足立としゆき夢だより【第65号】をお届けします
皆さん、こんにちは。
足立としゆきです。
1月20日、第193回国会が始まりました。
会期は6月18日まで、150日間の通常国会です。
国会初日には、開会に当たって一連の行事がありました。順を追ってご紹介いたします。
まず、自民党の参議院国会対策委員会が行われ、続いて参議院の議院運営委員会が開催され、初日の日程が決定されました。引き続き、参議院議員総会が行われ橋本聖子参議院議員会長など参議院幹部からご挨拶がありました。続いて、参議院本会議が開催され、議席、すなわち各議員が座る場所と特別委員会の設置、その構成メンバーが決まりました。
その後、各特別委員会、私の場合は東日本震災対策特別委員会、災害対策特別委員会が開催され、それぞれ委員長が選任されます。その後、自民党の衆参両院議員総会が開催され、安倍晋三総理総裁など自民党の幹部からご挨拶がありました。
午後から天皇陛下のご臨席のもと衆参両院議員が出席して参議院の本会議場で開会式が開催されました。その際、衆参両院議員は国会正門前で天皇陛下のお出迎え、お見送りをしました。続いて、議事堂前で参議院自民党の全議員による恒例の記念撮影が行われました。その後、再び参議院本会議が開催され、安倍総理の施政方針演説等が行われました。
とにかく盛りだくさんで慌ただしい1日でした。
その後、24日、25日に参議院本会議が開催され、各党の代表質問が行われました。
今国会では、予算の関係では、平成28年度第三次補正予算と、平成29年度当初予算が審議されます。その他にも、国土交通省関連で9本、全体では64本の法律案が審議される予定です。それらの成立にも全力をあげて頑張りたいと思っていますので、皆さん、ご支援をよろしくお願いいたします。
さて、1月22日から24日にかけて西日本を中心として再び大雪に見舞われ、累積積雪量が山陰や近畿北部で100cmを超えるなど、各地で再び様々な被害が出ました。今回は道路関係でも影響が出ており、米子自動車道や鳥取自動車道、国道53号などで車両の立ち往生が起こりました。私の実家がある京都府北部や母の実家がある兵庫県北部でも50cmを超える大雪が降り、私自身も乗って帰る予定の特急が運休になり、迂回して移動をせざるを得なくなるなどの影響を受けました。
自民党では、27日に豪雪対策特別委員会を開催して今後の対応について協議しました。委員会では、私から22日・23日の経験を踏まえ、「温暖化の影響で豪雪が増加する可能性、道路除雪の予算削減の影響と今後必要な除雪面の工夫、倒壊したビニールハウスの支援策、豪雪を考慮した鉄道の複線化や高速道路の四車線化の必要性、除雪の担い手である建設業が継続して活躍できる環境づくりの必要性」などについて意見を申し上げました。
こうしたことを踏まえ、豪雪についてもしっかり対応して行きたいと考えております。
さて、最近の動向をお知らせします。
国会関係では、開会に先立ち1月19日に議院運営委員会が開催され、平成29年度の参議院及び国立国会図書館の予算について審議しました。20日は国会開会の日で、以降は冒頭にご紹介したとおりです。
自民党では、1月20日に国土交通部会が開催され、平成29年度当初予算、平成28年度第三次補正予算、今国会で審議予定の法案などが報告されました。私からは、「平成29年度も平成28年度と同規模の補正予算を打つ必要があるので設計ストックをしっかり蓄えておくよう準備して欲しい」とお願いをしました。
24日には、自民党兵庫県支部連合会の在京の常任顧問会議に出席し、25日には政策審議会の勉強会が開催され、平成29年度当初予算と平成28年度補正予算について説明がありました。26日には、宏池会(会長:岸田文雄外務大臣)の例会に出席し、入会することとなりました。27日には、自民党本部で国土強靱化推進本部の会合に出席し、引き続いて先に述べた豪雪対策特別委員会に出席しました。
