足立としゆき夢だより【第106号】をお届けします

皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。

25年ぶりとも言われる非常に強い台風21号が西日本を直撃し、各地で暴風や大雨、高潮などにより大きな被害を生じました。東京も、激しい雨や猛烈な風に見舞われましたが、皆さんの地域はいかがだったでしょうか?とりわけ、建設業界の皆様には災害対応や待機など24時間体制で大変ご苦労をいただいたと思います。ありがとうございました。

8月29日(水)、1年ぶりに「足立としゆき君を励ます会」を開催していただきました。会には、全国の建設関連産業、住宅関連産業、トラック運送業界などから1000人近い皆様にご出席をいただきました。心から感謝を申し上げます。
会では、まず後援会長の陣内孝雄元参議院議員に開会のご挨拶をいただき、続いて建設分野の職域から大先輩の脇雅史前参議院議員、来年選挙を迎える佐藤信秋参議院議員にご挨拶をいただきました。
また、所属している宏池会から、自民党政調会長の岸田文雄会長、古賀誠名誉会長、税調会長の宮沢洋一参議院議員にご挨拶をいただき、続いて私の母の出身地がご地元の谷公一衆議院議員にご挨拶をいただきました。

さらに、建設関連産業を代表して日建連の山内会長にご挨拶をいただき、その後私から御礼のご挨拶をさせていただきました。その中で、これまでのスローガンである「建設産業再生」に加えて、「インフラ再生」をもう一つの柱として加えようと考えているとお話をさせていただきました。
「インフラ再生」とは、概成する前に老朽化が始まってしまった日本のインフラの現状を踏まえ、今後早急に老朽化対策を進めるとともに、海外と比べて二流・三流の低レベルに転落してしまっている日本の道路や河川、都市、住宅などのインフラについて、どのような整備を、いつまでに、どこまでやるのか、予算措置を含めて明らかにしていくことを意味しています。皆さんには、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

引き続き、ご出席の国会議員の先生方や発起人の皆様にご登壇いただき、全日本トラック協会の坂本会長のご発声で乾杯を執り行い、会が始まりました。
会には、全国47都道府県の建設業協会から地元の銘酒を提供いただき、皆さんに味わっていただきました。さすがに超有名銘柄はあっというまに空き瓶になってしまったそうです。
途中、駆けつけていただいた衆議院議院運営委員長の古屋圭司衆議院議員、自民党国土交通部会長の盛山正仁衆議院議員にもご挨拶をいただきました。ありがとうございました。
中締めは全国建設業協会の近藤会長にお願いし、会をつつがなく終えることができました。
ご参加いただいた皆さん、会自体をサポートしていただいた皆さん、ありがとうございました。心から感謝を申し上げます。

ところで、8月末に参議院の同期当選の8名で台湾に伺いました。私は、日程の都合で皆さんより1日早く26日(日)に台湾に入り、台北市内の都市開発の現場を視察させていただきました。
まず伺ったのは、台北101(タイペイいちまるいち)です。台北市中心街にある超高層ビルで、地上101階建です。高さは509.2mで、2004年に完成した際には世界一の超高層建築物として脚光を浴びました。現在では8番目ぐらいだそうです。施工は熊谷組を中心としたJVにより行われました。展望フロアでは、360度台北市の素晴らしい景色が広がり、観光客で賑わっていました。

続いて、熊谷組の現地法人「華熊営造」が中心となって現在建設中の、スパイラル構造の奇抜なデザインのマンション「陶朱隠園」を視察しました。台北101からも目立って見えます。このマンションはワンフロアに2世帯しかなく、とても広くて1世帯あたり200坪あり、内装除きで50~60億円と聞きました。車ごと部屋の前までエレベーターで上がれるそうで、まさに超高級レジデンスです。日本にそんな価格帯のマンションはありませんので、日本の国力の低下を痛感しました。

8月27日(月)、台湾南部の台南方面を訪れました。
前日のうちに台北市から移動し、新幹線の嘉義駅から30分ぐらいのところにある烏山頭ダム近くのホテルに宿泊しました。ちょうど、熱帯性低気圧が発達し、高雄市や台南市など台湾南部各地で浸水被害が発生する大雨の中でした。

