足立としゆき夢だより【第240号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

大型で非常に強い勢力の台風14号が日本の南海上を沖縄や九州南部方面に向けて進んでいます。今後、さらに発達することも見込まれていることから、河川の氾濫や低い土地の浸水、海岸付近の高潮、土砂災害などにくれぐれも注意していただくようお願いいたします。

さて、9月15日(木)の宏池会の会合で、会長の岸田文雄総理は、「臨時国会を10月に召集する」と表明されました。また、16日(金)のマスコミ報道では、10月3日に臨時国会を召集する方針を、政府が与党側に伝えたとされています。
いよいよ国会開会に向けて動きが活発化していくものと考えられます。

ところで、9月9日(金) 、岸田文雄総理は物価・賃金・生活総合対策本部(本部長・岸田文雄首相)を開催され、物価高への足元の追加対策として、低所得世帯に1世帯あたり5万円の給付金を配ることや、ガソリンの値上げを抑えるため石油元売りに配る補助金の支給期限を9月末から12月末まで延長することなどを決定し、9月下旬にも新型コロナウイルス対策とあわせ3兆円半ばのコロナ・物価予備費を支出すると発表しました。

また、今回の対策とは別に、10月には「総合経済対策」を新たに策定し、その経済対策を裏付ける令和4年度第2次補正予算案を編成し、10月に始まると見込まれる臨時国会に提出することを併せて発表されました。
今後、閣僚への具体的な柱立ての指示を改めて行うこととされていますが、「物価高騰への経済対策」、「新しい資本主義の推進」、「国民の安全・安心の確保」などを中心とする施策を取りまとめるとされていますので、
「防災・減災、国土強靭化5か年加速化対策」の3年目の予算もこれに盛り込まれる見込みです。皆様には、ぜひご期待ください。

なお、その他、最近の動向は以下のとおりです。

【国会の動き】

今国会では、国会対策副委員長を拝命することとなりました。担務につきましては現時点ではまだ決まっておりませんが、気を引きしめて取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。

【自民党の動き】

参議院自民党の執行部会、国対正副委員長会議、私が所属する派閥「宏池会」の例会に出席しました。

【都内の動き】

9月 12日(月)、土木学会全国大会において、オンラインで「日本のインフラの体力診断」をテーマにパネルディスカッションが開催され、第108代土木学会長の家田仁政策大学院大学教授らとともに参加して、日本のインフラの整備水準の国際比較などについてお話しをさせていただきました。

9月13日(火)、全建の協議員会に出席し、奥村会長をはじめ全国の各都道府県の会長等の幹部の皆さんに、佐藤信秋参議院議員、脇雅史元参議院議員とともにご挨拶をさせていただきました。
その後、議員会館で富山県建設業協会の竹内会長をはじめ幹部の皆様とご挨拶をさせていただきました。
さらに、九州建設業協会の会長で鹿児島県建設業協会の藤田会長のお声かけで九州・沖縄各県の会長の皆様と意見交換をさせていただきました。ありがとうございました。

9月13日(火)、8月の猛烈な豪雨で被災したため8月12日(金)に現地調査を行った新潟県の村上市と関川村の高橋市長と加藤村長が、その後の状況報告を兼ねて議員会館の事務所に要望書持参でお越しくださいました。1日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

【地方の動き】

9月7日(水)、8月の豪雨で被災した青森県西部に伺いました。
青森空港で青森県建設業協会の鹿内会長、福士専務理事にお迎えいただき、まず、空港内の会議室で青森県の宮本県土整備部長から県内の被害状況の説明をいただきました。
続いて、被害の大きかった鰺ケ沢町役場に伺い、平田町長から鰺ケ沢町を流れる中村川の氾濫と内水により大規模な浸水被害が発生し、住宅445戸が浸水するなどの被害が発生したことのご説明をいただきました。
その後、平田町長や宮本県土整備部長にご案内いただき、鯵ヶ沢町の国道101号の浸水箇所、中村川下流部のJR五能線の鉄道橋の被災箇所、護岸の被災箇所などを視察しました。

