足立としゆき夢だより【第123号】をお届けします
皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。
東京は6月7日(金)、梅雨入りをしました。西日本では、かなり激しい雨に見舞われたようですが、皆さんの地域ではいかがでしょうか?
さて、皆さんのご期待を集めている「新・担い手三法」ですが、「建設業法・入契法の一部改正案」と「品確法の一部改正案」が、先週いずれも参議院本会議を通過し、成立いたしました。
まず6月4日(火)、参議院の国土交通委員会で、内閣提案の「建設業法・入契法の一部改正案」の質疑が行われ、自民党から私が質疑に立ちました。
私からは、工事量の増加に伴って不調不落が増加しているような状況は認められないこと、人手不足は地域的・分野的に偏在しており、「人手不足より仕事不足」との声もたくさん聞こえて来ることなどを指摘した上で、
1)地域で頑張っている建設産業の皆さんが「報われた」と感じられる発注に努めること
2)工事の施工時期の平準化や適正な工期の設定について、都道府県や市町村に徹底すること
3)災害時に随意契約や指名競争入札を行うことを都道府県や市町村に徹底すること
4)調査、測量、設計などの業務が品確法の対象であることをより明確化すること
5)業務量の拡大に対応するため国土交通省の定員増を図ること
などを求めました。
「建設業法・入契法の一部改正案」は、委員会で質疑が行われた後可決され、5日(水)の参議院本会議で全会一致で可決成立いたしました。
続いて、6日(木)、参議院の国土交通委員会で、「品確法一部改正案」について、議員立法であるため衆議院国土交通委員長の谷公一衆議院議員が趣旨説明を行い、質疑の後、全会一致で可決しました。
今回の改正は、平成26年の改正後の課題に対応するため、
1)災害時に随意契約・指名競争入札を選択できることを明確化すること
2)適正な請負代金・工期による契約を徹底すること
3)施工時期の平準化のため国庫債務負担行為や繰越制度を活用して翌年度にわたる工期の設定を推進すること
4)調査・設計・測量について法律の対象として明確に位置付けること
などを新たに規定しています。これにより、建設分野における災害対応の迅速化、働き方改革の促進、生産性の向上などが期待されます。
その後、「品確法一部改正案」は、7日(金)の参議院本会議で、全会一致で可決成立いたしました。お約束どおり皆さんの期待に応えることができて嬉しい限りです。
なお、6日の国土交通委員会では、あわせて一般質疑が行われ、私が40分質疑に立ちました。
私からは、インドネシアのスラウェシ島の地震災害について、JICAの専門家としてインドネシアに派遣されていた多田さん、早川さん(二人ともかつて本省河川計画課で一緒に働いていました)をはじめ日本の技術者の超人的な活躍により復旧・復興が支えられていることを指摘し、感謝を申し上げました。また、発災当初から行われた日本の外務省や国土交通省などの技術支援に感謝するとともに、国際協力の観点から引き続いてのご支援をお願いしました。
続いて、日本のインフラの整備水準について、海外諸国に比べると今や二流・三流に転落していることを指摘し、今後どの程度の水準にまでインフラを整備するのか「完成形」を示し、そのための投資がどの程度必要なのかを明らかにするよう求めました。それによって、世界に負けないような道路、港湾、治水などのインフラ整備の推進を図るともに、そのための公共事業予算の増額を求めました。
これからも引き続き、日本のインフラの充実・強化に全力で頑張りますので、よろしくお願いいたします。
さて、最近の動向についてご紹介します。
【国会関係】
参議院では、合区対策等のため次期参議院選挙から定員を6名増加しますが、それに伴い増加する経費を節減するため、議員の給与にあたる歳費の一部を自主返納することとしています。
それを可能にするための法律案を自民・公明・無所属クラブで共同提案しました。
5月29日(水)、その審議を始めることとし、まず、本会議前の議院運営委員会の理事会で審議入りすることを自民党の筆頭理事から提案し、続いて議院運営委員会で私が動議を読み上げ、それを採決して法案の趣旨説明を行うことを決定しました。引き続き、再開した議院運営委員会で自民・公明・無所属クラブの案を自民党の岡田直樹参議院議員が趣旨説明しました。
