足立としゆき夢だより【第187号】をお届けします
皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。
9月17日(金)、自民党の総裁選挙が告示され、岸田文雄候補の選挙対策本部の発足式及び出陣式が、衆議院第1議員会館で開かれました。
選対本部長の遠藤利明衆議院議員、選対本部顧問の甘利明衆議院議員からご挨拶があったあと、岸田文雄候補から、「今の時代が求めているリーダーは私だという強い確信を持っている。」と力強い、気迫のこもったご挨拶がありました。私も、日本の舵取りを任せられるのはこの人しかないと強く感じておりますので、皆様には暖かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。
なお、選対本部は、第2回が9月21日(火)、第3回が24日(金)にも行われました。
また、総裁選の告示に先立ち、9月8日(水)、岸田文雄候補が建設関係団体にご挨拶に伺いました。それぞれの団体には、新型コロナウイルス対策をしっかり講じた上で、ご対応いただき感謝を申し上げます。
岸田候補からは、建設産業分野は大規模な災害が頻発するなか、日頃から防災の担い手として最前線で緊急対応にあたっていただいていることに感謝のお言葉があり、その活動を維持するためには安定した予算の確保が大切であること、日本の元気を取り戻す経済再生のための予算確保に向け建設国債を活用して財政出動を行い、財政の単年度主義を打破し、インフラ投資に努めたい、と力強いご挨拶をいただきました。また、各団体の皆さんから、感謝の言葉があり、岸田文雄総裁候補に対して力強い激励をいただきました。なお、訪問先は次のとおりです。
・日本建設業連合会
宮本会長、山本事務総長、小池専務
・全国建設業協会
今井副会長、山崎専務、若山常務
・建設コンサルタンツ協会
野崎会長、重永副会長、酒井副会長
・全国測量設計業協会連合会
方波見会長、野瀬政治連盟会長、岩松東測協会長、國方副会長、大島専務
・日本埋立浚渫協会
清水会長、福田副会長
なお、岸田文雄候補は、連日、党の政策討論会やTV出演、地方・団体とのリモートでの意見交換などに全力投球しておられます。私も、衆議院議員会館の選対本部に詰めて、29日(水)の投開票に向けて、岸田文雄候補のご支援を改めてお願いしていますので、よろしくお願い申し上げます。
その他、最近の動向は次の通りです。
【災害被災地調査】
8月の台風9号・10号から続いた前線による豪雨災害の調査のため、前回報告させていただいた福岡県、佐賀県、富山県、長野県、岐阜県、長崎県に続いて、今回、島根県、青森県に伺いました。
この視察で強く感じたことは、地球温暖化の影響で、これまで経験したことのないコースで台風が来襲し、これまでさほど大きな雨の降らなかった地域が大雨に見舞われ、地すべりや土石流などにより大きな被害を生じ、それに伴って主要な道路が通行止めとなり、長期間にわたり孤立した地域を生じていることです。やはり、信頼性の高い道路ネットワークを、あらかじめ整備しておくことの大切さを痛感しました。なお、大きな被害を生じた被災地の緊急復旧には国の力が不可欠であり、国土交通省の地方整備局が大きな役割を果たしていることを確認しました。
(島根県)
9月7日(火)、島根県に伺い、出雲市多伎町小田の地すべりによって国道9号とJR山陰線が被災している現場に伺いました。
現地では、国土交通省松江国道事務所の藤田所長から説明をいただきましたが、地すべりの規模は長さ100m、高さ30m、落差が3m程度で、比較的緩やかな斜面ではありますが、かなり大規模な地すべりにより、現在全面的に通行止めとなっており、松江国道災害対策協力会の建設会社の皆さんにより協定に基づく応急対策として地すべり上部の排土工事が行われていました。国土交通省と地元の建設会社の頑張りで、10月中旬には片側交互通行で開通の見込みとのことです。
なお、この区間ではJRは振替輸送となっており現在も大きな影響が出ているとのことでしたが、国道9号については山陰自動車道が供用済みであったことから、迂回路として活用されており、ダブルネットワークの効果で物流面の影響は少なく抑えられていました。
なお、現地に駆けつけていただいた出雲河川事務所の竹内所長からも、斐伊川の出水状況についてご報告をいただきました。ありがとうございました。