烏山頭ダムは、台南市で1930年に完成した高さが56mの、セミ・ハイドロリックフィル工法という最近は聞かない工法で建設されたロックフィルダム(アースダムなのかも知れません)で、八田與一さんという東大土木出身の、ダム分野の大先輩の技術者が建設した灌漑や発電を目的とするダムです。
ダム湖周辺には八田さんの銅像があります。その像がとても変わっていて、立像ではなく、座り込んで思いを巡らせているようなお姿でした。お人柄が偲ばれ、心が揺さぶられるような素晴らしい像だと思いました。
なお、雨の中で余水吐きからの美しい放流を見ることができました。ラッキーでした。

続いて、2009年に豪雨に伴う深層崩壊により、村がまるごと土砂に飲み込まれ、500名近い方々が亡くなるという大惨事に見舞われた高雄市少林村(現在は少林里)に伺いました。
被災後10年近くになりますので、木も茂って崩壊地の状況がわかりにくくなっていましたが、慰霊の施設などに伺い、痛ましい災害を思い起こしました。
その災害の際には、3時間雨量で390mm、6時間雨量で578mm、24時間雨量で856mm降ったそうです。それだけ降れば今の日本でも何が起こるかわかりません。地球温暖化に伴い激甚化する水害・土砂災害に備えることが大切だと改めて感じました。

小林村から嘉義市に戻る際に、南化ダムに立ち寄りました。南化ダムは、同じく台南市で1993年に完成した高さが87.5mのロックフィルダムです。現在、日本の天竜川水系の小渋ダムで整備したような堆砂対策のためのトンネルを建設中でした。
伺った時は、ちょうど大雨で、こちらのダムも非常用洪水吐(スピルウェイ)から凄い勢いで放流中でした。

続いて台北市に戻り、「華熊営造」に表敬訪問させていただき、前理事長の田代さんからお話を伺いました。なお、熊谷組の岩崎さん、熊谷組現地法人の華熊営造の原さん、鈴木さんには2日にわたりご丁寧にご案内いただきました。心から感謝申し上げます。

夕方、台湾の経済界の主要メンバーで構成する「三三会」の青年会の皆さんと参議院の同期8名との懇談会に出席し、台湾の経済情勢などについて貴重なお話を伺うことができました。なお、日本台湾交流協会台北事務所の沼田代表にもご出席いただきました。ありがとうございました。

8月28日(火)、参議院の同期8名で台湾総督府に伺い、蔡 英文総統と面会をさせていただきました。それぞれ自己紹介をした上で、外交・安全保障問題をはじめ大規模災害時の協力や支援などについて約30分間意見交換をしました。
私からは、建設省・国土交通省で土木の技術者として長年勤務してきたこと、そんな経験から今回八田與一さんの烏山頭ダムや大規模な土砂災害で被災した少林村を訪れたこと、超高層ビルの台北101やスパイラル構造の陶朱隠園なども視察したこと、土木・防災などの専門家でありぜひ技術交流を行いたいことなど、お話ししました。台湾とは、共通の課題もたくさんあり、今後もこうした取り組みを継続したいと感じました。

その後、3時間のフライトで羽田空港に戻りました。とても近いです。今回の台湾行きは駆け足ではありましたが、なかなか充実したツアーでした。お声かけいただいた皆さん、旅先でご案内いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

さて、最近の動向を紹介します。

【国会関係】

国会は閉会中であり、特段の動きはありませんでした。

【自民党関係】

8月29日(水)、国土交通部会や北海道総合振興特別委員会に出席し、地球温暖化に伴う気候変動による水害・土砂災害への備え、高速道路のミッシングリンクの解消や4車線化などのため、公共投資の拡大を要請しました。

9月3日(月)、9月20日の自民党総裁選に向け「自由民主党総裁 安倍晋三 選挙対策本部発足式」が、麻生太郎副総理、岸田文雄政調会長など各派閥の幹部をはじめ国会議員本人230人が出席して盛大に開催されました。
私自身、引き続きアベノミクスを進めることが必要と考えていますし、私が所属する宏池会も安倍総裁支持を表明しており、当然出席いたしました。