その後、維新案、自民・公明・無所属クラブ案に続いて、30日(木)に立憲民主が対案として歳費法改正案を提出しました。それを受けて、3案同時に審議入りをするため、31日(金)の議院運営委員会で立憲案の審議入りのための手続きを行いました。一部野党から反対がありましたので、議院運営委員会で再度私から審議入りのための動議を提出して、それを採決して審議入りを可決し、立憲民主の発議者から法案の趣旨説明をいただきました。
6月3日(月)、出揃った維新案、自民・公明・無所属クラブ案、立憲民主案の3つの歳費法改正案の審議を、議院運営委員会で一括で行いました。
3時間40分の審議の後、採決を行い、自民・公明・無所属クラブ案が賛成多数で可決され、他の2案は否決されました。
ご心配をおかけしましたが、今国会の重要法案の一つである歳費法案の道筋が見え、5日(水)の参議院本会議で賛成多数で可決させることができました。ありがとうございました。
なお、5月30日(木)、参議院国土交通委員会の委員派遣で、新国立競技場を視察させていただきました。フィールド部は工事中でしたが、スタンドや屋根の部分など建築物はほとんど出来上がっていました。
現場は、20時以降閉所、日曜日閉所を徹底しており、作業環境としても日本一の現場であると感じました。ご案内いただきました大成建設の皆さん、ありがとうございました。
その他、国会関係では、本会議、議院運営委員会やその理事会、国土交通委員会に出席した他、差し替えで環境委員会に、応援で決算委員会に出席しました。
【自民党関係】
5月28日(火)、自民党の治水議連が開催され、「3カ年緊急対策に続く公共事業予算の継続的確保」、「地球温暖化により激甚化する水害・土砂災害に備える事前防災対策の推進」などを骨子とする決議が採択されました。全国治水期成同盟会連合会会長の脇雅史元参議院議員や、近年水害・土砂災害に見舞われた北海道厚真町長、広島県福山市長、愛媛県大洲市長、福岡県朝倉市長など18市町村長には、朝早くからご出席いただき、貴重なご意見を賜り、ありがとうございました。
また、6月5日(水)、自民党の若手有志の下水道に関する勉強会が開催され、田村憲久衆議院議員、井林辰憲衆議院議員をはじめ下水道に詳しい先生方や、参議院から朝日健太郎、小野田紀美の両議員に出席いただき、充実した議論を行うことができました。
その他、自民党の国会対策委員会の正副委員長会議や全体会議、議員総会、執行部会、宏池会例会などに出席しました。
また、「遠藤利明政経セミナー」、「平井卓也を励ます会」に出席し、先生とともに立礼をさせていただきました。
【参議院議員選挙関係】
参議院議員選挙まで、いよいよ1カ月半となりました。建設分野の職域の大先輩である佐藤信秋先生や自民党の選挙区の先生方の活動も活発化してきております。私も微力ながら頑張ってまいりますので、皆さんの暖かいご支援をよろしくお願いいたします。
6月10日(日)、高知県梼原町で開催された「高野光二郎・佐藤のぶあき 梼原町総決起集会」に山本有二衆議院議員、吉田梼原町長、土釜梼原町議会議長とともに出席し、激励のご挨拶をさせていただきました。
合区の徳島・高知選挙区の自民党公認候補の高野光二郎参議院議員はあいにく農水省の在京当番で欠席でしたが、かわりに奥様が出席され、熱のこもったご挨拶をされました。
開催にお骨折りいただいた地元の皆様、ご出席いただいた230名を超える皆様に感謝を申し上げます。
【都内の催し】
5月21日(火)、日本道路建設業協会の懇談会に出席しご紹介をいただきました。
その後、芝浦工大土木工学科卒業生の親睦会「日本橋会」に、菅和利教授のお声をかけにより出席させていただき、土木分野の皆さんと様々な意見交換をすることができました。
22日(水)、測量設計議員連盟総会、全国建設技術センター等協議会通常総会、日本造園組合連合会通常総会、全国建設業協同組合連合会の通常総会後の懇親会、日本建設軀体工事業団体連合会の通常総会後の懇親会に出席し、それぞれご挨拶をさせていただきました。
23日(木)、ITS推進・道路調査会に出席し、「日本の高速道路については、欧米諸国のみならずアジアの国々の整備水準にも遅れをとってきている。予算をしっかり確保して整備に努めるべき」との意見を申し上げました。
その後、全国測量設計業協会連合会の総会で時間を取っていただき、品確法改正についてご説明をさせていただきました。調査・設計が品確法の対象となることをより明確に規定することをご説明いたしました。皆さんに大きな期待をいただけたと思います。