次に、青森県の西地方建設会館に伺い、今回の災害で土のう積み、土砂撤去、災害ごみの処理など24時間体制で応急工事に当たっていただいた冨田支部長はじめ会員企業の皆様に、それぞれの現場での対応状況と現場で苦労した点等についてお話を伺い、意見交換をしました。

続いて、弘前市役所に伺い、山崎副市長はじめ市の幹部の皆様、宮本県土整備部長、山田国土交通省青森河川国道事務所長から被害状況の説明をいただきました。
今回の大雨のように、地球温暖化に伴う気候変動により水災害が激甚化・頻発化することを踏まえ、国、県、流域市町村、流域企業、住民などと岩木川水系において「流域治水」を進めることの必要性について意見交換をしました。

続いて、岩木川に架かる新鳴瀬橋で、今回の出水の状況について山田青森河川国道事務所長から説明を受けました。また、津軽ダムや浅瀬石川ダムが大きな洪水調節効果を発揮したことについて槙田岩木川ダム統合管理事務所長から説明をいただきました。
また、建設業協会中引支部の三上支部長、南副支部長から大型土のう作成・設置など、地元の建設業の皆さんの応急工事の状況についてご説明をいただきました。
次に、岩木川の川幅を広げるために引堤を行っている鶴田地区の整備状況と、架け替えた保安橋の工事の状況について、山田青森河川国道事務所長からご説明をいただきました。
終日、ご同行いただきました青森県建設業協会の鹿内会長、福士専務理事、そして各地でご説明いただきました皆様に感謝を申し上げます。

その後、新青森駅から新幹線で函館北斗駅に移動し、国土交通省OBの関さんにお迎えをいただき、函館市内で函館建設業協会の森川会長はじめ副会長の皆様や、北海道開発局OBの大寺さん、樺澤さん、渋谷さんにご同席いただき、北海道南部の今回の出水の状況やインフラ整備の状況について意見交換をさせていただきました。

9月8日(木)、国土交通省OBの関さんにご同行いただき、函館空港から札幌市の丘珠空港を経由し、釧路空港に移動し、釧路市で釧路建設業協会の白崎会長はじめ幹部の皆様、釧根測量設計業協会の橋会長はじめ役員の皆様と「北海道のインフラを語る会」を開催していただき、意見交換をさせていただきました。国土交通省OBの本田幸一さんにもご同席いただきました。

次に、車で釧路から帯広まで約123km移動して、帯広市で帯広建設業協会の萩原会長はじめ役員の皆様と「北海道のインフラを語る会」を開催いただき、意見交換をさせていただきました。

さらに、車で帯広から富良野を経由して旭川まで約170km移動して、旭川市で旭川建設業協会の荒井会長、荒木副会長、国土交通省OBの伊藤さん、鎌田さん、柳原さんにご同席いただき、「北海道のインフラを語る会」を開催していただき、意見交換をさせていただきました。
大変な大移動となりました。

9月9日(金)、国土交通省OBの関さんにご同行いただき、三笠市桂沢にある新桂沢ダムに伺いました。富山北海道開発局札幌開発建設部長、大吉幾春別川ダム建設事業所長、また本体施工に当たった鹿島建設、岩田地崎建設、伊藤組土建のJVの皆様にご同行いただき、視察をさせていただきました。
新桂沢ダムは、旧の桂沢ダムの堤体をダム軸上に嵩上げをするダム再開発工事で、堤高63.6mの既設堤体を75.5mに11.9m嵩上げするもので、平成29年11月18日に行われた定礎式にも参加をさせていただいた思い出深いプロジェクトです。
堤高を1.2倍の高さにすることで総貯水容量を現在の1.6倍に増加させ、利水・治水機能の向上を図る効率の良い再開発事業です。
堤体の嵩上げはすでに完成しており、監査廊に入らせていただきダムの内部で新旧の堤体の継ぎ目なども視察させていただいて、しっかり接続できていることを確認させていただきました。技術力の高い素晴らしい工事であると感心しました。

次に、石狩川水系奔別川に建設中の三笠ぽんべつダムの現場に伺いました。ダムは多目的ダムから治水ダムへ目的が縮小され、平常時は貯水しない流水型の台形CSGダムとして建設されることとされており、技術提案・交渉方式(ECI方式)技術協力・施工タイプで鹿島・飛島のJVが建設することとされています。