引き続き、私が所属する宏池会の研修会が開催され出席しました。

【都内の催し】

9月3日(月)、「社会資本整備を考える首長の会」に佐藤信秋参議院議員とともに出席し、日頃から付き合いの多い首長さんたちと、今後の社会資本整備のあり方などについて意見交換をしました。

【地方の催し】

8月22日(水)、私が生まれた街である兵庫県西宮市に伺い、兵庫県議会議員の北川やすとし先生の政治経済研究会に参加し、「これからのインフラ整備を考える」と題して1時間ほど講演をさせていただきました。
まずは、地元西宮市民の関心の強い「阪神湾岸連絡線」をはじめとする交通ネットワーク整備の重要性や公共投資拡大の必要性についてお話をさせていただきました。
続いて、西日本の豪雨災害を踏まえ、地球温暖化に伴い激甚化する水害・土砂災害への事前の備えの重要性、さらにはそれを支える建設産業の役割などについてお話をさせていただきました。
兵庫県建設業協会の松田副会長、西宮建設協会の加島会長をはじめ建設産業界の皆様のみならず一般市民の皆様など100名近い方々に熱心にお聞きいただきました。心から感謝を申し上げます。
なお、こうしたチャンスをいただければ全国どこでも駆けつけます。お気軽にお声かけいただきますようお願い申し上げます。

8月23日(木)~24日(金)、北海道に伺いました。
23日は、鈴木英一元北海道開発局長、関博之元北海道局長のご案内で、旭川空港からまず試験湛水中のサンルダムに伺いました。
現地では、樺沢旭川開発建設部長や正国サンルダム建設事業所長、大成建設のサンルダム堤体建設工事作業所の土肥所長にご案内いただきました。台形CSGで施工したダムがしっかり完成し、常時満水位まで試験湛水が終わり、台風20号の接近を控え水位低下中でした。
なお、サクラマスのためにダム堤体に設置した魚道にも水が流れ、すでにサクラマスが遡上しているとのことでした。サンルダムには定礎式を含め4回目の訪問となりました。

続いてサンルダムから雨竜ダムへの移動中、サンルダム下流の名寄市の加藤剛士市長にお会いしました。加藤市長には選挙の折にも市役所に立ち寄らせていただき、激励をいただきました。若くてエネルギッシュな市長で、防災面やインフラ整備にも大変理解がありますので、今後のご活躍を期待しています。

引き続き、今年度から新規のダム再生事業として着手した雨竜第1ダム、第2ダムに伺いました。現地では、井田石狩川開発建設部次長や吉野雨竜川ダム調査事業所長にご案内いただきました。
雨竜第1ダムの貯水池は朱鞠内湖と呼ばれ、日本1の湖面積を誇っています。
また、雨竜第1ダムは戦時中に完成した電力専用の重力式コンクリートダムで、構造的に見てもカーテングラウトがわりのように見えるカットオフや、浸透路長を伸ばすためのブランケット、そしてダム湖の貯水容量を稼ぐためコンクリート地中壁で遮水した脇ダムなど、技術的に興味深い点が多々ありました。
一方、雨竜第2ダムも同様な構造ですが、ダム再生事業のため堤体から基礎岩盤まで貫くボーリング調査に着手していました。私もそのコアを見たいものです。
いずれにしても、北海道初のダム再生事業にしっかり取り組んでいただきたいと思います。

続いて、札幌市内に戻り、2年前の選挙の際にも応援いただいた北海道庁OBの皆さんにより「北海道土木有志の会」を開催していただきました。
冒頭、佐藤信秋参議院議員から来年の参議院選挙に向けた決意をお話しいただき、その後私から国政報告を簡単にさせていただきました。
続いて、やはり2年前の選挙でお世話になりました北海道開発局及び札幌市のOBの皆さんに「足立さんを囲む会」を開催していただき、国政報告をさせていただきました。
以前一緒に仕事をした懐かしい皆さんともじっくりお話しすることができ、楽しく過ごすことができました。ありがとうございました。

