足立としゆき夢だより【第183号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

7月12日(月)、東京では4度目となる緊急事態宣言が発令されました。これに伴い、東京オリンピックの競技について無観客を基本とする方針が出されました。大変残念なことです。このところの首都圏の感染者の拡大傾向を見るとやむをえないこととは思いますが、オリンピックを迎えるに当たりこのような事態となったことは残念でなりません。
早期に感染が落ち着くよう皆さんとともに、頑張っていきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。

さて、静岡県熱海市の土石流災害につきましては、警察、消防、自衛隊、海保などの懸命な救助活動が続いていますが、大量の軟弱な土砂やがれきに阻まれ、大変厳しい状況が続いています。その活動には心から感謝を申し上げます。二次災害に留意しつつ、引き続き行方不明者の捜索活動をよろしくお願いしたいと思います。

7月7日(水)、自民党の災害対策特別委員会の今村雅弘委員長、佐藤信秋委員長代理、伊藤忠彦事務局長とともに、今回の豪雨により被災した静岡県東部に現地調査に伺いました。
まず、熱海市役所に伺い、斎藤熱海市長、県議会の杉山自民党県連常任顧問やご地元の藤曲県議をはじめ県議の皆さん、市議会の越村議長をはじめ市議の皆さんから、被災状況の報告とご要望を伺いました。
現地では、とにかく二次災害に留意して救助活動を最優先で行うよう要請がありました。また、被災された市議からは、映像で見た大規模な土石流は実は4波目と伺い驚きましたが、土石流の発生メカニズムの早期解明が必要と考えられました。また、止まっている道路や水道などのライフラインの早期復旧が求められました。
さらに500人を超える避難者がホテルを活用されていると伺い、その取り組みは評価されるものの、ホテル代の負担など費用の問題について懸念の指摘があり、避難者への支援が要請されました。なお、風評被害で全く影響のないホテルや旅館もキャンセルが相次いでおり大変困っているとのお話もあり、その対策が求められました。

続いて、土石流災害の現場に伺い、被災状況や行方不明者の捜索状況などを見させていただきました。現地は道路が被災し一般の車両は通行止めで、陸の孤島状態となっていました。警察・消防・自衛隊の皆さんが1,100人体制で泥まみれで捜索活動に頑張っておられ、頭が下がる思いでした。なお、現地には捜索犬も派遣されていましたが、軟弱な土砂にその体もほとんど埋まってしまうような厳しい状況でした。
今後どのように復旧していけばいいのか、判断がつかない状況であると、皆さんお話しをされていました。

次に、沼津市の沼津河川国道事務所に移動し、頼重沼津市長、関清水町長、県議の皆さん、市議・町議の皆さんから状況報告とご要望を承りました。
沼津でも、黄瀬川の橋梁の被害をはじめ、家屋の流出や300戸を超える浸水被害が発生するなど、大きな被害を受けているので、熱海と一体的に激甚災害指定を受けられるようにしてほしいとの要請を受けました。
また、黄瀬川大橋の被災現場に伺い、その被災の状況を間近で見させていただきましたが、旧国道1号に架かる重要な橋であり、住民生活や産業活動など通行止めで大きな影響を受けていることから、早期復旧を強く要望されました。

7月8日(木)には、参議院災害対策特別委員会の理事懇談会が開催され、冒頭に黙祷をしたあと、熱海市の土石流をはじめ静岡県東部の水害・土砂災害について、内閣府防災や国土交通省をはじめ関係省庁から報告をいただきました。
その後質疑に入り、私から①最優先で行われている行方不明者の捜索にあたりどのような安全確保対策を講じているのか、②今後の復旧に当たって土砂やガレキの除去に重機の活用が不可欠と考えるが建設業とどのような連携をとっているのか、質問させていただくとともに、国土交通省に対して、できるだけ早期に土石流のメカニズムを解明すること、県には手に負えない大規模災害であり国が主体的な支援を行うこと、などをお願いしました。