続いて、岩見沢市で建設されている石狩川の北村遊水地に伺いました。
北村遊水地は、平常時は農地等として利用され、大きな洪水が発生した際は、越流堤から遊水地内へ石狩川の洪水を流入させ、一時的に水を貯め込んで石狩川本川の水位を下げるための施設として整備が進められています。
施工に当たっている中山組の現場代理人の馬場さんからICTなど新技術を活用した盛土工事や私も初めて体験する真空圧密ドレーン工法についてご説明をいただきました。

続いて、岩見沢市で開催された第37回北海道建青会全道会員大会に出席しました。
この大会は、北海道の建設業の若手経営者の皆さんが開催しているもので、まず、主催者の岸本北海道建青会会長から今回の大会テーマ「MOONSHOT~私たちの未来は、我々のイノベーションが創る~」を紹介する力強いご挨拶があり、続いてご地元の稲津久衆議院議員、渡辺幸一衆議院議員、佐藤信秋参議院議員とともにご挨拶をさせていただきました。
北海道建青会の皆さんの熱心な取り組みにお応え出きるよう、私も頑張って参りますので、引き続きご支援をよろしくお願いいたします。

続いて、札幌市に移動し、北海道建設業協会の岩田会長はじめ役員の皆さん、各地区会長や役員の皆さん、国土交通省のOBの皆さん合同で「北海道のインフラを語る会」を開催していただきました。
岩田会長のご挨拶に続き、佐藤信秋参議院議員とともにご挨拶をさせていただき、意見交換をさせていただきました。
北海道の2日間、ご同行いただきました国土交通省OBの関さんに感謝を申し上げます。また、広大な北海道で長距離運転をいただいた土井さん、岩本さんにも感謝申し上げます。

9月10日(土)、9月23日(金)に開業する西九州新幹線の試乗会に参加するため長崎県に伺いました。長崎空港で長崎県建設業協会の根〆会長にお迎えいただき、私と妻、本田秘書とともに、ご一緒に試乗会に参加させていただきました。
我々が乗車した新幹線「かもめ」は長崎駅を出発し、武雄温泉駅までを24分間で走行し、武雄温泉駅で折り返し長崎駅に戻りました。なお、新幹線未着工の武雄温泉〜博多間は在来線特急が運行され、武雄温泉駅のホームで乗り換えるリレー方式となっています。
試乗会では、長崎駅でご地元の大石賢吾知事、平田副知事、前農林水産大臣の金子原二郎先生、谷川弥一衆議院議員、加藤寛治前衆議院議員、近藤ちあき県議などの皆さんとともに乗車し、折り返しの武雄温泉駅からは四国新幹線の整備を推進されている高知県の山本有二衆議院議員、尾﨑正直衆議院議員、愛媛県の山本順三参議院議員、長谷川じゅんじ衆議院議員、徳島県の後藤田正純衆議院議員らが乗車され、ご一緒に長崎駅に向かいました。
「かもめ」は、真っ白と赤のカラーリングでとても美しく、全然揺れを感じることなく、非常に快適な乗り心地でした。また、長崎駅もリニューアルされ、長崎名物のお店がたくさん並んでおり、活況を呈していました。

なお、西九州新幹線の試乗会のあと、長崎港から高速艇「ジェットフォイル」に乗船し、新上五島町に伺いました。ご地元の近藤県議にご同行いただきました。
新上五島町の奈良尾港で柴田上五島建設業組合理事長にお迎えいただき、近藤県議、柴田理事長、田中副理事長、野村上五島地区生コン協同組合理事長らと意見交換会をさせていただきました。
翌9月11日(日)には、柴田理事長のご案内で島内の世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関係遺産」の頭ヶ島天主堂などを視察させていただいたあと、近藤県議の事務所で上五島建設業組合の会員企業の皆様と意見交換をさせていただきました。
終日、柴田理事長にご案内いただき、長崎に向けて高速艇で出発した有川港では上五島建設業組合の皆様にお見送りいただきました。心から感謝を申し上げます。