続いて、江の川に伺いました。平成30年、令和2年に続いて4年間で3回目の浸水被害とのことです。現地は、浜田河川国道事務所の前田所長、地元の建設業協会の今井副会長にご案内いただきました。また、浜田地区建設業協会の室谷会長、永井理事、原理事らにご同行いただきました。
まず、川平・田野地区の7軒が移転してくる防災集団移転地に伺いました。標高が驚くほど高く、まるで高速道路の工事現場のように見えました。
続いて、田津地区の大規模な浸水地域に伺いました。ここでは、2kmにわたり広範囲に浸水しており、今ではTVカメラで浸水状況を監視し、避難に役立てているとのことでした。
次に、川本町因原地区の内水被害の現場に伺いました。非常に堤防の高い地域で、今回の豪雨で過去最大の内水被害を生じており、水没したホームセンターが再三ニュースなどで取り上げられたとのことでした。
現地には、川本町の野坂町長に駆けつけていただき、被災状況について詳しくご説明いただきました。また、邑智地区建設業協会の上原会長、山口副会長、浜副会長、漆谷副会長にも合流いただきました。
続いて、美郷町港地区の防災集団移転地に伺いました。ここでは、江の川本川から離れた支川の高台に5世帯13名が移転予定の防災集団移転地が設けられるとのことです。
美郷町の嘉戸町長に駆けつけていただき、整備状況についてご説明をいただきました。なお、かなり奥まった高台に避難用の舟艇庫があることには驚きました。
その後、雲南市の三刀屋町付近の内水被害の現場に伺いました。
斐伊川水系三刀屋川の内水氾濫により、約90戸が浸水するとともに、国道54号が通行止めになったとのことです。赤羽一嘉国土交通大臣も視察されたとのことでした。足立雲南県土整備事務所長、雲南地区建設業協会の植田会長、都間理事長、香川副会長、若槻副会長、松田副理事長、常松さんにもご同行いただきました。
なお、終日、島根県建設業協会の中筋会長、山岡専務理事、国土交通省OBの原田さんに同行いただきました。感謝を申し上げます。
(青森県)
9月16日(木)、青森県建設業協会の福士専務理事にご案内いただき、8月の豪雨により被災した下北半島の現場に伺いました。
台風9号から変わった温帯低気圧の影響で、8月9日から10日にかけて下北地方を中心に大雨となり、24時間雨量が既往最大の159mmの2倍を超える369㎜を記録しました。
このため、むつ市大畑町の国道279号の小赤川橋が、大量の土砂と流木に押し流され落橋したほか、周辺の家屋が7棟全壊していました。
また、風間浦村では国道沿いの8か所で大規模な土砂崩れが発生しました。このため、12キロの区間で通行止めとなり、むつ市の赤川地区で97名、風間浦村の下風呂地区で621名、桑畑地区で100名が、7日間にわたり孤立状態となりました。漁船で救出された観光客のニュースが流れていましたので、ご記憶に残っておられる方もたくさんおられると思います。
まず、被災地の調査のため、むつ市で青森県下北地域県民局地域整備部の村舘部長、根川総括主幹に合流いただき、むつ市大畑町の国道279号の小赤川橋の落橋現場に伺いました。
落橋した小赤川橋については、国土交通省東北地方整備局が3日という驚異的なスピードで仮橋を架設し、片側交互通行で供用して孤立解消を実現していました。
現場には、宮下むつ市長に駆けつけていただき、被災状況を詳しくご説明いただきました。なお、早期供用を果たした仮橋は、宮下市長から「しもきた国土交通3日橋」と命名されていました。
また、現場の応急復旧工事を担当した大畑振興建設㈱の高橋社長、㈱熊谷建設工業の熊谷社長、山本技術課長からも被災直後の復旧作業についてお話を伺い、「現場の声」として録音をさせていただきました。私のHPに近日中に掲載されますので、ぜひ、ご覧ください。
なお、宮下むつ市長からは、小赤川橋の早期復旧と、迂回路がない国道279号について、地域住民の生活を支える命の道としてバイパス整備を進めるよう強いご要望がありました。
次に、国道279号沿いの海岸部の土砂崩れ箇所の入江橋、焼山崎~桑畑区間の現場を視察しました。治山ダムがぶっ飛んで、巨大なコンクリート塊が海岸にまで達しており、驚きました。
その後、風間浦村役場に伺い、冨岡村長、村議会の杉山議長、平井副議長から被災状況についてご説明をいただき、村長からは、宮下むつ市長と同様に国道279号の強化、砂防堰堤の整備、激甚災害指定などの要望をいただきました。