8月24日(金)、札幌市内で「佐藤のぶあき政経セミナー」が開催され出席しました。私は、北海道建設業協会の岩田会長のご挨拶の後、佐藤信秋参議院議員の講演の前に、来賓としてご挨拶をさせていただきました。

続いて、江別市に伺い、江別建設業協会の草野会長のお取り計らいで「経営者研修会」において講演をさせていただきました。三好江別市長や高間江別市議会議長をはじめ100名を超える皆さんに、西日本豪雨災害の教訓、低下している日本のインフラ整備水準、公共投資拡大の必要性などお話しをさせていただきました。地元の和田義明衆議院議員にも駆けつけていただきました。感謝を申し上げます。

その後、札幌市に戻り、北海道の建設会社の若手経営者の集まりである「北海道建青会全道会員大会」に佐藤信秋参議院議員とともに出席し、ご挨拶をさせていただきました。楽しみにしていた交流会には、台風20号の北海道への接近に伴い東京に戻る飛行機を前倒しにしたため参加できませんでした。残念です。

8月25日(土)、九州地方整備局OBで松尾建設におられる同姓の足立さんにご案内いただき福岡県大川市に伺い、有明海沿岸道路の筑後川橋上部工(P4-P8)工事の現場を視察させていただきました。
国土交通省福岡国道事務所の施工で、現場はMMB・宮地・川田JVです。
MMBから来ている現場代理人の原さん、監理技術者の立石さんに、暑い中、半分架かっているメタルの桁の上までご案内いただいて、つぶさに現場を見させていただきました。ダイナミックに工事が進んでいる状況に感激しました。

続いて、佐賀市内に移動し、佐賀県建設業協会会長の会社、松尾建設の新社屋を訪問しました。CLTという集成材を使って施工した社屋で、全国的にも注目を集めています。CLTとは、クロス(交差)、ラミネイティド(張り合わせる)、ティンバー(木材)の略で、近年国土交通省も活用推進に努めており、私もその活用促進議連に参加させていただいています。
佐賀県建設業協会の会長がこうした新たな取り組みに積極的にトライされることは、とても大事なことだと思います。心から敬意を表します。

続いて、佐賀市内で佐藤信秋参議院議員、地元佐賀県選挙区の山下雄平参議院議員の「国政報告会」が開催されました。私も出席して参議院議員選挙制度の見直しや公共投資拡大の必要性についてお話しをさせていただきました。
会を主催いただきました佐賀県建設業協会の松尾会長、ご出席いただきました私の後援会長である陣内孝雄元法務大臣、留守佐賀県自民党県連会長、石倉県議会議長、そして駆けつけていただきました建設産業に関係するたくさんの皆さんに心から感謝を申し上げます。

8月30日(木)、山口、広島に伺い、建設分野の皆さんに国政報告をさせていただきました。佐藤信秋後援会からも畠山事務局長が同行し、ご挨拶をさせていただきました。
まず、山口市では山口県建設業協会の井森会長のお声かけで100名を超える建設関連産業の皆さんに「国政報告会」にお集まりいただき、西日本豪雨を踏まえ激甚化する水害にどのように対応していくべきか、世界的にみて低水準にあるインフラの整備水準をどう立て直していくのか、そのための公共投資はいかにあるべきか、などお話をさせていただきました。

続いて、広島市に伺い、広島県建設工業会の檜山会長、広島県建設業協会連合会の空久保会長にお声かけをいただき「国政報告会」を開催していただき、200名を超える建設関連産業の皆さんに出席いただきました。講演では、西日本豪雨災害への建設関連産業の皆さんの対応に感謝を申し上げた上で、山口と同趣旨の話をさせていただきました。

引き続き、中国地整のダム建設に従事した皆さんが構成メンバーの「中国ダム会」に出席し、約100名の皆さんに、ダム建設やダム再生にかける想いをお話しし、さらには1月に伺ったラオスのナムニアップダムの施工についてご紹介しました。なお、最後に中国地整でも今後ダム再生にしっかり取り組んでいただくようお願いをしました。中国地方整備局からは、川崎局長や若林河川部長、次期河川部長の岩崎さんなど幹部の皆さんが出席されました。