一方、7月10日(土)、鹿児島、宮崎、熊本の3県で大雨特別警報が発表されました。梅雨前線に伴い線状降水帯が発生した影響で、鹿児島県の川内川流域などで浸水被害などが発生しましたが、昨年の球磨川の水害のような激甚な被害にまでは至りませんでした。
これは、平成18年の川内川流域の梅雨前線による水害を受けて、鶴田ダムの再開発や曾木(そぎ)の滝、推込(しごめ)の二本の分水路、堤防の整備や河床掘削、輪中堤の整備など様々な河川整備手法を駆使して、約1,100億円にのぼる事業費を投入して大規模な河川整備を行ってきた成果だと考えています。私も、激特事業の完成の式典や鶴田ダムの再開発の運用開始の式典に出席をさせていただいたことを思い出しました。
なお、川内川の鶴田ダムは、10日8時30分のダムへの最大流入量を約2割に押さえ込み、下流の宮之城基準点で約3.45mの水位を低下したと試算されています。また、その後、異常洪水時防災操作に移行する水位に達したにも係わらずギリギリまで下流の流量を押さえる効果も発揮しました。ダムの操作を担当した国土交通省職員に感謝を申し上げます。

その他、最近の動向は次の通りです。

【自民党の動き】

7月8日(木)、自民党の災害対策特別委員会の今村雅弘委員長、佐藤信秋委員長代理、伊藤忠彦事務局長とともに、静岡県の熱海市、沼津市の被災現場を調査した件について、二階俊博幹事長にご報告に伺いました。

7月8日(木)、私が所属する派閥のセミナー「宏池会と語る会」が都内で開催されました。来賓として清和政策研究会の細田博之会長、志師会の二階俊博幹事長、有隣会の中谷元代表世話人らがご挨拶をされ、メインの講演は岸田文雄会長が務められました。私は、コロナ対策で複数設けられた別室の案内役を務めさせていただきました。ご参加いただきました皆さん、ありがとうございました

その他、参議院の国会対策正副委員長会議、執行部会、政策審議会の会議、政調全体会議などに直接あるいはWebで出席しました。また、遠藤利明先生の政経セミナーに伺い、ご挨拶をさせていただきました。

【都内の動き】

7月6日(火)、栃木県建設業協会理事会が開催され、Webで参加し、谷黒会長から、参議院議員選挙に向けての推薦状をいただきました。ご支援ありがとうございます。

7月7日(水)、広島県建設工業協会の檜山会長が参議院議員会館にお見えになり推薦状を手交していただきました。わざわざお越しいただきありがとうございます。

【地方の動き】

7月9日(金)、兵庫県に伺い、尼崎市から姫路市まで移動しながらコロナ禍の建設産業の現状や今後の動向について、兵庫県建設業協会各社の社長をはじめ幹部の皆様や社員の皆様と意見交換をさせていただきました。
伺ったのは、㈱柄谷工務店、㈱松田組、㈱新井組、日本海工㈱、㈱岡工務店、窪田工業㈱、㈱三木組、山陽建設㈱で、残念ながら予定していた協同建設㈱には熱海の土石流の影響で新幹線が40分遅れたため、立ち寄ることができませんでした。お詫び申し上げます。
また、山陽建設㈱では播磨地域臨海道路の要望などで地域の自治会の方々にもご出席いただきました。ありがとうございました。
なお、兵庫県知事選に出馬しているさいとう元彦候補の選挙事務所にも立ち寄り、奥様、お父様に激励のご挨拶をさせていただきました

続いて、全国測量設計政治連盟の野瀬会長、兵庫県測量設計業協会姫路支部の所支部長のお声かけで支部総会に出席し、来年の参議院議員選挙に向けての推薦状をいただくとともに、国政報告をさせていただきました。
なお、尼崎から姫路までのご案内は近畿地方整備局OBの持田さんにお世話になりました。ありがとうございました