続いて、むつ市に戻り、青森県建設業協会下北支部の磯沼副支部長、杉山理事、柴田理事、高橋理事、青年部会の熊谷さんなどの皆様と意見交換をした後、土砂災害で通行止めとなったむつ恐山公園大畑線に伺いました。現地は、地元の建設業の皆さんによる道路啓開により全線で通行可能となっていました。ありがとうございます。
今回、現地をご案内いただきました県の村舘部長、根川総括主幹に感謝申し上げますとともに、ご同行いただきました青森県建設業協会の下北支部の皆様に御礼を申し上げます。
なお、福士専務には青森空港までお送りいただき、青森県建設業協会の鹿内会長にはわざわざ空港までお見送りにきていただきました。心から感謝申し上げます。
【自民党の動き】
9月9日(木)、自民党の新型コロナウイルス感染症対策本部の会合に出席し、関係省庁から感染状況やワクチンの接種状況、今後の政府の対応方針などについて、説明を受けました。
9月22日(水)にも、自民党の新型コロナウイルス感染症対策本部の会合が開催され、関係省庁から感染状況や今後の政府の対応方針などについて説明がありました。
感染者は、首都圏ではお盆明けの8月19日前後から減少をはじめ、関西圏でもその1週間後ぐらいから減少がはじまり、現在では全国的に大きく減少しています。
重症者についても、9月3日の全国2,223人をピークに減少傾向に転じ、9月21日には1,383人に大幅に減少しています。
今後、19都道府県に発令されている緊急事態宣言がどのような扱いとなるのか、関心が集まるところとなっています。
9月12日(日)、京都市内で自民党京都府連の選挙対策常任委員会が開催され、引退を表明された二之湯智参議院議員の後継候補者の選考のための選挙が行われました。
まず、候補者の吉井あきら京都市議、荒巻隆三京都府議の2名から所信表明があり、厳粛に投票が行われ、吉井あきらさんが選考されました。
私同様、来年の参議院議員選挙が本番となりますので、しっかり準備をしていただき、頑張っていただきたいと思います。
その他、宏池会在京議員懇談会、有隣会在京懇談会等に出席しました。
【都内の動き】
9月9日(木)、沖縄県中小建設業協会の理事会にWEBで参加し、来年の参議院選挙に向けて、赤嶺会長から推薦状を交付していただきました。牧野副会長にもご同席いただきました。
なお、現地で立ち会っていただいた沖縄総合事務局OBの比嘉さん、与那覇さん、沖縄県OBの末吉さんにも感謝申し上げます。
9月14日(火)、日本水中ロボット調査清掃協会の田中芳章会長、鍋島正憲監事に議員会館までお越しいただき、来年の参議院議員選挙に向けた推薦状を手交していただきました。また、業界の情勢などについてご説明をいただき、意見交換もさせていただきました。
なお、今回、協会との間を取りもっていただきました日本電設工業(株)の藪部長にもご同席いただきました。感謝申し上げます。
【地方の動き】
9月6日(月)、三重県県知事選挙の応援に三重県に伺いました。
津駅のホームを出ると、三重県第3選挙区支部長で次期衆議院議員選挙の候補予定者の石原正敬さんが、真っ黒に日焼けしてお待ちでした。私が中部地方整備局長として勤務した際に、三重県の菰野町長として大変お世話になりました。
決戦に向けて駅周辺を挨拶回りしていたところ、三重県建設業協会の水谷専務とばったり会って、私の三重入りを知ったそうです。偶然とは言え、このご縁を大切にして、石原さんの決戦に向けて私も全力で応援させていただきます。よろしくお願いいたします。
その後、三重県建設業協会に伺い、国土交通省OBの塚原さんと岡田さんにも合流いただき、山野会長のご配慮により常任理事会でお時間をいただき、国政報告と知事選への協力要請、意見交換などをさせていただきました。紀勢自動車道の整備促進などミッシングリンクの解消や高速道路の4車線化、建設分野の人材確保などについて、ご意見をいただきました。
その後、前会長の山下名誉会長と山本佐知子県議に加わっていただき、山野会長や副会長の皆さんと意見交換をさせていただきました。
続いて、建設業協会の会長を25年間務められた田村顧問が名誉会長を務めておられるケーブルテレビの㈱ZTVに伺いました。ご案内は、日本土建の田村社長にお願いしました。
まず、ZTVの田村憲司名誉会長と田村欣也社長、日本土建の田村賴一社長と面談させていただき、渋滞が顕在化している津関線の交差点改良などインフラ整備についてご要望をいただきました。その後、田村名誉会長のご配慮でZTVの幹部の皆様に、ご挨拶と知事選への支援要請をさせていただきました。
