムです。一般的な貯水型ダムとは異なり、平常時は水を貯めず通常の河川のように水を流し、なお、洪水時にダムへの流入量が増えた場合に貯水して下流への流量を調節するダムです。ダムは堤高約90m、堤頂長約200m、堤体積約40万m³の曲線重力式コンクリートダムです。
堤体工事は、現在約8割まで達しており、最盛期を迎えていました。放流水を流す洪水吐の中を通らせていただき感激でした。
現場では、九州地方整備局立野ダム工事事務所の甲斐所長、施工を担当している西松建設の現場代理人の岩川所長、高橋土木部長等にご案内いただきました。なお、岩川所長は以前高知県の横瀬川ダムの所長をしておられた際にも大変お世話になりましたので、ご縁を感じました。
なお、国土交通省OBの山本さんにご同行いただきました。
なお、熊本に戻る途中、菊陽町で建設中の台湾の大手半導体メーカー「TSMC」の工場建設現場を見させていただきました。鹿島建設が工事を担当しており、大型クレーンが林立する現場の姿に大変驚きました。
11月4日(金) 夕方、熊本市内で開催された「熊本県建設業協会青年部設立30周年祈念祝賀会」に、県選出の松村祥史参議院議員、馬場成志参議院議員、西野太亮衆議院議員、林国土交通審議官、亀崎県土木部長、吉田自民党青年部長、土井建設業協会長とともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。
有田康弘青年部会長から将来に向け「若さと情熱と行動力」を心に、魅力ある建設産業を創っていきますと力強いご挨拶があり、感激しました。
11月5日(土) 、長野県伊那市長谷の戸草ダムの建設予定地を、地元の宮下一郎衆議院議員や白鳥伊那市長とともに視察しました。
戸草ダムは、私が河川局開発課の課長補佐として平成2年に建設に関する基本計画の告示を行い事業化しましたが、平成13年に田中長野県知事の脱ダム宣言等で計画が大きく変更になり、平成20年に天竜川の河川整備基本方針を水管理・国土保全局河川計画課長として策定した際にはダムは計画上残ってはいましたが、その後の民主党政権下のダム検証を経て中止に至ったものです。
現地では、国土交通省の佐藤天竜川上流河川事務所長、岩田三峰川総合開発工事事務所長にこれまでの経緯等の説明いただき、また、長年ダム計画に関わって来られた中山長谷地域対策協議会長と織井三峰川みらい会議顧問からもダム建設に向けた地元の住民の思いなど貴重なお話を伺うことができました。
近年の豪雨災害の状況をみると、地球温暖化の影響もあって、令和元年に戸草ダム下流の美和ダムが緊急放流を余儀なくされ、その翌年には下流の三峰川が河岸浸食で堤防決壊寸前になるなど、上流に洪水を貯留できるダムが必要と考えられ、天竜川流域の総合的な治水対策という観点でみても戸草ダム建設は必要であると改めて想いを強くしました。
なお夕方、翌日の式典に先立ち、美和ダムの「ストックヤード施設」を視察させていただきました。稲田中部地方整備局長、舟橋河川部長にも合流いただきました。
美和ダム貯水池に設けたストックヤードは、ダム長寿命化の目的で建設した世界初の「湖内堆砂対策施設」です。ストックヤードは、長さ220m.幅40メートル、高さ5.5メートルのコンクリート構造物で、貯水池内に溜まっている土砂を送泥管で送り込み一時的に貯留し、出水時にダム西側の土砂バイパストンネルへ向けて洪水とともに流し、湖内の土砂堆積を軽減する施設です。これにより美和ダム湖内の堆積土砂の軽減を図ることができる素晴らしい施設です。
11月6日(日) 、長野県伊那市高遠で開催された「美和ダム再開発ストックヤード完成式」に出席し、稲田中部地方整備局長、白鳥三峰川総合期成同盟会長(伊那市長)のご挨拶に続いて宮下一郎衆議院議員とともにご挨拶させていただき、くす玉開披にも参加させていただきました。会場には期成同盟会の各市町村長、地元各県議、市議も出席されておりました。
なお、式典では地元「長谷中学校」3年生の皆様に「南アルプス太鼓」を披露していただきました。大変勇壮で素晴らしい演奏に感動しました。
その後、中部地方整備局飯田国道事務所の大口所長のご案内で、宮下一郎衆議院議員、稲田中部地方整備局長とともに、三遠南信自動車道の「青崩峠道路」の工事現場を視察させていただきました。飯田市側が小嵐トンネル本坑工事で五洋建設が担当し、浜松市側が池島トンネル本坑工事で安藤・間が担当しています。中央構造線に近いため地質的にも大変な難工事ではありますが、残り350m程度というところまで工事が進んできていると伺いました。中部地方整備局長として担当してきたトンネル工事で、紆余曲折はありましたが、何とか早期貫通するよう願っています。
11月7日(月)、大阪で開催された国土再生クラブと建設ゆめクラブの近畿世話役会の総会に佐藤信秋参議院議員とともに出席し、講演と意見交換をさせていただきました。近畿は整備局の企画部長として勤務したところでもあり、たくさんの仲間と久しぶりに意見を交わすことができました。ありがとうございました。
【事務所からのお知らせ】
11月1日(火)から、日経新聞の最終面に、日建連会長で清水建設の宮本洋一会長の「私の履歴書」が1か月にわたり掲載されています。
我々の分野から紹介されるのは珍しく、嬉しい限りです。