さらに、地整・県・広島市のOBの皆さん約50名が参加する「足立敏之議員を囲む会」に出席し、意見交換をさせていただきました。

8月31日(金)、前日の山口・広島に続いて岡山・鳥取に伺い、建設分野の皆さんに国政報告をさせていただきました。前日に続いて佐藤信秋後援会から畠山事務局長が同行しました。

まず、岡山市では岡山県建設業協会の荒木会長のお声かけで200名を超える建設関連産業の皆さんに「国政報告会」にお集まりをいただき、西日本豪雨災害への建設関連産業の皆さんの対応に感謝を申し上げた上で、西日本豪雨を踏まえ激甚化する水害・土砂災害にどのように対応していくべきか、そのための公共投資はいかにあるべきか、などお話をさせていただきました。

その後、真備町の水害を引き起こした高梁川水系小田川の災害対応で頑張っている岡山河川事務所に伺い、かつて一緒に勤務した三戸所長をはじめ幹部の皆さんの激励をさせていただきました。

引き続き、鳥取市に移動し、鳥取県建設業協会の山根会長にお声かけをいただき「国政報告会」を開催していただき、200名を超える建設関連産業の皆さんに、岡山と同趣旨の講演をさせていただきました。ご出席いただいた皆さん、ありがとうございました。

9月2日(日)、水資源機構が三重県伊賀市で建設中の川上ダムの本体工事起工式が開催され、出席しました。
まずは、伊賀市内の青山ホールで式典が行われ、川崎二郎衆議院議員、岡本伊賀市長などとともに祝辞を述べさせていただきました。
続いて、左岸ダムサイト天端に移動し、鍬入れをさせていただきました。その後、万歳三唱とくす玉開披が執り行われ、無事式典は終わりました。
引き続き、水資源機構の川上ダム建設所の北牧所長に貯水池周辺など現場を案内していただきました。いよいよ本体工事着工という気配を強く感じました。ありがとうございました。

川上ダムとは、建設省河川局開発課の係員、国土庁水資源部の課長補佐、河川局開発課の課長補佐、近畿地方建設局の企画部長、国土交通省水管理・国土保全局の河川計画課長、中部地方整備局長、水管理・国土保全局長、技監など、様々な立場で様々な関わり方をしてきました。したがいまして、この起工式には特別に感慨深いものがありました。
一日も早く安全施工で完成されるよう、心から願っています。

【建設分野のトピックス】

国土交通省は8月29日(水)、2019年度予算の概算要求を発表しました。公共事業関係費は18年度の当初予算に比べて19%増の6兆1736億円とし、7月の西日本豪雨など自然災害が相次いだことを踏まえ、水害対策に33%増の5273億円、総合的な土砂災害対策に25%増の958億円、インフラの老朽化対策に21%増の5440億円など防災減災・インフラ老朽化に重点化した概算要求になっています。
しかし、暮れの来年度政府予算案の編成時にどの程度の規模で決着するかが一番の問題であり、私も防災減災やインフラの整備水準の確保、老朽化対策など当初予算拡大に向け全力で取り組みたいと考えています。また、西日本の豪雨災害などを受けて、今年度の大型補正予算の確保にもあわせて全力をあげて取り組んでいきたいと思います。皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。

また、国土交通省は概算要求の発表に合わせて、2019年度から建設産業の働き方改革の取り組みを、公共工事から民間工事にも浸透させる施策を実施することを発表しました。
民間工事を対象に週休2日の先進的な取り組み事例集を拡充するとともに、専門家派遣を通じて民間発注者に週休2日に対応した契約図書の作成ができるよう支援するとのことです。
一方、民間工事での工期の設定方法などについて元請・下請間の実態を把握するため、中小零細の専門工事業を対象にした調査を行うとともに、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の導入・活用を後押しするための施策についても検討するとのことです。
これにより、建設産業全体で働き方改革が推進されることを大いに期待しています。

皆さん、引き続きご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。