田村名誉会長は、90歳を迎えたとおっしゃってましたが、とてもお元気でかくしゃくとしておられ、驚きました。
続いて、三重県知事選挙に立候補している「一見勝之」候補の選挙事務所に激励に伺いました。一見候補はあいにく遊説中で不在でしたが、自民党県議の津田幹事長、谷川政調会長、野口県議などにお会いして、選挙情勢について伺うことができました。
続いて、県議の谷川政調会長に連絡をとっていただき、鈴木英敬知事にご挨拶に伺いました。私が中部地方整備局長をしていた、今から10年前に、紀伊半島大水害が発生し、知事とタッグを組んで対応したことを思い出しました。
今週末でご退任され、衆議院議員選挙に挑まれる鈴木知事にエールを送りたいと思います。皆さん、よろしくお願いいたします。
続いて、鈴鹿市に伺い、末松市長と面談し、北勢バイパスや四日市鈴鹿道路の整備促進に向けて熱いご要望をいただきました。
その場に、たまたま一見勝之知事候補が遊説の途中で立ち寄られ、私も末松市長とともに激励をさせていただきました。
一見候補は、鈴鹿市のお隣の亀山市の出身で、三重県のことを熟知しています。国土交通省の同僚でもあり、役所の頃からよく知っています。昨年、国土交通委員会で質問をした際には、自動車局長として力強いご答弁をいただきました。
なお、9月12日の投開票により、一見勝之さんが見事当選されました。今後のご活躍を大いに期待したいと思います。
なお、今回、ご案内をいただきました建設業協会の水谷専務理事、ご同行いただきました国土交通省OBの塚原さん、岡田さんに感謝申し上げます。
9月11日(土)、大阪の伊丹空港を経由して兵庫県豊岡市のコウノトリ但馬空港に到着し、空港の会議室で新型コロナウイルス感染症対策を万全に講じた上で開催された衆議院議員の谷公一先生を囲む意見交換会に参加させていただきました。会には、兵庫県北部の但馬地区建設産業振興会の幹部の皆さん、兵庫県建設業協会豊岡支部の中川支部長、浜坂支部の伊藤支部長、南但支部の福井支部長などにご参加いただきました。
建設振興会の川嶋会長から開会のご挨拶があり、続いて私から自民党総裁選での岸田文雄宏池会会長への支援のお願い、近々見込まれる衆議院議員選挙における谷先生への支援のお願いなど、ご挨拶をさせていただきました。
続いて、谷先生から今後の国政の動きなど含めて詳しくお話があり、決戦へ向けての決意のご挨拶がありました。皆様からは「今後も谷先生には、但馬地域の振興のために代表として頑張っていただきたい」などのご意見が多数あり、谷先生への推薦決議がなされました。
なお、兵庫県北部の朝来市が私の母の出身地でもあり、皆さんには日頃から大変お世話になっています。
続いて、京都府北部の綾部市に伺い、新型コロナウイルス感染症対策を万全に講じた上で、京都府建設業協会の北部5支部の皆さんに、衆議院議員の本田太郎先生を囲む意見交換会を開催していただきました。会には、綾部支部の青松支部長、福知山支部の前田支部長、舞鶴支部の森下支部長、宮津支部の安田支部長、京丹後支部の森支部長にお集まりいただきました。
まず、京都北部5支部会の森下会長からご挨拶があり、続いて私から、但馬地区と同様に総裁選へのお願いと本田先生への支援要請を含め、ご挨拶をさせていただきました。本田先生からは、谷垣先生から引き継がれた京都5区への思いや今後の選挙に向けた決意のご挨拶がありました。
私は、京都府福知山市夜久野町に実家があり、現在も母が暮らしておりますので、地元選出議員同様、皆さんにいつも暖かく接していただき感謝を申し上げます。
なお、コウノトリ但馬空港から京都北部の綾部市までは、福知山市在住で国土交通省OBの芦田さんにお送りいただきました。ありがとうございました。
9月14日(火)、埼玉県浦和市の埼玉県建設業協会の本部に伺い、まず、正副会長会議で意見交換をさせていただきました。伊田会長からのご挨拶のあと、私から自民党総裁選挙について支援のお願いと、その後見込まれる衆議院議員選挙における支援についてお願いをさせていただきました。
