佐賀県 台風9号・10号から続いた前線による豪雨災害の調査-3

8月24日(火)、佐賀市の弘学館中学校・高校の西側を流れる金立(きんりゅう)川の砂防堰堤の建設現場に伺いました。
県の佐賀土木事務所の川口所長と現場の施工を担当している松尾建設の西元土木本部長に現地で説明をいただきました。建設業協会佐賀支部の野田支部長にも駆けつけていただきました。
ここでは、砂防堰堤の工事が9割方進んでいましたが、竣工前であるにもかかわらず今回の大雨により流出してきた大量の土砂を貯め込み、下流の被害を軽減したことが確認できました。土砂を鋼製スリットの高さまで約7千㎥ほど貯め込んだと聞きました。
これは、令和元年の19号台風で、試験湛水中ではありましたが八ッ場ダムが大量の水を溜め込み、下流の利根川の洪水被害を軽減させたことを彷彿とさせる「砂防版八ッ場ダム」とも言える事例と考えられました。この効果について、広く市民の皆さんにも知っていただきたいと思います。