続いて、建設コンサルタンツ協会定時総会後の懇親パーティー、河川ポンプ施設技術協会定時総会後の懇親会に出席してご挨拶をさせていただきました。その後、全測連の懇親会に戻り、ご挨拶をさせていただきました。いつもありがとうございます。
24日(金)、国土交通省のOB会である旧交会の春季大会に出席し、ご挨拶をさせていただきました。
27日(月)、全国治水期成同盟会連合会の総会が開催され、元参議院議員の岩井國臣会長が退かれ、元参議院議員の脇雅史副会長が会長に就任され、その後任に私が就任することになりました。皆さん、これからよろしくお願いいたします。
続いて、全国特定法面保護協会の総会後の懇談会に出席し、ご挨拶をさせていただきました
28日(火)全国防災協会の総会が開催され、副会長としてご挨拶をさせていただきました。
なお、引き続き行われた懇談会にも出席し、皆さんと意見交換をさせていただきました。
続いて、日本機械土工協会の通常総会後の懇親会に佐藤信秋参議院議員とともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。
29日(水)、建設電気技術協会の定時総会に佐藤信秋参議院議員、脇雅史前参議院議員とともに出席し、お祝いのご挨拶をさせていただきました。
夕方には、全建総会後の懇親会に、二階俊博自民党幹事長、佐藤信秋参議院議員とともに出席し、ご紹介をいただきました。
続いて、全国地質調査業協会連合会の定時総会後の懇親会に出席し、今回の品確法の改正で調査・設計分野が明確に法律の対象となるという法改正を行うことを紹介しながら、ご挨拶をさせていただきました。
30日(木)、全国治水砂防協会の通常総会に出席し、ご紹介をいただきました。続いて、全国治水砂防協会の和歌山県支部の昼食会に出席し、ご挨拶をさせていただきました。
夕方には、日本型枠工事業協会の総会後の懇親パーティーに出席し、お祝いのご挨拶をさせていただきました。
続いて、東京都中小建設業協会の総会後の懇親会に前国土交通大臣の太田昭宏衆議院議員とともに出席し、お祝いのご挨拶をさせていただきました。
31日(金)、全国土木施工管理技士会連合会の定時総会後の懇親会に出席し、ご挨拶をさせていただきました。会長は高校の先輩で元上司でもある谷口博昭さんです。
続いて、日本河川協会総会後の懇親会に出席し、ご挨拶をさせていただきました。新会長の松田芳夫先輩をはじめ、たくさんの方々に久しぶりにお会いできました。とても懐かしかったです。
6月7日(金)、全国中小建設業協会の2019年懇親会が開催され、佐藤信秋参議院議員とともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。
続いて、日本水道工業団体連合会通常総会懇親会に出席し、品確法改正のご報告のご挨拶をさせていただきました。
さらに、国土交通省河川計画課のOB会である計友会に出席しご挨拶をさせていただきました。
【地方の催し】
5月25日(土)、大阪市内の淀川河川敷で水防総合演習が行われ、出席して一言ご挨拶をさせていただきました。
大塚国土交通副大臣、吉村大阪府知事、松井大阪市長、黒川近畿地方整備局長など見学者を含め1400人が参加し盛大に訓練が行われました。
訓練は、水防演習と救出・救護訓練が組み合わされ、特に救出・救護訓練は自衛隊、警察、消防など実働部隊の実践的訓練ですので、なかなか迫力がありました。
6月9日(日)、愛媛県大洲市で開催された「鹿野川ダム改造事業完成式」に、工藤彰三国土交通政務官とともに出席しご挨拶をさせていただくとともに、子供たちと「くす玉開披」を執り行わせていただきました。
鹿野川ダムは、肱川に建設された高さ61mの重力式コンクリートダムで、1958年に完成した四国地方整備局が管理する国直轄ダムです。
洪水の放流能力が充分でなかったため、ダムサイト右岸に直径11.5mのトンネル洪水吐を新たに設けたもので、私が四国地方整備局長のときに具体的な施工計画を決定した思い入れのあるプロジェクトです。
肱川流域では昨年の西日本豪雨災害で大きな被害を受けましたので、この改造が大きな効果を発揮するよう期待しています。なお、西日本豪雨災害の犠牲者の皆様への鎮魂の思いから、式典は青で統一された厳粛な雰囲気の中で執り行われました。
皆さん、引き続き、ご協力をよろしくお願い申し上げます。