引き続き、会場を移して常任理事会で、伊田会長のご挨拶のあと、私から近況報告と合わせて国政報告をさせていただきました。意見交換では、市町村などの公共事業への裏負担が事業実施のネックになっていること、品確法の徹底が行き届いてない市町村がかなりあることなど、ご意見をいただきました。市町村の裏負担に関しては交付金や補助金の自治体負担分については国土強靱化債などの支援措置があるので上手く利用いただきたいこと、品確法の市町村への徹底については従来からの課題であり、品確法も改正したので引き続き強化していきたいなど、お話をさせていただきました。
今回、コロナの影響下であるにもかかわらず、正副会長会議や常任理事会にあたり万全な感染対策を講じた上で、貴重なお時間をとっていただきまして、伊田会長、野川専務理事はじめ役員の皆様に感謝申し上げます。
なお、国土交通省OBの川西さん、佐藤さん、埼玉県OBで大学の同級生でもある柳澤さんにもご出席をいただきました。ありがとうございました。
9月15日(水)、日本が開発したダム施工技術である「台形CSGダム」として日本最大の大きさの秋田県の成瀬ダムの現場に伺いました。
現地では、国土交通省成瀬ダム工事事務所の花篭所長、成瀬ダム堤体打設JV工事事務所の奈須野所長、成瀬ダム原石山採取JV工事事務所の池田所長、成瀬ダム本体工事事業監理業務を行っている東北地域づくり協会の木内さんなどにご案内いただきました。
まずは、KAJIMA DX LABOと呼ばれているパビリオン「土木の未来体験館」でAR·VRやパネルを活用し、成瀬ダム工事の概要やダム本体施工技術として鹿島建設が導入したA4CSEL(クワッドアクセル)について、インフォメーションレディの荒川さんから説明を受けました。
続いて、「土木の体験未来館」の展望デッキから自動運転技術A4CSELによる施工について本体JVの奈須野所長から説明をいただきました。
ダンプトラックによりおろされた硬練りコンクリートのようなCSGをブルドーザーで敷き均らし、振動ローラで締め固め、章動ローラで仕上げるという作業が、全く無人の状態で進められていました。
私自身、RCD工法のダムを建設省・国土交通省時代に2現場経験しており、台形CSG工法とよく似た作業形態でもあることから、この無人化施工には大変驚きました。
その後、打設面に移動し、間近で自動運転の状況を見させていただきました。
最大23台のダンプトラック、ブルドーザー、振動ローラなどの重機が自動運転で稼働していましたが、無人の重機が整然と作業している状況や、熟練オペレーターの操作データを基にしたプログラムが組み込まれて行われている巧みなブルワークには驚きました。
続いて、堤体材料となるCSG材やコンクリート骨材の採取、製造などについて、原石採取工事現場で池田所長に説明いただきました。
なお、この現場の工事課長代理の明渡さんは、和歌山県の桐蔭高校の後輩で、昨年に続いてご案内をいただきました。ありがとうございました。
なお、秋田空港から成瀬ダムそして一関駅までご同行いただきました東北地域づくり協会の畠山さん、土田さんに感謝申し上げます。
9月16日(木)の朝、前夜秋田から移動してきて宿泊した青森市内のホテルに、東北地域づくり協会青森支所長の高橋さん、秋田の玉川ダムで一緒に仕事をした調査役の船木さん、旧知の長内さんにお越しいただき、出発まで意見交換させていただきました。早朝からありがとうございました。
【建設分野のトピックス】
9月7日(火)、バイデン米大統領は大型ハリケーン「アイダ」に伴う豪雨で大規模な水害に見舞われた米東部ニュージャージー州とニューヨーク州を訪れました。バイデン大統領は前週にもアイダによる大きな被害が出た南部ルイジアナ州を視察しています。
バイデン大統領は、「米国中で気候変動の影響による自然災害が起きている。状況がさらに悪化する前にできることがある」と述べ、気候変動対策とインフラ整備による国土の強靭化が急務だと強調しました。
バイデン大統領が相次いで災害現場に足を運んでいるのは、連邦議会で現在審議中であるインフラ投資法案の成立に向け、国民の支持を得る機会になるとの考えがあるためです。
道路や橋などを含むインフラ整備に5年間で1兆ドル(約110兆円)を充てるとする同法案に対しては、財政赤字拡大などへの懸念から野党・共和党や与党・民主党の一部に反対論も根強くあります。
またバイデン大統領には、大きな被害をもたらした2005年のハリケーン「カトリーナ」への稚拙な対応を批判され求心力が低下した共和党のブッシュ政権の二の舞を避けたいとの思惑もあります。ルイジアナ州を視察した3日には「カトリーナの時よりも早く復興を進める」と語りました。