都内の催しでは、引き続き新年の賀詞交換会などが開催されており、1月17日に全国建設産業団体連合会の理事会及び協議員会合同会議に佐藤信秋先生とともに出席しご挨拶をさせていただくとともに、全国管工事業協同組合連合会の新年賀詞交歓会に出席してご挨拶をさせていただきました。また、全日本不動産協会・不動産保証協会の新年賀詞交歓会で紹介をいただくとともに、日本補償コンサルタント協会の新年交礼会、全国地質調査業協会連合会の新年賀詞交歓会に出席して、それぞれご挨拶をさせていただきました。
19日には、港湾議連の総会に出席するとともに、愛媛県建設業協会の幹部の皆さんとの新年懇親会に出席しご挨拶をさせていただきました。なお、出席を予定していた恒例の三重県建設業協会主催の三重県伊勢市の猿田彦神社での安全祈願祭には国会の関係で急遽欠席となりました。お詫びを申しあげます。
20日には、全国中小建設業協会の理事会終了後の懇親会に出席してご挨拶をさせていただきました。24日には、全日本トラック協会の新年賀詞交歓会に出席してご紹介をいただきました。また、夕方には長野県議会砂防事業促進研究会勉強会に出席しご挨拶をさせていただきました。
25日には、建設コンサルタンツ協会、全国測量設計業協会連合会、全国地質調査業協会連合会から合同で「公共事業予算の確保、積算基準の改善、技術者単価の引き上げ等」について要望をいただきました。27日には、日本砂利協会関東支部の賀詞交歓会に出席しご挨拶をさせていただきました。また、建設省の同期入省者(昭和54年入省)の会に顔出しをして、ご挨拶をさせていただきました。
一方、地方については、18日に北海道札幌市に伺い、北海道開発局、北海道、札幌市の土木部門のOBの皆さんにご挨拶をさせていただくとともに、北海道建設業協会の新年懇親会に出席してご挨拶をさせていただきました。
21日は四国に伺い、高知県東部の田野町で開催された徳島と高知を海側回りでつなぐ阿南安芸自動車道の勉強会に出席しました。私は空路徳島入りし、上村高知県北川村長などのご案内で、阿南市、美波町を通り、海陽町から高知県東洋町に入り、四郎ケ野(しろがね)峠を越えて北川村に入るという阿南安芸自動車道の予定ルートを視察しました。途中、阿南市の新那賀川大橋付近の工事現場、海陽町宍喰の南海トラフ巨大地震対応の津波避難タワー、北川村の平成23年の土砂災害の復旧現場を視察しました。北川村の災害の現場は、約30万㎥に及ぶ土石流が一挙に水力発電ダムに流れ込み、段波を発生してダムを越波、おそらく日本で初めてのオーバートッピングを起こした災害現場です。
勉強会では、私からは「阿南安芸自動車道は南海トラフ巨大地震の津波の脅威を考えると、とにかく早期に供用させる必要がある」などと意見を申し上げました。
翌朝には、奈半利町の津波避難タワーを視察しましたが、私が整備局長をしていた頃(H21.7~H23.7)には四国にはほとんどなかった津波避難タワーが各地で多数完成しており、私が当時設置して検討を進めた「災害に強いまちづくり検討会」が一定の成果をあげたものと安心しました。
なお、参議院の代表質問で、自民党の岡田直樹議員の質問に対して、安倍晋三総理が建設産業に関連して以下の通り答弁をされました。建設産業にとりましてとても大事な答弁でしたので、引用して紹介いたします。
「災害からの復旧復興を円滑に進めるためには、建設業の人材を確保し、災害復旧事業や復興事業を着実に実施する必要があります。特に、入札の不調が増加している熊本地震の被災地では、東日本大震災の際にも実施したように、被災地の実情を反映した予定価格の設定を行うなどの対策を講じるなどして事業の円滑な施行確保に努めているところです」
「北海道や東北などの積雪地においては、国庫債務負担行為を活用して、雪解け後直ちに工事着手できるよう事前に工事契約を行っているところです」
「今後とも、被災地の復旧復興に向けて、スピード感を持ってきめ細かく対応してまいります」
以上です。引き続き皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。