7月10日(土)、平成30年7月の西日本豪雨で被災した宍粟市の災害復旧記念式典に主催者の井戸兵庫県知事、福元宍粟市長をはじめ、山口壮衆議院議員、末松信介参議院議員、加田裕之参議院議員、国土交通省の東川近畿地方整備局長らとともに出席し、テープカットをさせていただきました。それに先立ち、予算確保などについて要望会も行われました。
なお、式典会場までは野瀬会長のご配慮で㈱大設の春名部長にご案内をいただきました。ありがとうございました。

続いて、兵庫県建設業協会の中川豊岡支部長のご案内で豊岡支部に伺い、兵庫県建設業協会の川嶋前会長にもご出席いただき、国政報告をさせていただくとともに、推薦状を手交いただきました。
なお、豊岡市議会の椿野議員と芹澤議員にも駆けつけていただき、ご挨拶をさせていただきました

7月12日(月)、愛媛県に伺い、愛媛県建設業協会の西岡顧問会長、久保会長にご同行いただき、県内の3ヵ所で「足立としゆき参議院議員と語る会」を開催いただきました。
まず、西条市に伺い東予地区の各支部の皆様に国政報告を行い、意見交換をさせていただきました。会には参議院議員の先輩の井原巧先生にもご出席いただき激励いただきました。井原先生は現在、衆議院議員選挙を控え、自由民主党愛媛県第三選挙区支部長として精力的に活動をされています。よろしくお願いいたします。
続いて、大洲市に伺い、南予地区の各支部の皆様に国政報告を行い、意見交換をさせていただきました。こちらの会には自由民主党愛媛県第四選挙区支部長で元愛媛県副知事の長谷川淳二さんにご出席いただきました。長谷川支部長は山本公一衆議院議員の後継として精力的に活動をされています。よろしくお願いいたします。
続いて、松山市に伺い、中予地区の各支部、建産連の各協会、国・県土木OBの皆様に国政報告を行い、意見交換をさせていただきました。なお、会の冒頭に建設業協会の久保会長と建産連の西岡会長より推薦状を手交していただきました。ありがとうございました。
各地には、西岡顧問会長、久保会長、そして四国地整局OBの中川さん、上沖さん、山田さんにご案内をいただきました。ありがとうございました

【建設分野のトピックス】

○7月2日(金)、6月28日(月)に千葉県八街市で起きた下校途中の児童の列にトラックが突っ込み児童5人が死傷する事故を受けて、赤羽国土交通大臣が2日の閣議後記者会見で、全国通学路の総点検を行う考えを示しました。
菅首相が6月30日の関係閣僚会議で指示したもので、文部科学省、警察庁と連携して点検し、安全対策が不十分な区間を特定したうえで、路面の凸部設置や速度規制の強化などを検討することとなります。

○7月5日(月)、国土交通省荒川下流河川事務所が、荒川下流域の3次元ハザードマップをインターネット上で公表しました。
都市局が行っている3D都市モデル(Project PLATEAU)を活用し、河川区域内だけでなく都市内の洪水浸水想定図も3Dでシームレスに表示することができます。
特に、浸水深を3Dで可視化することで、ご自身の敷地や建物などがどのように浸水するかイメージしやすくなり、洪水リスクを自分ごととしてとらえて、水害時の行動につなげることができるようになります。これによって、流域治水への理解を深めることにも役立つと考えます。
国交省は2025年度までに全国の直轄河川で3次元化を計画しており、今後、4月に立ち上げた荒川DX勉強会を通じて、日本建設業連合会、東京建設業協会、建設コンサルタンツ協会、東京都測量設計業協会、全国地質調査業協会など関係団体と連携して議論を深めていくこととしています。

荒川3D洪水浸水想定区域図(下流域)
https://experience.arcgis.com/experience/a14b9a7cee8943889babc2096f5a5fe7/